「育休復帰準備講座」東京都港区 第2回
2020年1月25日、港区男女平等参画センター リーブラにて、育休復帰準備講座「これならできる」働く×子育て両立の知恵 二回連続講座でパネルディスカッションのファシリテーターを担当させていただきました。
前回はレクチャーを中心にお伝えしましたが、今回は育休経験者4名(男性2名、女性2名)をお招きして、育休や復職後のお話、両立の知恵や工夫をじっくりとお伺いしました。
概要は下記の通りです:
・日頃のお仕事や働き方、ご家族の状況は?
→ 団体職員、通信会社勤務、ライター、エコノミストと多様な働き方から、1人目育児、2人目育児など、お一人ずつ育休取得パターンを共有いただきました。
・単独で/夫婦で育休を取るきっかけは?
→話し合いのもと決めた、学生の頃から男性育休をとろうと決意して交渉したなど、様々なパターンがありました
・育休取得にあたり上司や同僚の反応は?
→男性育休取得者:一年前から育休取得意思を伝えて備えた。女性育休取得者:もともと女性が育休取得することが想定されていたので、特別なことと捉われることなくスムーズに取得できた。
・もともと夫婦とも家事力が高かった?
→そんなことはない。実際に対応を迫られるなかで少しずつマスターしていった。男性育休者のなかには、料理教室に通いスキルアップを図った方もいらっしゃいました。
・仕事と家事育児において、妥協することとしないことをどのように区別しているか?
→夫婦でよく話し合うこと。世の中の夫婦話し合いのためのフレームワークを取り入れて、具体的に項目を洗い出し見える化。互いの譲れないポイントを確認して、妥協点を見いだしていく。
・仕事や家事育児以外のリフレッシュ時間や自己研鑽時間の捻出法は?
→通勤時のすきま時間をフル活用。パートナーに子供を任せて(例:パートナー+子供で帰省、保育園ピックアップ後に相手の帰宅を待ってバトンタッチ、など)人づきあいや読書タイムを確保している。時には有給を使って、一人時間を確保してスーパー銭湯でリフレッシュすることもある。
・夫婦で仕事で譲れない案件と育児イベント(保育園行事や突発的な病気対応など)が重なった場合の対処法は?
→保育園の年間行事は夫担当、突発対応は妻担当だけど、夫婦連携プレーできるよう第一緊急連絡先を夫にしている。夫婦で午前/午後半休をとり途中駅や職場近くでバトンタッチ。外せない案件や打ち合わせを全て同じ日に詰め込み、休んでも影響が最小限に抑えられる日を増やす。
など
正直、いただいた時間枠で話が尽きませんでした。
登壇者たちの経験談からは、夫婦で摩擦しながらもそれぞれの家庭にマッチする働く×子育てスタイルを模索し、妥協点を探り、調整するプロセスを丁寧にやっていくことが何より効果的な方法とわかりました。
終了後に登壇ゲストやそのお子様たち(5才と3才)と過ごしたり、そのうちの3才児と手をつなぎながら駅まで向かう時間が持てて幸せを感じました。
乳児期や幼児期はどうしても手がかかり悩み深いのですが、試行錯誤しながらも各家庭の着地点を見いだすには、夫婦のコミュニケーションが欠かせません。
一度で結論を出すというより、短時間×複数回でも、夫婦の対話を諦めずに交渉を重ねていかれることをおすすめします。