看護研究の5つのナゾー看護研究は過重労働・無報酬労働
#看護研究 #看護界隈 #看護師不足 #アンペイドワーク #看護の悪習慣
新人看護師の皆様、無事に日々過ごしておられますでしょうか?
謎の業務・看護研究の存在を知ったことと思います。
なぜやらなくてはならないのか、全然わからない看護研究。地域支援病院・特定機能病院では年に1度で係を決めて、時間外手当もなく休日出勤して看護研究をいたします。そして時間外手当がつかないのに、勤務時間外で看護研究の発表会などをやります。
ただでさえ業務増えてるのに、例えば委員会活動、新人教育、クリニカルラダー、勉強会。それに全く徒労感しか残らない看護研究が加われば、「看護師は使い潰せ」というメッセージと受け取り、離職&人材不足の道をまっしぐらに進んでいることに気づいてないのが不思議で仕方ありません。
ワタクシの看護研究に対する5つの疑問を説明いたします。
ワタクシの看護研究の5つのナゾ
ナゾ1.なんのために看護研究するの?
ナゾ2.研究結果が何か日常業務に反映してる?
ナゾ3.「看護研究で看護の質を上げる」— その質とやらは何?
ナゾ4.研究という名のマスターベーションでしょ?
ナゾ5.「研究」という言葉に酔っ払いたいだけでしょ?
ナゾ1.なんのために看護研究するの?
これが一番疑問ですが、返ってくる答えは
「看護の質をあげるため」「研究をして知識を深めるため」。
看護部の答えは
「臨床現場で価値がある看護研究は価値がある」
「看護研究は看護師の基本的責任」「看護の質を高める」
「看護以外の領域に看護を知ってもらうため」
・・・目的ずれてませんか?研究って知見を得るためのプロセスですよ。
発見することですよ。法則性を見つけることですよ。
これじゃ研究じゃなくて、ただの勉強会でしょ。
看護師の悪習慣、「なんでもたくさん意味をつけすぎる」がもろわかりです。
だからもう一回聞くけど「なんのために看護研究するの?」
この問いに答えられないのが看護師という集団です。
ナゾ2.研究結果が日常業務に反映してる?
看護研究という過重労働・無報酬労働で、結果を無理やり出したとします。
例えば
「騒音は患者の睡眠を阻害する」「スキンケアで褥瘡は予防できる」
「職場満足度が上がった」と、研究結果が出たとします。
じゃあ研究結果で効果あり/効果なしと出たんだから、早速活用しようあるいはやめよう。ですが絶対そうなりません。やりっぱなしで終わり。
看護研究は、ただの年間業務スケジュールのひとつ。
あとは学会発表しておしまい。
・・・それが給料に反映しますか?反映しません。
だからなんのためにやっているのかわからない看護研究。日常業務に反映せず、研究と仕事内容は乖離するばかりです。
ナゾ3.「看護研究で看護の質を上げる」— その質とやらは何?
「看護の質」でググってみました。
「看護の質の定義は一言では無理」「患者さんが求めるもの」「人員配置」
・・・問いに答えよ、「看護の質」って何?
これをずっとワタクシが免許とって働き始めてから唱えておられるのですよ、看護の上々の方々は。
言葉の定義すら決めてない、ただ耳触りのいい言葉「看護の質」を、どうやってあげたらいいのよ。しかも表現が違うし。
「質の高い看護」「看護の質を上げる」、どう違うの?これもググっても答えは出ない。
「問いに答えない」「主題から外れる」看護の特性を、表していますね。
ナゾ4.研究という名のマスターベーションでしょ?
看護研究って質問票調査がめっちゃ多いんですよ。(アンケートっていうけど、これは横文字日本語だからね。「アンケート」は研究用語ではありません)倫理審査申請が必須なんですけど、許可を取りやすいのが質問票調査とインタビュー。
本当にやらなければならない研究は、看護ケアが有効か無効かという研究。だけど対象が人であれば、倫理審査は通りにくい。視点がいつも中途半端で、当事者サイドか看護師サイドかどっちつかず。
「看護は外に発表する機会がない」っていうけど、これだけ学会があるのに発表する場を見つけられないだけでしょう。成果が出ても法則性がない、発見がない、ただ研究をやりましたってマスターベーションでしょ。
自己満足の研究でしかないでしょうよ。
ナゾ5.「研究」という言葉に酔っ払いたいだけでしょ?
研究するのであれば、研究方法は習得しておくのが前提。ですが研究をやれという看護部も研究のことをわかってないから、イマドキはやりのテーマで研究しろと押し付ける。
しかも研究する期間って3ヶ月くらい。もっと短いかも。こんな短い期間で何ができるのよ。だからコロコロテーマを変えて、結果ともなんとも言えないものを量産するだけ。そして「うちは研究やってます!」と言いたいだけ。学会行ってきました・発表してきましたって、言いたいだけ。
「学会」って意識高い系に見られるから便利なものです。全部含めて「日々の業務に追われてるけど、研究やっちゃううちの看護部ってイケてる!」って酔っ払いたいだけでしょう。
まとめー「研究」という言葉に酔っ払っている看護の人たち
まとめていただいてましたよ、ある冬の看護研究についてのつぶやき。
やっぱり負担に感じているし、他分野からは「看護は何をやっとんねん!」と思われていますね。想定内ですので驚きもしませんが。
ただでさえ多い業務のうえに、看護部が振り回すだけの看護研究をしたところで、得るものはなんでしょう。
資源も時間もなく研究を進めて出た結果が、何か法則性や根拠の発見があったのでしょうか。
上野千鶴子さん風にいうと
「発見は?」「発見がないのなら、研究とは言わない」です。
改めて問います。「看護研究ってなんのためにやるんですか?」
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