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寄り添い方は夫婦それぞれ

時に、夫のトリセツも必要だと思う。

夫になる前から一緒に暮らして4年半。
赤の他人だった者同士、いまだに知らないこともあるだろうけど、大事な部分はほとんど知ることができたと思っている。

いや、

実際は思っているだけにすぎなくて、とくにここ1年半はお互いの理解をさらに深めるための時間だったように思う。「一緒に何かを乗り越える」ことが多かったから。

印象的だった出来事をいくつかピックアップしたのだが、一つずつ記事にまとめることにした。

今回は【仕事で嫌なことがあった時の寄り添い方】編である。

夫の名誉のために

夫の良いところ、好きなところを先に伝えておきたい。
(惚気と捉えて嫌な気持ちになる方は、ここでそっと閉じてほしい)

夫は優しくて思いやりがあり、ママ2号並みに一緒に子育てができる、楽しくて頼もしい人である。
写真のとおり、最近はおんぶ担当をかってでてくれる。

兄妹の4番目だからか周りがよく見えて、私なんかよりよっぽど気が利く。

彼のさりげないユーモアも好きだ。
つらいことや悲しいことがあった時の寄り添い方はパーフェクトだと思う。間違いなく結婚の決め手になった。

料理が息抜きで、ステーキやお肉、魚の焼き加減は本当に上手。本格食材で作る中華やタコスの腕前はピカイチで、手作りキムチは彼にレシピを教わった。

コロナ禍にDIYに目覚め、ダイニングテーブルをはじめとする家具は手作りだ。いずれは狩猟して肉を捌きたいとよく言っているくらいだから、自分で何でもやりたいタイプなのだと思う。

家事全般きちんとこなすことをモットーにしている(と感じる)が、お互いに嫌いな家事は食器洗いと洗濯物の片付け。私が溜め込んでいたら彼が代わりにやってくれるので、非常に感謝している。

家族や友人を大切にしていて・してくれて、恥ずかしげもなく何でも話せるくらい、心を許せる人生の相棒だと思っている。

そんな彼は通常とても穏やかなのだが、異なる価値観や、理解し合えない場面で稀にぶつかることがあった。

仕事で嫌なことがあった時

基本的に、思ったことやその日あったことは、その日のうちに話している。

喧嘩した時も、その日のうちに仲直りするし、翌日に持ち越さないのが当たり前になっている。
(一度だけ持ち越して、2人ともあまり眠れなかったことがある😂)

だから仕事で嫌なことがあった時は、自分だったら、話すか、内省するか、泣くか、どれかで消化する。

喜怒哀楽が激しさを増すから、ただでさえ何かあったとわかりやすいし、内容や感情をぺらぺらと話すから夫も理解しやすいはず。

こんな時は夫の優しさに救われたりするのだが、それはフォローの仕方の正解を知っているからとも言える。

でも夫の場合は、違うようだ。
すごい疲れ切った顔で、ほぼ無口になる。

こちらから話しかけないと何も言ってこない。
話しかけたとて、マトモな返事がなかったりする。

普段、そんな日はまったくない。
とても心配になり、なにがあったのか聞くのだけど、はっきりしたことを言ってくれない。

それが最初は理解できなくて、つらいのは夫なのに、「言わないと分からないよ」って、なぜか私が怒ったり、泣いて訴えたりした。笑

同じ空間にいて、明らかにいつもと違う様子なのに、声もかけず、心配もせずにはいられない。
こちらばかりがドキドキして、相手の顔色を伺って、それでは疲れてしまう。

察してほしいようで、放っておいてほしい、そんなわがままに付き合ってしまい、なぜか私が苦しくなるのだ。

しかもそういうことは夜に起きる。
自分の睡眠に影響が出るのはよろしくない。

2回目は、同じようなことを言ったら
そんなすぐに言えるくらい整理できていない!!
と逆ギレされた。

ここで初めて、時間が必要なんだと理解した。

どうやらイライラして不機嫌なのではなく、誰かに言われたことで落ち込んだり、納得できず混乱していたり、そういう状況だったようだ。

これが正しい寄り添い方

先日、3回目が起こった。
帰ってきた時の顔も、口調も、その時と同じだと分かった。

いつも任せている息子のお風呂や、協力して行う寝かしつけもすべて引き取り、残業で仕事に戻る夫を見守ることにした。

何も気にせず、いつも通りに過ごした。
自らの平穏を壊す必要はまったくないのだから。

そうして過ぎた時間により回復した夫は、仕事を終えて少しスッキリした顔で出てきた。

起きた出来事や嫌だった気持ちを聞くことはせず、夫が言いたいことだけを聞くことにした。

理解しなきゃ、と思っていた時はお互いのモヤモヤを消化したがって、聞いてしまったが、私が私自身を守るために何も気にしなかったことで、私自身にモヤモヤすら発生しなかった。

本人が話したいと思ったら聞くし、話したくないならそのままでいい。
その時の判断は正しかった、と確信した。

空腹だとイラついて謎の八つ当たりをしちゃいそうだから、先にご飯も済ませて、早めに寝る準備も整えた。

自分の好きなように過ごせた。それが一番である。

おかげで、いつも通りの夫が戻ったようだった。
自分の中で消化できたんだな、と感じた。

相手に寄り添うことはとても大切な一方で、それが相手に必要な寄り添いなのかはまた別の観点だったりする。

夫の私への寄り添い方と、私の夫への寄り添い方が異なっていてもいい。

大きな気づきだった。
ある種の擦り合わせができた今、お互いに嫌な気持ちにならず、より心地よく過ごせそうだ。


夫のトリセツシリーズ執筆中✍️