バルセロナ選手紹介(クラシコ前時点)

1 テア・シュテーゲン🇩🇪

数試合の欠場はあったものの抜群のパフォーマンスでリーグ優勝に貢献した。

ゴールになってもおかしくないようなシュートを止めてくれたりと、テア・シュテーゲンに救われた試合も多い。

フィード能力にも優れ、アルバやセルジロベルトにつけるパスやCBが同数でマークされている際にタイミング良く下りてくるブスケツやアルトゥールにもピタリとパスを通すことができる。

GKのルールが変更になったため、今シーズンはマンチェスターシティのエデルソンのように直接アシストする場面も見られるかもしれない。

ドイツ代表では正ゴールキーパーにはなれておらず、本人もその状況に満足はしていない。ノイアーのことを嫌いな日本人はいないと思うが、客観的に見てもテア・シュテーゲンの方が良いような、、、

2 ネルソン・セメド🇵🇹

昨シーズンは1年目よりはフィットした感はあったものの攻撃時のポジショニングが悪く、スタメンで出ても途中交代になる試合も多かった。また同じ理由からメッシや後ろの選手はセメドが出てるときは明らかに困ったら左サイドを見る傾向がある。スピードと対人守備は、世界の右サイドバックを見渡してもトップクラスだけになんとも評価に困る選手。

デンベレが右サイドにいると積極的に攻撃参加する傾向があるものの、その場合2人が似てるために実況者を困らせるという別の問題が発生する。

3 ピケ🇪🇸

昨シーズンは開幕から数試合はパフォーマンスが上がらず、失点に絡む場面も見られたがその後は圧倒的パフォーマンスで健在ぶりを発揮した。CLのバルセロナvsリバプールのプレビュー動画では、解説の戸田和幸氏より「ピケとファンダイクが今世界最高のCB」との評価を受けた。

クラシコではベンゼマに追われる中、ドリブルでテア・シュテーゲンの前を横切った。マドリディスタの目の前でそれを披露するメンタルと確かな技術を持ち合わせている。

ネイマールに移籍報道に関しては、反対派に理解を示しながらも「ネイマールが意思を表明すべきだ」とコメントした。


4 ラキティッチ🇭🇷

ワールドカップではモドリッチと共にクロアチア代表を引っ張り、準優勝に貢献した。バルベルデからの信頼も厚く、ファンが心配になるくらいの試合数に出場し、役割を全うした。

守備能力だけでなく、ミドルシュートやスペースに走り込んでパスを引き出し、ゴールを決めるなど万能なMFであり、実況の下田さんからは「偉大な黒子、ラキティッチ」と最大限の評価を受けている。

白組ではモドリッチがネイマール騒動に巻き込まれたが、こちらではラキティッチが巻き込まれた。

5 ブスケツ🇪🇸

バルセロナの指揮者であり、川崎フロンターレの中村憲剛選手が大好きな選手。

ゴールに直結するパスを出すことは少ないが、後ろから攻撃を組み立て、相手ボールになるとプレスをかけボールを奪い、2次攻撃に繋げる。

足が遅いため、クラシコでも開始数分でイエローを貰うなどファールも多いが、それも"読み"に優れているからだと言える。判定に不服なときの主審へのプレッシングもかなり早い。


6 トティボ🇫🇷

冬にトゥルーズより加入した若手フランス人CB。

スピードがあり、球出しにも優れているためネクストヴァランと言われている。アンカーもできるという点でマルキーニョス(PSG)が完成形か?

8 アルトゥール🇧🇷

イニエスタの8番を受け継いだのはグレミオからやってきたブラジル人だった。

ファールじゃないと奪えないくらいキープ力に優れ、ターンで相手をいなすことができる。ラキティッチやビダルが偉大な選手であることは間違いないが、デヨング、アルトゥール、ブスケツの中盤が見たいという声もかなり存在している。

コパアメリカでは、カゼミーロと共にダブルボランチを形成し、補完性が高くブラジルの優勝に貢献した。


またボールだけでなくセレソンの先輩のハートもキープするのが上手いようで、不調のコウチーニョがゴールを決めたら1番に駆け寄ったり、ネイマール先生にはよく遊びに連れ出されている模様。

9 ルイス・スアレス🇺🇾

バルサのゴールハンター兼3児の父。クラシコではゴール後に子供たちの写真が映ったインナーをカメラにアピールした。


衰えと年齢の点で放出論を唱える人が一定数いるが、アトレティコ戦のゴールやビジャレアル戦での左足ボレー等、まだまだ理不尽ゴールは健在である。

また、味方が動いて空けたパスコースに顔を出して縦パスを受けたり、逆に自らが動いて相手を釣り出しスペースを作る能力も秀でている。

ワールドカップの際にはグリーズマンに対してマジレスをしていたが、クラブが新たな9番を探すことには理解を示し、グリーズマンにも歓迎の姿勢を示している。

10 メッシ🇦🇷

言わずと知れたバルセロナの大エースであり、神。昨シーズンもリーグ戦36ゴール13アシストと圧倒的な活躍でwhoscoredの平均評価も8.48を記録した。デヘア(マンチェスターユナイテッド)やオブラク(アトレティコマドリード)、アリソン(リバプール)等の名手からもゴールを決めている。とりわけリバプールとの1stlegでのフリーキックは敵将であるクロップも苦笑いするしかなかった。

チームメイトに声を出して鼓舞するタイプではないが、キャプテンとして味方にポジショニングの修正を指示したり、不調で苦しむコウチーニョにも最大限のサポートをしていた。24また先日、カンプ・ノウデビューを果たしたカンテラーノにはInstagramで祝福のメッセージを送っている。

昨シーズンも数々のスーパープレーを見せたメッシだが、DAZNのヨーロッパサッカーのシーズン開幕のCMでは、クラシコでセルヒオ・ラモスにエルボーを受け抗議するシーンが使われている。

11 デンベレ🇫🇷

アトレティコ戦での同点ゴールや自慢の快速と両利きを活かしたゴールも見られたが、おそらくパフォーマンスに満足しているファンはいない。

リバプールとの1stlegでは4点目になるはずのシュートをアリソンの正面に打ってしまった。

遅刻を繰り返した後には、「ビダルによってデンベレ改心」の記事やグリーズマン加入後には「グリーズマン加入でモチベーションアップ」みたいな内容も見られたが、その後しっかり怪我している。

普通の人間なら最近のサッカーIQ溢れるカンテラーノの活躍に危機感を覚えるところだが、彼の場合はどうだろうか?

持ち前の鈍感力がバルサを救うのか、それとも鈍感なまま放出されてしまうのか、注目のシーズンである。

12 ネト🇧🇷

シレッセンと両者の思惑が一致する形で移籍。

テア・シュテーゲンのバックアップをしつつ、コパデルレイでの出番を待つ。

代表歴では2012年のロンドンオリンピックのメンバーに選ばれた経験がある。ちなみに当時のメンバーにはネイマール、マルセロの他、フッキやレアンドロダミアンらもいた。

クルトワのように同僚の彼女をネトることはしないで頂きたい。

15 ラングレ🇫🇷

昨シーズン加入した左利きCB。ヴェルマレーンやウンティティが怪我の状況で彼がファットしたのはものすごく大きかった。

見た目は静かで真面目そうだが、移動のバスの席は1番後ろの端で足を上げて座る一面がある。

クラシコではお腹でシュートブロックをして、体を張って勝利に貢献した。またコーナーキックの競り合いでセルヒオ・ラモスに肘ブロックをし、イエローカードを受けた。

16 ワゲ🇸🇳

昨シーズン加入、今シーズンよりトップチーム昇格を果たしたSB。

同国の先輩である、クリバリやマネのようにビッグクラブで夢を掴めるか。




17 グリーズマン🇫🇷

ついにバルサ移籍したイケメンフランス人FW。昨シーズン開幕前にも移籍が騒がれたため、実力と知名度の割に新鮮味がないが、バルサ来日時にも人気はかなり高かった。

バルサとグリーズマンがユベントスとの2ndleg(3月12日)の前に接触したとアトレティコ側は主張していた。ちなみにバルサ加入前にグリーズマンはデヨングのことを絶賛しているがその記事が出たのが2月26日である。

メッシスアレスに次ぐ第3の男になることだけでなく、デンベレへの良い刺激になることも求められている。

18 ジョルディ・アルバ🇪🇸

バルセロナのスーパーLSB。昨シーズンは本職のLSBの控えがいなかったため、アルバに離脱されるとかなり困る状況だったが大きな怪我無く、攻守で貢献した。メッシとのホットラインは、もはや芸術の域であり、それ故にアルバにもマンマークなような形を取るチームもあった。

過去のクラシコではモドリッチとやりあったこともあるが、昨年のクラシコでは怪我で負傷交代となったマルセロに声をかけたり、今シーズン開幕前に長期離脱を強いられたアセンシオにも応援メッセージを送ったりしている。


19 アレニャ🇪🇸

昨シーズンは、メッシのアシストからのループシュートで初ゴールを決め、トップチーム昇格を果たした。初ゴールを決めた際にはエンブレムにキスをしていた。

また短い時間ながらCLの舞台に立つこともできた。

背番号変更の件ではクラブに不満を漏らしていたが、それがビッグクラブで生き残るために正しかったのかどうか、、、


20 セルジ・ロベルト🇪🇸

昨シーズン開幕戦は中盤でスタートするも、後半からSBにポジションを変更した。SBとしてスタメンで出場しながら時にWG、時に中盤とポリバレントな役割をこなした。クラシコではWGにポジションを変更してからアシストを重ね、リバプールとの1stlegでは中盤にポジションを移してしっかりとスペースに走り込み、2点目のメッシのゴールを演出するなど、ビッグマッチの急なポジション変更にも難なく対応して結果に繋げた。

ワケがトップチームに昇格したこととセメドが移籍をほのめかしたこともあり、今年も中盤でスタートしているが何だかんだSBに戻りそうな気もする。

ワールドカップ期間中はハネムーンで日本を訪れ、今夏来日した際にも神戸で鉄板焼きを食べに行くなど親日家として知られている。


21 デ・ヨング🇳🇱

ペップからのラブコールを受けたり、PSGへの移籍目前までいったものの、最終的にはバルセロナでプレーすることを選んだ。CLの対レアル戦では、バロンドーラー・モドリッチを翻弄し、レアルの最後の希望だったCL優勝の可能性を消滅させた。ユベントスとの2ndlegではデ・ヨングからのビルドアップを防ぐために、ディバラによるマンマークを受け、やや苦しんだ。しかし裏を返せば名将アレッグリにもしっかり意識させるくらい能力が高いということを示している。


22 ビダル🇨🇱

昨シーズンは序盤こそ出場機会に恵まれず、SNSで不満をぶちまけていたが、バルサでの初ゴールがクラシコでのマニータを決める5点目となり、そこからはバルサに必要不可欠な選手になった。コパデルレイベスト32のレオネサとの1stlegでは若手中心のメンバーでチームが上手く機能しない中、バルベルデに状況を伝えに行き、指示を受けるなど監督からの信頼も日に日に増していった。守備時は猛烈プレスを仕掛け、サイドで相手のスピードスターを止め、攻撃時はトップ下のような位置でボールを受けたり、前線に出ていったりと様々な役割を高水準でこなした。髪型のせいで下手に思われがちだが、サイドチェンジの質も高く、リバプール戦の先制点もビダルのサイドチェンジからだった。

ちなみに日本代表の監督はウルグアイ代表のトレイラ(アーセナル)を知らなかったが、ビダルはコパアメリカ時点でトップチームデビューをしていなかった久保建英のことを知っていた。

23 ウンティティ🇫🇷

ワールドカップで優勝したフランスのレギュラーCBも昨シーズンは、度重なる怪我に泣かされ白組のウァラン同様、本来の実力を考えればほろ苦いシーズンになってしまった。今シーズンは、同じフランスのラングレからポジションを奪い返すシーズンにしたいところだが、またも怪我で離脱してしまった。体が万全ならワールドクラスのCBだけに復帰が待たれる。

24 フィリポ🇪🇸

アルバの控えとしてフィリペルイス、モンレアル等多くの名前が挙がったが最終的に加入したのはベティスのフィリポだった。

積極的な攻撃参加が得意で、ベティス時代にも自らPKを獲得する場面もあった。一方守備に不安あり。


ところでベティスと共同保有になってるエメルソンはどうなりましたかね?


監督:バルベルデ

実況の下田さんの言葉を借りれば、"クラブ名がそのままスタイルの象徴になる"クラブを率いて3年目の今季は、更なる進化を遂げるアルトゥール、デヨングを中心にバルサらしいサッカーを取り戻すシーズンになる。しかしながら序盤からメッシ離脱、デンベレ怪我(これに限っては驚くことではないが)、ラキティッチ問題など悩みの種も多いせいか就任時より白髪が増えた。




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