6/22殿堂制限 徹底解説
0、はじめに〜新弾はよ〜
どうも、つくしツクシ土筆と申します。ついに来ました殿堂発表。お祭りワッショイです。デュエマは禁止・制限ではなく「殿堂入り」なのがいいですよね。
というわけで今回の制限を考察・解説していきます。
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0・5、殿堂全体の前提・所感〜メタ殿堂話〜
殿堂入りするカードの話をする前に少し考えたいのがどんなカードが殿堂入りするかという話。結論だけ言うと、「ヤバいデッキ(特にループ)は抑える、ただしインフラを残して多様性を確保する」というのが個人的に見た殿堂の基準だと思います。
まず、今の環境はかなり多様性があります。オリジナル・アドバンスともに「5c一強!!」「オカルト一強!!」ということはありません。実際オリジナル環境初期最強だったデットダムドが駆逐されたり、アドバンスでは新たにダークネスコンが登場するなど、メタが回っています。そのため、無理に多くのデッキに制限をかける必要はありません。
ただし、制限をかけるべきイカれたデッキはありました。それが「オカルトアンダケイン」です。
3ターン目からランデス・ハンデス・零龍卍誕も現実的なバケモノデッキでした。次点で「ジョー星ゼロルピア」もありますが、ジョー星への依存度は高いためオカルトには一歩劣ります。ただジョー星へのヘイトはかなり高いです。
そのため、今回の殿堂は
・オカルトは確実にかかる
・ジョー星ゼロルピアもかかっておかしくない
・他のデッキからは強いカードが殿堂に行く(ダークネス、デドダム、ドルガンチュリスなど)
と考える人が多かったように思います。
ただしここで一つ、インフラという考え方があると考えています。
例えばデドダム。もしデドダムがいない時にマナ加速を必要とするコントロールデッキが閃のデッキと渡り合えるパワーを持てるでしょうか。逆にドルガンチュリスやバルチュリスがいなくなったら、コントロールデッキを貫通できるような速攻デッキが存在できるでしょうか。
つまり、「環境にいろんなデッキが存在するために必要なカード」があると自分は考えます。それをインフラと自分は考えています。そのため、デドダムやドルガンチュリスは殿堂しない、と自分は考えています。
あとはループデッキには厳しいです。前回も抜群の安定ループのカリヤドネ、環境に爪痕を残していたマーシャルループの海底鬼面城、将来的にループ製造機になり続けるネイチャーが殿堂しています。やっぱり殴ってほしいんです。
1、殿堂入りカード解説〜許されない理不尽〜
そして発表されたのがプレミアム殿堂2枚、殿堂入り3枚、解除1枚。カードを見ていきましょう
プレミアム殿堂入り
・裏切りの魔狼月下城
妥当。
このカードの強さ、デュエマ復帰して最初の頃は気付けませんでしたが、デュエマ上手い人は皆イカれたカードだと評価していました。実際そうでした。2コスト?3ハンデス??ジェレニーカットどころの話じゃないです。
まずカードパワーが高すぎる。たしかに使えるデッキは限られるけれど、そんなの関係無いパワー。本当に撃てばゲームが決まるレベル。あとハンデスというのが良くない。そりゃそう。
そしてこのカードがプレ殿した最大の要因は新カードの「Disアイ・チョイス」だと思います。魔狼をマナに埋めてもこのカードで撃てるようになります。さらに「砕慄接続 グレイトフル・ベン」によって、先に撃った魔狼がマナに行き、タダで出したDisチョイスでもう一度撃てます。犯罪かよ。このカード、撃たれるとめちゃくちゃ理不尽なのでプレ殿でいいと思います。
・レアリティ・レジスタンス
ストレスが減った。
このカードをケアするためにレアリティに気を遣う。csの使用不可カードにこのコードがあるかを確認する。これめちゃくちゃ手間ですよね。特に使いたい絵柄で使えないのは最悪。モチベに関わる。これはいいプレ殿だと思います。
殿堂入り
・サイバー・I・チョイス
かかるんかお前。
ネバー・マーシャルに影響があるため今回のループ許さない枠だと思います。ただ、今?という感は拭えないです。ネバーもマーシャルもオリジナルが始まる前回の殿堂の時には規制されるかも、と予想されて実際に鬼面城がかかりましたが、その後の活躍はTier3以下と言っても過言では無かったと思います。
ただ、個人的に殴るデッキの通りを良くしようとしたのでは無いか?と思いました。特に閃と我我我。まず前提として5cが次環境も強いのはほぼ確。そんな中で立ち向かえるデッキとして今も活躍しているのが赤青・赤白閃。多少のトリガーでは受けきれない厚みで攻め切ることができているが、あまりにも閃が流行ると出てくるのが受けループ系のデッキ。そしてこの構図は我我我もほぼ同じになると予想されます。
そこで受けループの力を削ぐことで閃、なんなら我我我が活躍しやすい環境を整えているのではないか・・・?という予想。ただ閃があまりにも強すぎるとそれはそれでしんどいしロマノフという第3の受けループに移るだけなのでは、とも思ってしまいます。今回の殿堂規制には若干ネガティブな声も多いけれど、その一因にはなっているかなと思います。
・暗黒鎧 ダースシスK、不敵怪人アンダケイン
今回のメインイベント「オカルト殺し」。
今回の殿堂規制はオカルトを抑えるため、と言っても過言ではなかったと言えるくらいぶっ飛んだことができるデッキでした。ランデスもハンデスもできるのにビートすらできる、しかもそれらが2.3ターン目にできてしまう。零龍卍誕も3ターン目は普通、ぶん回ると2ターン目すらあった。
ダメでしょ。これは仕方ない。
そして殿堂入りしたカードを改めて見ると、墓地利用デッキでよく使われるザロストとイワシンとモールスは残った、というのも大きいです。特にダースシスKは零龍との相性があまりに良すぎて、墓地の儀も復活の儀も満たせる万能カードになっていました。そりゃ殿堂入りも妥当です。アンダケインも今後4以下蘇生でまた悪さをするのは目に見えていたので、先に芽を潰したと言えそうです。こう見るといいところにかけたと思います。
誰だモールスにかかるって言ったやつ。
2、かからなかったカード達〜ただしジョー星テメーはダメだ〜
・ドルガン、デドダム、イワシン、ザロスト、モールス、シャッフ
結論だけ言うと、このカード達は「インフラ」として必要なんです。
まずドルガンチュリス。愚直に殴る速攻デッキとして閃は非常に分かりやすく、強く、そしてカッコイイんです。こういうデッキは実際必要。特にオリジナルにはモルトNEXTが居ないのでヒーローデッキとして閃はアリ。アドバンスにモルネクが居ない話はしないでおこう。
次はデドダム。デドダムにはデドダム無しでマナを伸ばすデッキを使いたいと思うか、という問題があります。実は環境デッキでフェアリーライフを使うデッキはここ最近少なく、オリジナル初期のダムドくらい、その前はデイヤーまで遡ることになります。ドラグナー期には「今令和なんでフェアリーライフ撃ってる暇無い」なんて揶揄されるくらい、マナ加速が弱い時期があったほど。今はそこまで環境が早くないものの、マナを伸ばして7コストくらいのカードを使いたいならデドダムや火噴くといったカードじゃないとやっていけないのが現実です。
そこからデドダムを奪うとどうなるか?みんな閃とかジョー星ゼロルピア使いません?ビマナやコントロールと呼ばれるデッキが生き残るためにはデドダムは必要、と考えます。
次に墓地利用デッキのインフラとしてイワシンとザロストとモールス。この3枚を奪ったら多くのファンデッカーや墓地ソ好きにオカルト使いが刺されかねない。それくらい現代デュエマの墓地利用デッキにおいて、墓地を稼ぐ+デッキの回転に関わるイワシンと復活の儀を満たしたり生き物の頭数を増やすためのザロストは非常に優秀。
モールスはむしろ優秀すぎて今回プレ殿すらチラついていたけれど、それはオカルトというデッキだから大活躍したという説が強い。他の墓地利用デッキだと良いカード止まり、というか止まらないと次は無いぞモールス君。
後にシャッフ。シャッフは呪文コンボデッキの抑制という役割があると思います。シャッフが存在することで働く抑止力の力は大きく、ネバーマニフェストやロマノフなどの危険なループデッキをシャッフが抑えてくれているのはいないと気づきにくいもの。ループやコンボデッキで呪文を使わない、というのは非常に難しいので実際刺さる。もしダムドや鬼羅Starがシャッフ無しでネバー・ロマノフと戦えと言われたら泣く。ちなみに呪文を使わないコンボとして挙がるのがオカケンとジョー星。イカれてやがる。
総じてこの辺りのカードはインフラとして、悪くいえば「必要悪」という役割があるため環境で活躍していてもすぐには規制されないだろう、と思う。
・ジョー星、ゼロルピア
え、殿堂しないの???
驚きの声が多かったデッキ。だって3ターン目ジョー星で壊滅するデッキですら多いのに4ターン目返したら死ぬ可能性があるって酷すぎる。そして死ぬ時はソリティア。キッツ。
ただし弱点は明確で、ジョー星割られたらキツい。ジョー星引けないと死ぬほど弱い。そしてたくさん出すためパルテノンやリツイーギョも刺さる。とはいえカード破壊もパルテノンも普通は積まないデッキが多いわけで、対策「させられる」デッキになるのは間違い無い上に、メタとギミックの両立っていうのが本当に強い。
・マナロック
逝くべきじゃね??
自分はマナロックは魔狼と同じくプレ殿しうる性能に加えて閉塞感を生むタイプのカードだと思っているので今回プレ殿すると思っていました。2ターン以上EXターンを取れるのは犯罪では??しかも5cへの抑止力になっていないのはどうよ・・・?
一応プレ殿しなかった理由として、モモキングRX・NEXが上手く扱えるからかなとは思いました。モモキングRXはかなり可能性をを秘めたカードで、特に連ドラ型だと素直にマナロックも入ること・コントロールすら踏み越える爆発力から5cメタとして残したのか?と考えました。これからアルカディアス・モモキングも出るし。あとは5c対策として真っ先に浮かぶカードなため、今後5cがさらに強くなることも考えて残したのかもしれない。いやTier1デッキへの対策が制限カードはデッキとしてどうよ・・・?と、個人的にはプレ殿になって欲しかった1枚。
・ナウオアネバー
こっちじゃないのか。
今期の制限を考えた時、ネバーとアイチョイスどっちが挙がるかと言われたらネバーの方が多かったはず。それくらいアイチョイスは意外だった。ではネバーはどうかというと、4ターンダークマスターズはあまり健全ではない。ザーディクリカもダムドなどの並べるデッキへの回答になっていた。そんな踏み倒しカードにトリガーが付いているのがとにかく最強で、5cが閃に簡単に屈しなかったのは受け札の枚数の一角として踏み倒しのネバーがカウントできることが理由の一つだったと思う。あとはDisアイチョイスとのシナジーを残した説もあるはず。
解除
・サイバー・ブレイン
このカードが制限になるのか
なにせサイバーブレインはアクアンなどと並んで最初の殿堂入りカードでした。しかもこのカードはその後プレミアム殿堂に昇格したようなカード。それがついに殿堂に帰ってくるのは趣深いものがあります。正直ボルバルのようにずっとプレ殿の顔として帰ってこないと思ってました。それくらい意外だった。
ただ解除予想してる人は何人かいて、トリガー付き4コス3ドローを「壊れ」と評価する時代では無いと思います。何より代表的な就職先2つ(ネバー・マーシャル)に制限がかかった、というのが痛そう。
3、今後の予想〜オカルトだけが居ない町〜
では殿堂によって環境がどうなるのか。実は新弾が同じ週に発売されるため、環境は混沌とすることが確定なのですがとりあえず今の環境を基準に予想してみます。
オリジナル:少し殴るデッキが使いやすくなる
ネバーループはチラホラ環境にいて、特に閃を使っている時には無理ゲーに近い対面でした。マーシャルも近い立ち位置だったため、この二つが減ることで以前より閃(のような素直に殴るデッキ)が使いやすくなる可能性があります。
アドバンス:オカルトに勝てなかったデッキの躍動
こちらはオカルト殿堂により環境が大きく変わります。まず墓地メタ。墓地メタを入れる必要が無くなった枠(ぽくたま、お清めなど)を他の環境デッキに寄せることができます。特に青魔道具はフォーコを入れる必要が減るのは大きなプラス要素だと思います。逆に言えば墓地利用デッキは意識外のため、使いやすくなるタイミングがありそうです。墓地ソとか。
次にとこしえ。復活の儀を阻害することで時間を稼げたが、オカルトがいなくなることで少し対象が減る節はあります。例えば5cが今までのようにオカルトに枠を割く必要が無くなり、赤白閃やダークネスコン対策に専念できるようになるかもしれません。もちろんGRやドラグハートは相変わらず居そうなので、ほぼ入れ得から広めの対面に刺さる、まで地位が落ちることにはなりそうです。
そしてオカルトに勝てなかったデッキ達。例えばサバキZ。オカルトがゲロ無理でした。それがいなくなることで以前より戦えるようになるかもしれないです。実際とこしえはそこまで刺さらない上に青魔道具に有利だったりするので可能性はありそう。
とにもかくにもオカルトは無視できない、という環境だったためアドバンスは大きく変わることが予想されるます。
4、おわりに〜ドキンダンテを蒼龍で出したい〜
今回の制限は多くの人に「環境が変わらない」と言われますが、個人的には一強デッキは無いしメタも回ってるし新弾も出るのであまり大きな変化を加えたくなかったのかな、と思っています。アイチョイスとマナロックはうーん・・・って思うけど。
あとは新弾に期待しましょう。我我我が実はかなり強いとか5cがさらに進化したりベンやDisアイチョイスから新たなループが生まれたりアルカディアス・モモキングがぶっ刺さったり、楽しみなばかりです。
というわけで読んでいただき、ありがとうございました。ちなみにnote書く理由の5割が承認欲求なので良かったと思ったならぜひ右下のハートを赤くしてください。もう5割は思考・情報の整理です。
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