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10月28日　ドーハの悲劇は、人間万事塞翁が馬

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日本代表について

ドーハの悲劇から今日に至るまで


最近のアジア予選のアウェイ戦に思うこと

ワールドカップ予選、アウェイのバーレーン戦、サウジアラビア戦ともに試合終了前に自国の負けを確信した観客は途中で帰ったらしい。
気持ちはわかる。自分の国が負ける瞬間を見届けること、相手国が喜ぶ姿は見たくない。
日本はそれを経験し糧にしたからこその今がある。正確には、見たくない現実から目を背ける時間がなかったのかもしれない。

沈黙した東京のスタジオ

1993年10月28日、日本時間では正午を回っていた。2-1で日本が勝っている。
日本代表初の外国人監督としてオフトが就任、アジアカップを初優勝、Jリーグ開幕、ディフェンシブハーフというポジションがいつの間にかボランチと呼ばれるようになった。とんとん拍子とはこういうことであり、このままW杯に行けると思っていた。
ところがロスタイムに入りそうな時間帯に枠内に行っているシュートを松永が守る。ボールはコーナー。
誰もがそのまま入れてくると思ったところにまさかのショートコーナー選択。
チェイスする11番。切り替えされ、上がった緩い軌道のボールはイラクのオムラムの頭を経由してネットに。ベンチでは倒れ込むの隊長、頭を抱えて動けない10番

現地中継が終わり、テレ東のスタジオはおそらく日本中と同じように放送事故と思われる沈黙状態。闘将の兄貴は号泣。4年後にまさか指揮を執るとは思っていないだろう岡田氏。
そんな中で金子アナが言ったこと。

サッカーの世界では、天国と地獄を見て初めて本当のサポーターになれる。

1994年の以降の日本代表

  • 11番のセリエA挑戦

  • ファルカン代表のアジア大会惨敗

  • 28年ぶりのオリンピックでマイアミの奇跡と控室での確執

  • 予選途中での監督更迭(更迭という言葉をこの時知った)

  • 代表のバスが囲まれ、飛んでくるタマゴやパイプ椅子

  • ゴールは岡野

  • 日本代表W杯初ゴール　隊長のゴール

  • ヒデのセリエAデビュー戦2ゴール

  • 忘れてはいけない元旦の国立競技場の空の色

  • 黄金世代　ワールドユース準優勝と「ラの歌」

  • 日本人初のスクデット(本人は消防車で帰宅)

  • トルシエ自転車でこけて、プールに落とされる

  • フラット3の限界とドローで初のW杯勝ち点1

  • 日本代表初のW杯勝ち点3とベスト16

  • トルシエの遺産を食い散らかしたジーコ

  • ドイツの夜空を眺め、旅に出た7番

  • オシムチルドレンの誕生

  • 岡田再び　と　10番を外しとアンカー阿部の決断

  • W杯史上初1試合フリーキックで2ゴールとDJポリス爆誕

  • 駒ちゃんを支える松井

  • どん底からのアジアカップ優勝と松木解説

  • ザックが喜んだ日本代表の失点

  • 女子日本代表W杯優勝

  • オランダ相手にティキタカからのゴール

  • アギーレとは？

  • デュエルを植え付けたハリルとJFAの決断

  • 原川のロスタイムのゴールでドーハの歓喜＆U-23アジアカップ優勝

  • 大迫半端ない　と　世界に批判されたボール回し

  • 悪魔のカウンターでまたもベスト8の壁

  • 1993年のボランチの17番が監督就任

  • 采配が不安視された2020年W杯予選　

  • 吉田の怒号からの川崎F出身者の活躍で予選突破

  • ブラボー　ドイツ、スペインを撃破

  • 再度ベスト8への壁

  • アホな捏造マスコミ＆イランのロングスロー

  • FIFAランク15位

と、ダラダラと書き出しただけでも色々と経験したが、苦い思い出よりも喜びが記憶として残りやすい。
喜びが継続することはなく、必ず悔しさは来る。選手も関係者もサポーターもそれは同じ。

成長している日本代表

監督や選手が変わっても代表のマインドとして受け継がれている。
一番分かり易いのは2018のロシアW杯の予選リーグ最終節のポーランド戦。残り10分で負けているにも関わらず他会場の結果を考慮に入れて長谷部投入してボール回し。1993年当時には無かった戦術。

2050年W杯優勝を目標としている日本代表。まだ26年もあると思うのか、もう26年しかないと思うか、で大きく異なってくる。
現役選手で26年後にW杯のピッチに立つ選手はいないはず。しかし、ドーハの時のボランチのように監督、スタッフとして携わる可能性はある。
Jリーグの開幕時にチェアマンがJリーグは大きな夢の実現に向かって第一歩を踏み出すと宣言。大きな夢にはW杯優勝。
サポーターに出来ることは、他国の様に目を背けずにどんな状況でも応援すること。

「最後は岡野」で決めたフジテレビの中継の裏で、NHKも衛星で放送していたジョホールバルの中継。Vゴール方式の延長に入るときに山本アナが言った言葉にすべてが集約されている。テレ東の金子アナ同様に、日本代表がほとんど負ける放送しかしてこなかったからこそ自然に出てきた言葉。

このピッチの上、円陣を組んで今散った日本代表は、私たちにとって彼らではありません。これは、私たちそのものです。

もしかしたら、現在3節まで終わった2026の予選でまさかの敗退するかもしれないし、出場したとしても予選で敗退するかもしれない。
けど、応援は止めないよ。

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