車のこと
9/19(土)に見た放送、ディスカバリーチャンネルの傑作選。
「名車再生!クラシックカー・ディーラーズ」の「ベスト・オブ・UK」。
食事時に、途中から見始めた。
車に私は明るくない。
あ、古い車修理してるんだ~と思った。
修理している映像は見ていてなんとなく楽しい。
車が整備士のおかげで直っていく様子も好きなのだが、実は、修理方法に行き詰っているのを見るのも微笑ましくて好き。
あれやこれや試行錯誤している様子は親しみがある。
むかしから父が車いじりする人で、私はそれを見てる方だったので。
過去に番組で扱った車を振り返っているらしい。
車博物館*にでもいるのだろうか、いろいろな車が所狭しと並んでいる。
(*あとで別の動画見たが、もしかしたらオークション会場の可能性も)
こんな車、あるんだなあ……。
二人の男性が「きみはどれが印象に残っているんだい?」「実は……」と車と車の間を通りながら会話をしている。
車の映像がどーんと出てくる。
一緒に見ていた父は、車の映像が出て来た瞬間、「これ○○だ」とか「あー××」とつぶやく。
車の名前が紹介される前に、だ。
車好きおそるべし。
修理し復活させた車、野外コースを走らせている様子があった。
たぶんラリーカー。
野外コースで通じるのかわからないのだけど、道はあるものの、コンクリなどのない、舗装されていない道だ。
コースによっては起伏が激しく、雨上がりには道の凹みに水がたまっている、なんてこともある。
そんな映像の中。
目の前に少し下る道があり、車のボンネットが半分近く埋まるような深さの泥水がたまっていた。
……いやいやいや! それ、車がおしゃかになるのでは??
車をよく知らない私でも思ってしまう。はらはらする。
そして、その水たまりにつっこむラリーカー。
……期待を裏切らない。
思わず笑ってしまう。
じわじわと濁った水が彼らの車の足元に入ってくる映像が映し出される。
「これ、やばいんじゃないか?」
ちょっと焦ったような、でも少し楽し気な、ディーラーの興奮した声。
返す整備士も、最初はもうちょっと余裕そうな声をしていた。
ところが。
「 」
整備士のなんと言っていたかは忘れてしまった。
ただ、さっきまで話していたような普段の声と違い、一段も二段も落とされたような声だった。ガチトーンってやつ。
彼がなんと言ってたか意訳すると「冗談抜きでまずい」。
結局エンジンが止まってしまったらしい。
そのあとどうなったかは、今回の映像では教えてくれなかった。
いったいどうやってあの場所から抜け出たんだろう。
水は車の窓の下の縁を越えるくらいの高さがあった。扉を開けるのも、大変そうな。
でも、ガタイのいい成人男性だから、そこまで難しくもないのかな。
車を修理している映像も流れていた。
車を上からつるし上げて?いる状態で、整備士が立って作業をしていた。
母が「これ、首疲れちゃうんじゃないの?」と心配そうな声をあげた。
車いじりをする父は普段からジャッキアップして、潜り込んで作業している。
母にとっては「はてな?」なのだろう。
車いじりが終わった父はいつも「つかれたー!」「背中痛い」ってうめいてるので、どうかなと思った。
父は「立って作業する方が楽だよ。潜るのしんどい」と言った。
「腕の稼働領域の問題?」と私が言ったら、「まぁそれもあるけど、狭いから」と返された。
私の父は閉所が苦手なのだ。
ディーラーの人が古い車をオークションで競り落として、整備士が生まれ変わらせる。ぴかぴかに修理された中古車を、新たな持ち主へと売ることで引き渡す。
値段交渉してる映像も入ってたのだけど、面白かった。
少しでも安く買いたい購入予定者と少しでも高く売りたいディーラーのやりとり。
両者の真意を想像するだけでわくわくしてしまう。
ベスト・オブ・UK
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アメリカに新しく開いた作業場での仕事を終え、イギリスに戻ってきたマイクとエド。ここでも2人は数々の名車を扱ってきた。今回はその中でも彼らのお気に入りのシーンを特集。ステアリングやエンジン、車体など様々な問題に直面したが、それでも見事によみがえらせ、買い手を見つけて利益を上げてきた2人。特に思い入れのあるのはどんな場面なのか?
車の番組を見ていたのに、どうしてか私は車を扱う人たちが印象に残った。
どっぷりの水たまりに突っ込んだ車の、運転席にいた整備士の「冗談抜きでやばい」といったところ。
修理している最中、「ひびが入ってしまった」とうめく整備士。
溶接しているときにマスク?をしている整備士の顔が平生より真っ赤になっていること。
整備士が作った何か、視聴者にもいびつにしか見えぬそれに「これはどうかしら」と言った女性に、「初めてなんだ」と返す整備士。「初めてにしては、上出来ね」と褒める女性。
また見たいなと思った。
ディスカバリーチャンネルのホームページで、こんな動画を見つけた。
私が見ていた映像は声が吹替されていて、彼らの声を知らなかったけれど。
彼らの話すテンポを、うまく捉えてくれたのだろうか。
吹き替えられていた彼らの印象と、そんなに齟齬がない。
声優さんが彼らの話す唇の動きになるべく合わせて話すこともすごいし、それに多少合わせて翻訳して台本を作るのもすごい。
上で貼ったこの映像に出ているのはディーラーのマイク、そして整備士のエドからバトンタッチしたアント。
ここの映像は吹き替えではなく字幕だ。字幕はきっと最低限の文字数で最大の情報を伝えることになる。
アント:じゃあ日本のクラシックカーを一台選ぶとしたら何にする?
マイク:難しいな
英語を聴いているとちょっと違う。
私の英語力では聞き取れた音しか残らないので、もしかしたら少し間違ってることもあるかもしれないがご了承いただきたい。
"You have to choose one, just one Japanese classic car"
アントは「日本のクラシックカーで一台。ただ一台だけ挙げなくてはならないんなら?」と尋ねている。
そう言ったアントは、そら、こいこいって感じのしぐさをする。
マイクはふむぅ、みたいな溜息をつく。この二人、やりとりがかわいい。
マイクは”×× tough one"って表現している。たぶん「そりゃ難しいな」って感じの。
でも"tough"って単語、「困難な」という意味もあるけど、「厄介な」「困った」とか「つらい」「好ましくない」「ひどい」とか「現実的;非情な」とかそういうのもあって。
車好きの彼にしてみれば、一つを選ぶのは難しいって意味だろうと思う。
でもきっとそれだけじゃなくて。
一つしか選べないのかっていうのに皮肉めいた返ししてるのかもなって思ったら、この二人いい会話してるなあって思ってしまったのだ。
実際のところはわからないけど。
そして
"It so many great Japan cars"(字幕:好きな日本車がたくさんある)
この映像でマイクは、
"I am absolutely for love them"(でもほれ込んだ車といえば…)
と言っている。
ここでabsolutelyって使っているのがいいなって思った。きっと心底惚れ抜いてるんだろうなと。
"absolute"って、完全無欠なって意味だ。
まぁ冒頭で「車オタクだ」ってアントに言われてもいるんだけれど。
車好きによくある「オートマからマニュアルに改造した」って言ってるのも微笑ましくなる。
記事写真はこの動画でマイクが言っていた「フェアレディ―Z」の画像にさせてもらった。
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今回はいつもとちょっと書き方を変えてみた。
とはいえ、いくつか記事を挟んでいるので、そう、変わったようにも感じないかもしれない。
私は冒頭の1マスめを空けて書くのが好きだけど、もしも空けないんならどんな感じになるかなぁと。
やってみたら改行が増えた。
あと、一文が短くなる。
書き方ひとつで、表現の仕方に影響が出るの、不思議だし面白い。
長文であれば1マスめは空けといたほうが読みやすいから、一文が長くなりがちなら空けといてもいいのかも。そんなことを思った。
ここまでお読みくださりありがとうございました。
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