どこかの誰かになりたかった人の話
ここに虐待の記録を取ろうと思う。
私は生まれてこの方、地方の田舎に生まれた。
自閉症の双子の弟を持ち、己も身体障害者である。
物心つく頃から母親には殴られ、父親には罵倒されて育ってきた。
特に記憶に印象に残ってることといえば「〇〇ママ」「〇〇ママ」と5歳の私に対して甘え、家事を無理矢理押し付けてくる母親だ。
弟は「可哀想」という理由だけでチヤホヤされ、欲しいものは優先的に買われ、旅行や外食の行き先も優先された。
そこに私の意思はないのである。
母親の愛情といえば着せ替え人形のように服を取っ替え引っ替えされ、彼女のお古を押し付けられること。
私の趣味を散々否定し、人格さえ否定し、挙げ句の果てには「気持ち悪い」「ブサイク」と罵る。
彼氏ができようものなら「色気好きやがって」と蔑み笑う。
お陰で一週間と経たず別れた。
家事をしたところで生まれてこの方褒められた事もない。
ありがとうすら言われた事もない。
大学を無事卒業したが就職氷河期にぶち当たり、障害者就労移行事業所に通っているが母親には「遊びに行っているに違いない。」と言われる始末。
終いにはスマホを解約すると宣言する始末。
就活中なのに解約されたら連絡もつかない。
生憎、移行事業所は副業やアルバイトは禁止されている。
働くにも働けないのにスマホの金を払えと要求される。
もう私は先が見えない。
被害者面をした母に追い詰められ、どうしたらいいかわからない。