悟りかもしれない
大人になった発達障害の娘と暮らす毎日は、ストレスが貯まる一方でした。
つい昨日のことです。
仕事中、娘からラインが入りました。
「お腹が痛いから、仕事早退するね」
「ちょうど雨に合わずに帰れそうでよかった!」
と。
ところが、私が帰宅してみると、娘は早退どころか出勤さえしていなかったのです。
朝からずっとパジャマのままで、着替えた形跡もなし。
お弁当をカバンに入れた形跡もなし、そのまま同じ机に置いてある。
靴も傘も、私がセットしたまま玄関に揃えてある。
なのに、本人はバレて無いと思っている。
というか、なんなら本人の中では私にラインした時点で、本当に自分は出勤して、早退したと記憶が上書きされているふしがある…。
昔からそうでした。
強く思ったことが「実際にあったこと」にすり替わってしまうから、嘘をついたという自覚がまったくないのです。
中学生の時は、銀行から引き落として封筒に入れていた現金10万円を盗んでゲームのプリペイドカードを買っていたことが分かりましたが、
大量のマリオの絵柄の使用済みカードを前にして、
「友達の〇〇ちゃんが、私がマリオ好きだから使い終わったカードをいっぱいくれたんだ〜。」と笑顔で言ったのです。
自分の中でそれが「ほんとにあったこと」に変わってるから、なんの反省も無い。
そんな嘘を信じて一緒に喜んだ数日後に嘘だとわかった時の虚しさは言葉にできないほどでした。
最近は、振り回されない方法を編み出しました。
娘が機嫌よく生きてればよし。
それ以上のことに、介入しない。
私が作った食事を食べずに3食おやつを食べていようが、
自分の部屋をお菓子の残骸とゴミで埋め尽くしていようが、
毎日毎日同じ服を着ていようが、
ゲーム依存で毎日深夜まで起きているせいで仕事に遅刻しようが、もうなにも言わないことにしました。
子どもの時から何百回言っても治らなかったことは、この先も治らないです、きっと。
それならもう、好きにやらせるのが平和です。
期待しないから、がっかりしない。
そのぐらいがちょうどいいんだと思います。
幸い、娘は自己肯定感が高くていつも楽しそうです。
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