通訳案内士試験に合格した話(4回受験)
結論から言うと2017年の英語・通訳案内士試験に合格した。
10年以上前の試験名・通訳案内業の時代からいつか合格したい試験だった。合格するまで通訳案内業時代の試験から合格4回受験した(94年、95年、04年、17年)。特に最初の2回は英語・日本歴史・日本地理・一般常識の全ての科目において箸にも棒にもかからない実力だったと思う。その当時の試験の難易度がおよそ合格率5%である事と97年からシンガポールへ駐在した事により、検定試験を含めて通訳案内試験の受験が遠のいた。正直既に“何としても合格したい”という対象では無くなっていた。
14年に帰任して業務で英語を使う事は無かった。英語力は維持したい気持ちはあったが、維持する為に何かをする事は当時は無かった。2016年の初夏、通訳案内士試験の内容を確認したらTOEICで一次試験免除になっている事を知って驚いた。通訳案内業試験時代の難易度を知っている者にとっては信じられなかった。英語の難易度は月とスッポンだからだ。兎に角、試験のハードルがグッと下がり受験したいと思った。2017年は運試しで2018年が本番のつもりで受験した。試験に向けて下記の対策をした。
英語:
TOEICの基準(当時840点)を超える。TOEICの学習。2次試験に向けて「英語で語る 日本事情 (ジャパンタイムズ)」の音読暗記。
日本地理:
一般旅行業務取扱主任者試験合格により、免除。取得しておいて本当に良かった。
日本歴史:
日本歴史:マンガ日本の歴史シリーズで歴史の流れを確認。図書館で一式を借りてきて流れを確認。
日本の歴史 テストに出る42人 を何度も読み返し暗記。これは中学生レベルなので試験を受けなくても知っていた方が良い知識と思う。実際の試験はこのレベルだったので助かった。
山川出版社の「詳説 日本史図録 (山川出版社)で肉付け。
一般常識: ハロー通訳アカデミーの資料の暗記。
試験の感想
英語: TOEICが基準点に届かず、普通に受験。難易度は英検2級?と思える位のものだった。日本的事象の英文説明は「日本的事象300選」からほぼ丸写しの問題で驚きを隠せなかった。簡単とはいえ自己採点72点で突破。
日本歴史: 過去問でも合格点に達した事が無かったので落ちるなら英語か日本歴史と思っていた。運良く?中学生レベルの問題が殆どだった。また得意としている地理的な問題も絡んでいたので奇跡的に72点で合格点を突破した。
一般常識: ハローの資料を基に問題作成しているのは?と思う程覚えていた箇所の出題が幾つかあった。その資料のおかげもあり当時の合格点60点を超える63点で突破した。
ちなみに日本地理は免除であったが、この年の日本地理の問題は結構難しかった。仮に日本地理を受験していたら受かっていなかったと思う。2017年は日本地理が難で日本歴史が易の年で救われた感があった。
二次試験: 一次試験突破は確実だったので一次の合格発表がある前に直ぐ対策をした。具体的には前述の「英語で語る 日本事象」の暗唱。お題をランダムに決めて毎日スマホのストップウォッチ機能を使って2分間のスピーチ、その後の質疑応答も質問を自分でイメージして行った。参考にした動画は下記。
二次試験当日: 少しでも印象を良くする為?スーツ着用で参戦。試験内容は大きく分けて二つ。日→英の通訳と日本事象の説明とその質疑応答だった。日→英の通訳はほとんど対策していなかったのでぶっつけ本番だった。何となく訳した覚えしか無い。日本事象の説明とその質疑応答に掛けていた。お題3つの内一つを選択して2分間のスピーチを行い、その後選択したお題についての質疑応答する形式だった。お題は神道、回転寿司、潮干狩りの三題で迷わず神道を選択した。途中早く終ってしまった為、日本人試験官から指摘を受けお寺の説明交えて難なくスピーチを終えた。質疑応答も此方が用意していた回答の質問をしてくれて、インド系アメリカ人ぽかった試験官にこれまた救われた気がした。試験終了後はこれで落ちたら誰が受かるのか?と思う程自信満々だった。
試験を振り返って: 試験に受かった事は正直嬉しい。しかし英語のレベルは本当にまだまだだと思う。受かった位では通訳案内士としては生活出来ない思う。語学の試験は自己満足を満たす指標の部分が多いと思うが、それにより語学力がアップし生活が良くなるのであれば充分素敵だと思います。
現在は英語能力をキープしつつ、中国語に注力して中国語の能力アップに努めております。業務に使えるレベルまで持っていきたいです。近い内に中国語の通訳案内士試験について書く事を目標にしてコツコツ学習します。読んで頂きありがとうございました。
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