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26コマあるある【中編】

皆さん,いかがお過ごしでしょうか。もうすぐ2021年も終わりですね。26コマあるあるの続きを書いていきましょうか。誰にも共感されないのに僕は何をやっているんでしょうか。全く。

コマ数コンプレックス

誰にでもコンプレックスはあります。そしてそのコンプレックスというのは往々にして他人から見ると些細で,どうして悩む必要があるのかわからないというようなものであったりします。私のコンプレックスもそうかもしれません。コマスーコンプレックス。プロレス技みたいな響きですね。

26コマ履修男としてブログを更新している私ですが,実は「上には上がいるのではないか」という不安に常に苛まれています。というのも週26コマ履修登録というのは東京大学に限っても理論上の最大値ではないのです。では最大値はいくらなのか。履修計画を立てていたとき,気になって調べてみたことがあります。それによるとコマ数の理論上の最大値は……

32コマ

でした。しかし,これが実現できるのは以下の条件を全て満たした場合だけです。

  1. 東大の2年生であること

  2. 理学部化学科に進学内定していること

  3. 東アジアの歴史・文化について英語で議論ができる

  4. 理科の教員になるため,教員免許取得を目指している

  5. ドイツ語がネイティブ並みに堪能

  6. 今期教養学部に卒業論文を提出する予定である。

つまり,文系理系両方に卓越した知識が求められるということです。特に1と6を両立することが難しいです。大学2年生の時点で卒論を書き始める必要があるからです。しかもテーマは日本文化について。化学科に内定しているはずなのに,です。

もし32コマ履修した場合,平日は毎日1限から6限まで埋まり,土曜日の1,2限にも授業が入ります。やべえ。

しかし,そんな人いるんでしょうか。いない,とは言い切れないのが東京大学という場所です。やるかやらないかは別として1~6を全て満たす人がいても全く不思議ではありません。

こういった事情から私は26コマ履修に完全な自信を持っているわけではないのです。自分よりもたくさん履修している人がいるのではないか?井の中の蛙になっていないか?もし32コマ履修されている方がいらっしゃいましたらご連絡ください。飲みに行きましょう。絶対に気があうはずなので。

空きコマすら無いはずなのに全休を作っちゃう

は?全休なんて26コマの対極にあるものだろう,そう思われるのも無理はありません。実際私も当初はそう思っていました。秋学期の1週間目のことです。根が真面目な私は1週間26コマすべての授業に参加していました。「結構ツラいぞ,コレ」と思いつつ,自分で決めたことですので頑張ろうとしました。体に異変が出てきたのは2週間目の水曜日あたりです。集中力が散漫になってきたのです。授業が途中から全然入ってこない,1分前の話題を忘れてしまうため人とのコミュニケーションに障害が出てきました。より驚いたのはアルバイトの業務の大部分を忘れてしまっていたことです。当時アルバイトは約7ヶ月目で業務内容をやっと覚えてきたころでした。ここに来てドリンクのレシピが全部飛んだのです。体が悲鳴を上げているのを感じ,その翌日から授業を休み始めました。どうせなら全大学生が憧れる,「全休」ってやつを作ってやろうと思い,金曜日を全休にしました。全休と言っても自分で勝手に授業を休んでいるだけなので後で資料を見直さないといけないし,レポートは提出しないといけないし,テスト勉強もしないといけないのですが。


いろいろな知識が繋がって勉強が楽しくなる

今までは26コマのネガティブな側面に着目してきましたが,もちろん良かったこともあります。最たるものがこの,勉強の楽しさに気付いたことです。もちろん初めから勉強が好きでないと26コマ履修登録しようなんて発想になりませんから,卵が先か鶏が先かみたいな話ですね。でもここで話したいのはそういうことではなく,より勉強が好きになったという話です。26コマの時間割を見るとわかりますが,文系科目と理系科目が入り混じっています。やっぱり理科一類なので物理系科目が多いですが。

こうなると毎週様々な情報が脳内に飛び込んで来ます。すると意外と離れた分野が奥で繋がっているなんてことに気づきます。例えばミクロ経済学ではP(price;価格)とq(quantity;数量)という文字がよく登場します。一方解析力学でもp(運動量)とq(位置)という文字を使います。初め僕はこれを単なる偶然と思っていましたがよく考えるとこれらは密接な関係にあることに気づきます。こういう気付きは僕に勉強の喜びを与えてくれます。僕より経済ができる人は星の数だけいるでしょう。僕より物理ができる人だって。でも,僕より物理も経済もできる人となると相当限られるでしょう。これと同じ理屈が26コマすべてに成り立つとしたら。。。。。僕は世界的にとても貴重な人財ということになります。

どうです?26コマ履修登録したくなりましたか?

最後に

こうして書いてみるとあるあるはまだまだあることに気づきます。しかし誰にも共感されないことを書き続けてもさすがに虚しいので次回であるあるは最後にします。今日の名言を残して終わりにしましょう。

この私に休めない授業は無い。

26コマ履修男

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