架空地域創作とデザインのリアリティ
こんにちはアルケー(つなごーーー)です。
この度、同志しろさんの総合制作集団「outré」に加入することと相成りました。
この記事はアドベントカレンダーの17日目です。
さて古くからのご贔屓様からすれば、私の普段やっていることは某SF作品の3DCGという認識かと思われますが、今回はそれにはあまり触れず架空地域創作とデザインのリアリティについてお話したいと思っています。
3年ぶりにまともな文章を書いているので、かなり読みづらいとは思いますが、ご了承いただけると幸いです。
何故架空地域なのか
私は北海道の某所でデザインについて学んでいるのですが、ポートフォリオに載せたり、仕事を受けるために見せる習作等を作るときに一つの障害がありました。
何を作ればいいのかぜんっぜんわからない
大体の場合、イベントのパンフレットなどを練習で作ってみるものなのですが、全然やる気にならない……
架空のデザインを作ろうとすると大抵の場合、詳細まで作らない(or実在のものを引用する)といったことになるのが常ですが、あまり面白くないですしね……(仕事{のようなもの}に面白さを求めるべきかは別ですが)
そこで私は普段一緒に創作活動等をしているふろーと(BH21_99_De25)と新しい企画を始めてみようと思ったわけです。(記事の為にこう書いているが、実際のところただただノリだったと思う。)
そうだ。架空地域をつくろう。
京都に行くくらい軽いノリで本州の南に「南陽地方」という新しい島が築かれました。俺たちがイザナミノミコトとイザナギノミコトです。
架空地域とデザイン
架空地域の詳細についてここで解説いたしますと制作集団向けの文章というよりも空想地図系の方向けの文章になりそうなのでこの際割愛させていただき、架空地域のデザインの話をさせていただきます。
といっても下に貼っているロゴデザイン群は、中間素材なので最終完成形は3DCGとして一つの舞台に纏まったり、まとまらなかったりします。
画像1の上3つは実在の地名を使って製作されていますが、これらのメリットとしてはすでに具体的なイメージ等も存在しておりそのイメージに則って制作することができる点です。しかしそれは同時に悪い点でもあり、地元以外の地域をモチーフにしたデザイン制作物となると、そのイメージを言語化して伝えてくれるクライアントがいなければ、横道に逸れやすくなってしまいます。
幸いなことに、この2つや、今回の表には掲載されていない他の実在地域にまつわるデザインでは、そのイメージを伝えてくれるクライアントがいたため彼らの思うイメージに沿った制作が出来ましたが、他のものとなるとそうもいきません。ローカルなコンテクストをインターネット上から実際に行かずに調べるのはなかなか難しいです。尤も、架空地域を創造するというのも簡単ではないかもしれませんが。
製作物のクオリティ/リアリティを上げるには背景でぼかされるオブジェクトに低解像度になるとしても情報量を入れ込むことで、まるでそこにあるかのようなリアリティを演出できるのではないかと思います。
都市はミクロな情報量の集合体
地図で都市を俯瞰したとき、都市は名前が付けられたただの座標情報のように感じてしまいますが、実際にそこを歩いてみたり、Googleストリートビューで見てみると、たくさんの個性的なデザインの積み重ねによって地域という景色が出来上がっていることを実感できます。
都市という存在をミクロなデザインの集合体として見てみても、また違った姿が見えてきてとても散歩が楽しくなるかもしれません。