NSCAジャーナル独自解説March2018持久系競技者のための筋力トレーニングの必要性 〜理論から実践まで〜
読んで頂き、ありがとうございます。
春日井鍼灸フィットネス代表の中村としきです。
パーソナルトレーナー用資格、NSCA(全米エクササイズ&コンディショニング協会)が発行する「NSCAジャーナル」について個人的に気にいった部分の独自解説をしていきます。
持久系の競技に対して筋力トレーニングがどれほど有効か独自解説していきます。
・先行研究では持久系トレーニングをすると筋肥大・筋力・パワーに反比例するとしている。一方、筋力トレーニングは持久系トレーニングに有益な影響を及ぼすとしている。
・筋力の小さい被験者に対して、遅い速度のトレーニングの方が、速い速度のトレーニングよりパワー発揮能力を向上させることが明らかになっている。
・速い速度のトレーニングの利点は筋肥大の程度を抑えられ、筋力を向上させれる事。
・10週間筋力トレーニングと持久力トレーニング同時に行った群と、持久力トレーニングのみを行った群だと、大腿部の大きさ・肺活量に変化はみられなかった。しかし、1回に挙げる重量は30%上昇している。神経系の適応・筋肉を伸ばす事により血流が増加・1つ1つの筋肉の繊維が多く動員される事によって、重量が上がったと考えられる。
・自転車よりもランニングの方が効果が高く、1回に挙げられる最大重量の70%が最も動作の効率性と持久力パフォーマンスの変化が大きかった。
としています。
まとめると、マラソン選手などでも高重量の遅い速度での筋力トレーニングは必要であり、大会の日程と遠い時期に積極的に取り入れると良い。慣れてきたら、速い速度で行うトレーニングも取り入れていき、競技練習とトレーニングでオーバーワークにならないよう注意しながら行うと良い。
競技特性に合わせたトレーニングはもちろん必要ですが、自身の最大重量を挙げるトレーニングは今回の結果からもどの競技でも必要であると考えます。
もちろん重量を追求しすぎるのはよくありませんが、タイムが伸び悩んでいる方などは積極的に高重量の筋力トレーニングを行っていきましょう。
その際、競技に適したスクワットやデッドリフトなどのトレーニングを、フォームに注意しながら行う事も大切です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。