NSCAジャーナル独自解説March2018スポーツの力みと呼吸 〜空手道に関する科学的研究とその展望〜
読んで頂き、ありがとうございます。
春日井鍼灸フィットネス代表の中村としきです。
今回からパーソナルトレーナーNSCA(全米エクササイズ&コンディショニング協会)が発行するNSCAジャーナルについて個人的に気にいった部分の独自解説をしていきます。
空手道について書かれた論文ですが、スポーツに関する力みについての内容になっています。
その中で力みのないパフォーマンスの方法の一つとして、呼吸法について取り上げられています。
その内容をまとめると、
①腹式呼吸(丹田呼吸)は特に脱力に関係する。呼気9〜12秒・吸気6〜8秒
②目を開けて瞑想5分でα波(抗ストレス脳波)が出る。20分続けると特に有効
③腹式呼吸によって出現するα波は不安が少なく、活気のある心理状態に関係する周波数の高いα波+セロトニン(俗に言う幸せホルモン)レベルも増加
④慣れない運動をする時のぎこちない動きは、関節の保護を優先させてしまうから
⑤側方移動の時、移動と反対の脚を力いっぱい踏み込むより、移動する側の脚の力を抜いた方が動き始めが早い
とされています。
私も様々なスポーツを行なってきましたが、力んでプレーしてしまうことが多かったです。そのためか成績は振るいませんでした。日常生活もスポーツも力を入れる・抜くの幅が大きい方がスムーズな動きに繋がります。
特にトップアスリートになる程、そのバランスは神がかっています。力を入れる方に焦点が当てられやすいですが、余分なところの力が抜けていることが大前提です。イチロー選手は力を抜く達人だと思います。
その前提として効率の良い人間の体の動かし方も知って置く必要があります。
力を抜く方ばかりに焦点を当てましたが、もちろん力を入れる方も大事です。そのいい例が元ブラジル代表のフッキ選手だと思います。
まとめ
日常生活や、競技向けに活かしていくには、
瞑想を取り入れ、動作時に息を吐くことで力みのない動作をしていく。
基本的な人間の身体の動かし方をできるようにする。
競技向けのトレーニングをする時は、呼吸を意識して、力を入れる時と抜く時のメリハリを大事にする。
といったことが必要です。また個人的にはストレッチポールを使った脱力方もおすすめです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。