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凡庸な中年女がいもTを着る時ー何者にもなれなかったワタクシとあなたへ
インターネット番組のカリスマ的アシスタントとして、世界中の愛と尊敬を集めている井本光俊氏。
16歳の井本光俊氏の魂からできたTシャツーいもTーが爆誕した。
ー宇野常寛氏、いもT発売の惹句より一部抜粋した。
井本氏の魂に応えるように、PLANETSCLUB精鋭会員が魂を削って作り上げたTシャツーいもT。魂のTシャツ爆誕の瞬間をを目の当たりにして、いてもたってもいられず、直ちに注文した。
自分が何者なのかわからず、自分のやりたいこともわからず、ただ不満を募らせるだけだった16歳の自分。新興住宅地の空き地で何になれるのか、自分に才能があるのか自問自答した日々。もがけばもがくほど、世の中は「お前は何者にもなれない」と教えてくれた。
自分より年下の世代が才能を開花させるのを見せつけられて、自分がただの凡庸な人間であることに納得できた。いつまでも16歳の心でいられないし、思春期でもいられない。凡庸な人間は凡庸に生きていこうと、諦めた日々を送っていた。
いもTが家に届いた。真っ先に袖を通す。
ほつれが出てこない縫製、思ったより丈夫な生地。16歳の青臭い自分を思い出す。真夏に着るのは無理だなと思うが、中年女に真夏は似合わない。似合わない季節に着るよりも、自分が快適な季節に着よう。青臭い思春期の頃なら、暑くても無理してでも着ただろう。
白いもTを着て人前に出る。白いもTのタグに皆釘付けになる。「かわいい」と皆口を揃えて言うが、タグはまるでかわいいと言われるのを拒んでいるように眉間にしわを寄せている。
黒いもTを着てトレーニングに参加する。皆じっと自分の胸元を見ている。プリントの文字を読もうとしているのだろう、しかしいもTにまつわるエピソードを知らなければわからない。わざわざいもTのエピソードを語るのも無粋だと思い、見られるがままにしておいた。
才能も何もないのに何者かになりたいともがいていた思春期を、思い出させたいもT。凡庸な人生を送り、中年になったことに納得している自分がいた。いもTは凡庸な生き方をした自分を責めもせず、許しもしない着心地だった。これから着るたびに身体に馴染んでいくいもT。何者になれなくても人生は続いて行くことを教えてくれたのが、いもTだった。
いもTに興味がある方、下記のツイートで購入の仕方がわかります。
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