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夢日記_23/05/27

車を走らせる。
いまは亡き祖母を乗せて。

祖母は、生前の元気さを取り戻し、肌艶も良く、目力もしっかりとした、若々しい姿で私に微笑んでいる。

夢というのは不思議で、
“祖母はもうこの世にいない”
ということを私に悟られない様に、ゆっくりとシーンが移りゆく。


祖母を家まで送り届け、荷物を運ぶ。
「またくるね」
「家に着いたら電話するんだよ」
お決まりの別れ文句を交わし、車を走らせる。

大きく手を振る祖母が、サイドミラーに反射し、次第に小さくなっていく。

私は心の中で、夢の中で、こう思う。
「おばちゃん、ありがとう、またくるから」
手を振る祖母が愛おしく、心の中がじんわりと温かくなる。
大きく手を振る元気な祖母を、目に心に焼き付けておこう。
自然とそんな感情になったところで目を覚ます。

夢か。
夢のひとときが恋しく、何とも言えない感情に押しつぶされそうになるのを堪えて、目を瞑った。
またあの場所に戻れることを願って。

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