(#イブサツ)「根室群島」解説記事


根室群島は北海道東部の根室半島の納沙布岬の東の沖合に位置する群島で島と岩が十三ほど含まれている。定住者は昭和54年以来皆無。

基本的にこの島々の名称は、対岸の根室半島にある村名その他にちなみ、珸瑶瑁諸島・歯舞群島などと呼ばれたこともあれば最大の島にちなみ水晶諸島、近接する色丹島とあわせて色丹列島と呼ばれていたことも。

昭和34年に花咲郡歯舞町が根室市と合併して以降もっぱら根室諸島もしくは根室群島と呼ばれている。

明治初期から漁民などが定住し、数百頭規模で馬が飼育されていたこともある。

群島は大東亜戦争終戦後の昭和20年9月に設定された日本漁民の活動許可範囲を示す「マッカーサー・ライン」より内側にあり、かつ同じ千島列島南部の国後島や択捉島、その他全千島列島の島々とは異なり米軍による軍政を免れたため戦後10年ほど漁業の最盛期を迎えた。しかし北洋漁業の拡大や高度経済成長による第二次・第三次産業従事者の増大などにより群島からの人口流出は著しくなり、ついに昭和50年代前半に段階的な島ごとの一斉離島が実施された。昭和54年春の最後の離島(勇留島より)以降は根室半島から出漁する漁民の小屋などが散在するのみである。

長らく群島の正式名称が決定されておらず、戦後長く珸瑶瑁諸島、歯舞群島などの俗称が多用されていたが平成29年に国土地理院と海上保安庁海洋情報部による「地名等の統一に関する連絡協議会」において「根室群島」と正式に名称が決定された。

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