鶴の恩返し(アレンジ版)
昔々、あるところに心優しい若者が住んでいました。ある寒い冬の日、若者は罠にかかっていた鶴を見つけました。
「おい、これって新しいカーペットか?いや、動いてる!鶴じゃん!」
鶴は悲しそうな目で若者を見上げます。「お願いします…助けてください。ちゃんと恩返ししますから!」
若者は「恩返し」という響きに心を揺さぶられ、罠を外してあげました。鶴は飛び立ちながら一言。
「夜中に行くから、準備しといてね!」
若者は「準備?」と首をかしげながら家に帰りました。
その夜、若者の家に美しい女性がやってきました。鶴の姿はなく、代わりに絶世の美女が玄関でにっこり。
「あなたが助けてくれた鶴です。恩返しに、特別なお礼を持ってきました!」
若者はびっくり。「え、鶴が人間に!?それって、合法?てか、お礼って何?」
彼女は微笑んでキッチンへ直行。なんと、羽を使ってから揚げを作り始めたのです。
「いやいや!なんで唐揚げ!?お金とか、宝石とかじゃないの?」
彼女は自信満々に答えました。「あなたの胃袋を満たすことこそ、最高のお礼です!」
唐揚げは絶品でした。若者はその味に感動し、「これでお店を開こう!」と決意。こうして彼は村一番の人気店を経営することになりました。
ただ一つだけ謎が残りました。彼女が去り際にこう言ったのです。
「ちなみにその唐揚げ、私の羽じゃないから安心してね!」
若者は呆然としつつ、こう思いました。「鶴って何でもありだな…」