【全文無料】フュージョン型ミュウVMAXの採用カード言語化【10000文字】
はじめに
翠という者です
そろそろPJCS,WCSが近いので、この環境のミュウについて思考の整理も兼ねて書き出してみた記事です
残念ながら筆者はうまいプレイヤーでは無いのですが、参考になれば嬉しいなと思って書くことにしました
環境におけるミュウの立ち位置
ポケカブックさんのTier表を参考にさせて頂きました。
前環境と比べてめちゃくちゃ減りました…
理由は間違いなくこいつのせいです
場合によっては先1で詰むので質が悪いです。
きっとこれを考えた人は人の心がないんだと思います。
『負けられない大会でボール1枚で出てくる明確な詰みがあるデッキってどうなの?』と言われると正直よくはないので未だ環境デッキにはギリギリ入ってるけど、その評価はミカルゲや周りのメタに大きく左右されてしまうため不安定(=安定して勝ちあがれるデッキでは無くなった)になってしまいました。
ミュウVMAXは『そこそこの安定感を誇る点』と『ドラピオンVこそあれどプレイングと構築の工夫で厳しくとも戦える点』でそれなりの使用率を誇りましたが、その優位性が失われつつあります。
元々有利なアルセウスとの相性関係が怪しくなってしまったこと、ロストバレット(特にオーガ)や悪打点で殴ってくるルギアがきつい、ワンパンしてきたりベルトが乗らないサナがきついなどもあって立ち位置は悪いです。
ならミュウはもう全然ダメなのかというと、逆風ながらも少なからず追い風もあります
特に大きい要素としては、
ドラピオンVの減少
ロストシティの相対的な強化
雪道とジャッジマンの通りの良さ
が挙げられると思います
・ドラピオンVの減少
ロストアビスからトリプレットビートまでは、ミュウへのメタカードとして『ドラピオンV』というカードが使われていました。
ミュウは性質上ベンチに大量のポケモンを展開することになるので『事実上の0エネワンパンサイド3枚(空石だと4枚)取り』という使い手からしたらたまったものじゃないこちらのドラピオンですが、数が大きく減ったためプライマルターボで加速出来るルギアやミラージュゲートでサーナイトなどにもアタッカー運用出来る封印石ロストバレットといった一部のデッキを除いて採用されなくなりました。
・ロストシティの相対的な強化
元々ミュウデッキに入っていたスタジアムである『ロストシティ』が環境的に追い風であり、ロストシティを強く使えるミュウはその点で強力です。
互いのポケモンが倒された際にロストゾーンへと送るこのカードは、環境Tier1の『サーナイトex』に対して非常によく刺さることで評価があがっています。
サーナイトの進化ラインであるラルトスやキルリアをロストに飛ばすことでジャッジマンや雪道からの復帰を難しくしたり、釣竿やミモザなどで再利用する動きを咎めることが出来ます。
苦手なロスト軸にも『かがやくゲッコウガ』や『ヤミラミ』などを再利用させなくするなど今まで以上に刺さりがよくなっています。
・雪道(+ジャッジマン)の通りの良さ
ミュウデッキはフュージョンシステムが強力で、ドローサポートに依存ぜずに盤面を作ることができるのが強みで、相手より先にぶん回して雪道で蓋をするというめちゃくちゃなことが出来てしまいます。
雪道ジャッジで戦うデッキに『アルセウスVstar』がありますが、アルセウスは『スターバース』宣言前に雪道を貼ると自分の首を絞めてしまうことから早くても2ターン目からしか積極的にプレイ出来ません。
アルセウスデッキには雪道を割るカードが不採用なことも多く『雪道の先貼りに極端に弱い』です。
一方ミュウは『自前でドローソースを持っている』、『雪道を割るためのスイーパーが自然に採用出来る』、『森の封印石が雪道を貫通する』などの点が優れていて、1ターン目から雪道を貼っていけるので雪道デッキの戦いで制空権を取りやすいです。
また、サポートの『ジャッジマン』を強く使えるデッキであり『フュージョンシステム』の存在から手札干渉に対して強く、自分のジャッジマンで事故ることが少ないためジャッジマンを強気にプレイできます。
速いタイミングで飛んでくる『ジャッジマン』は防ぎようがないため事故らせやすく、手札を溜めるロスト軸や序盤が大切なサーナイトやルギアをワンテンポ遅らせやすいので非常に強力です。
雪道ジャッジマンはサナやルギアを始め様々なデッキに対して刺さりやすく、アルセウスよりワンテンポ速い手札干渉が可能な点は特筆すべきです。
型の違いについて
記事を見てくださってる方はご存知だと思いますが、現在ミュウVMAXには大きく2つの型があります。
フュージョンミュウと雪道ミュウ(ダブルターボエネルギーのみのミュウ)です
フュージョンミュウの特徴
後攻1ターン目からの攻撃
非ルールポケモンを絡めた柔軟なサイドプラン
フュージョンエネルギーによる各種耐性
安定しているがやや事故りやすい
プレイが難しい
雪道ミュウの特徴
不純物が少なく、事故りにくい
雪道やジャッジマンを強く押し付けやすい
プレイが比較的簡単
サイドプランが固定化されやすい
相手の右手が強いと負ける
ミカルゲが重い
私自身2つの型に優劣はあまり無く、両方違った強みがあると考えていますがミカルゲなんとかなるフュージョンミュウが主流なのは共通認識だと思います。
フュージョンミュウの採用カード
・メジャーな採用枚数とカードの強みを軽く解説付きで載せてます
・シティやCLなどのリストを見て、デッキリストによく入っているカードを解説しますが抜けていたらすみません、ご了承ください
・参考にしたURL様→https://pokecabook.com/archives/1439
ポケモン
ミュウV 4枚
昔は3枚の人もいましたがロスト対面で3枚置きたかったり、逃げ0でスタートして一番嬉しいポケモンのため4枚が主流です。
サイコジャンプをコピーしたり、撃つために盤面に置くの大事
ミュウVMAX 3枚
使うのは2枚ですがサイド落ちを考慮して3枚にするのが主流です。
メインアタッカーですが、サイド3枚取られるポケモンなので『進化させるべきかどうか』の見極めが非常に大切です。
手にあるからといって載せてると3-3で負けてしまいます。
ゲノセクトV 4枚
ミュウだけのハイパードローエンジンです。『フュージョンシステム』は登場して一年半以上経とうとしていますが未だに強力な特性です。
技『テクノバスター』をコピーするためにも盤面にキープしましょう。
実は本体で攻撃する選択肢があるけれど見落としがち
メロエッタ 1~2枚
昔は2枚が主流でしたが、ロスト対面でウッウやヤミラミに弱いため1枚とする人が増えたイメージです。
最強の技『メロディアスエコー』で後攻から210オーバーを叩き出す姿は多くのプレイヤーにトラウマを与えてきました。
最大火力280メロディアスエコーはほぼ全てをワンパンします。
*ミュウを進化させずにメロエッタを2体とも場に出して戦うことで不意にドラピオンVが出てきても物理的にサイドが取り切れない盤面にすることができます
デオキシス 1枚
メロエッタの2枚目がデオキシスになっていることが増えています。
HPが120の非ルールポケモンで、主に対ロスト軸のアタッカーとして使われます。
技『フォトンブースト』はターボ込み140ダメージの絶妙な打点で素でゲッコウガやアルカナサーナイトを倒せたり、+30でネオラントやイキリンコに届いたりします。
オドリドリ 1枚
最近入りがちなイメージ
特性『熱血レッスン』でフュージョンポケモンの受けるダメージを-20します。
様々な場面で打点がずれる素晴らしい1枚
以下オドリドリの有効な場面
アルセウスのターボノヴァをミュウVが耐える
カビゴンのどっすんグースカをミュウVが耐える
カイオーガのダイナミックウェーブをミュウVが耐える
サーナイトexのミラクルフォースをVが耐える
ギラティナのベルトロストインパクトを耐える
メロエッタが月光手裏剣を耐える
ミラーでターボ込みベルト+タブレット3枚テクノバスターを耐える
コオリッポ 1枚
ここ最近入ってきた1枚
技『ブロックスライダー』はフュージョンエネルギー×40ダメージのベンチ狙撃で、裏のミカルゲやラルトス、キルリアなどを処理出来るのが優秀
ロストシティと組み合わせて裏のシステムポケモンを刈り取るのが強く、ミュウ対面でマナフィは置きにくいことから不意を突きやすい1枚です。
グッズ、道具
バトルVIPパス 4枚
ミュウの初動に貢献するカードです。
1ターン目に欲しいので4枚採用です。
雪ミュウが意図的に枚数を絞ってることがありますが、フュージョンミュウであれば4枚確定です。
ハイパーボール 4枚
汎用サーチカード
ミュウと噛み合いが良さ過ぎるため4枚確定です。
ハイパーボール最大のデメリットの手札2枚トラッシュが『フュージョンシステム』で引ける枚数が増えるメリットになります。
余裕があれば意識してハイパーボールを山に残すようにすると強い山を作りやすいです。
ネストボール 1~2枚
ミュウにおいてはベンチが埋まってると使えないので枚数は抑えめです。
確実にゲノセクトVを置けるカードなので1.2枚は入れた方が良いと思います。
フェザーボール 1~2枚
逃げエネのないポケモンを持ってくるカード
ミュウの上下ラインが対応していてノーコストで持ってこれることから採用している人は一定数いる印象です。
空撃ち出来るので山見るのにも使えます。
霧の水晶 1枚
超のたねポケモンか超エネルギーを持ってこれる1枚
後で解説するように超エネルギーが1枚入ることがあるのですが、その際にエネルギーにも触れるので一緒に採用されやすいです。
ウッウロボ 3~4枚(4枚が主流)
ミュウの特権にして実質専用カード
グッズトラッシュがミュウにおいては不要なカード(大体VIPパス)を切れるメリットになることが多く、不要牌を50%で好きなカードに変換出来るのが優秀なカードです
運ゲーなことが引き合いに出されがちですが、縦引きデッキにおいて50%は充分に高いのでお釣りが来るレベルだと私は思います。
初手のパスになるだけでなく中盤、終盤いつ使っても強くて毎ターンの要求を満たしてくれるカードなので、特別な理由が無ければ4枚採用が良いと思います。
パワータブレット 4枚
ミュウを使う理由
使ったターンのフュージョンポケモンの与えるダメージを30あげるパワーカードです。
サイコジャンプの打点調整から集めてテクノバスターでVstarをワンパンしたりとあまりにも強いので4枚確定です
入れ替えカート 1~2枚
技『テクノバスター』の反動を解除するために必要な『いれかえ札』です。
ロスト対面でおまけの30回復を使うことやミュウが逃げ0なことからこちらが主流
※『ポケモンいれかえ』は麻痺ケアになったり、逃げる権利を残したまま交代出来るのでカートがいれかえの完全な上位互換というわけではありません
あなぬけのヒモ 1~2枚
ちょっと癖のあるいれかえ札です
場合によってはボスになる点からいれかえ札をカートと散らしています
いれかえ札は合計3~4枚で、『どちらかが2枚で片方が1枚』もしくは『両方2枚ずつ』のどちらかがほとんどです。
サーナイト対面で壁にしてきたマナフィやゲッコウガを退かせつつ後ろのラルトスやキルリアを狙ったり、『あなぬけのヒモ+メロディアスエコー』でルギアv'やアルセウスVを狙ったりと明確に強い場面があります。
こだわりベルト 1~2枚
V,Vstarを倒すために採用されます
まだまだ環境に『ポケモンV』が多いので抜く選択肢は無いと思います。
2枚が主流でしたが最近は1枚をお祓いグローブに譲ることが増えています。
個人的に削るとルギアやアルセ、ギラティナに窮屈になりやすいのとミュウのV狩り性能に寄与する(タブレット1枚分肩代わりしてくれる)ため2枚が好み
ベルト+ターボテクノバスターが一般的なたねのポケモンVを倒せる220になるのが綺麗
お祓いグローブ 1枚
主な採用理由
ターボサイコジャンプでキュワワーやヤミラミ、ラルトス、キルリアをタブレットを温存して倒せる
グローブ+タブレット3枚テクノバスターでサーナイトexを一撃で倒せる
環境的にロストとサナが多いため必然的に活きる盤面が多く、サーナイトex対面で有効な1枚になるため採用が増えています。
森の封印石 2~3枚
ゲーム中に1度好きなカードを1枚確定サーチするVstarパワー『スターアルケミー』が強力なのは言うまでもありません。
特に雪道やミカルゲなどの特性が消える効果を無視して使えるのが強力で、初動事故回避から中盤終盤の必要札のサーチまでいつ使っても強いです。
2枚が主流でしたが、事故負けをなるべく減らすため3枚にする人が増えたイメージ
個人的には3枚が使いやすくておすすめです。
ロストスイーパー 2〜3枚
雑に雪道やおまもりなどの道具を剥がせるのが強力なカードですが、ミュウの場合ロストスイーパーを自身の使用済みの封印石に当てて手札を減らしてフュージョンシステムを使うことも出来ます
少し紹介した『雪道ミュウ』というデッキはこのカードを4枚採用し、雪道を貼って剥がして繰り返して盤面を作ります
※補足
フュージョンミュウの中で『ハイブリッドミュウ(フュージョン雪道ミュウ)』と呼ばれるデッキタイプが存在し、これは雪道ミュウ要素を持つフュージョンミュウのことです
詳しい定義はありませんが筆者は『頂きへの雪道を2枚以上採用しているフュージョンミュウ』のことだと認識しています
ハイブリッドミュウではロストスイーパーを3枚採用するのが主流です
やまびこホーン 1枚
5枚目のパワータブレット
『ボスの指令』とセットで使ってサイドを進めるのが主な使い方です
特にルギアとアルセウス系統に有効で、ワンパンする要求が高いVガード付きのルギアやアルセウスをスルーしてサイドを進められるのが強力
素早くサイドを進めることを得意とするミュウVMAXとは相性抜群が良いので1枚入ってることが多いです。
※5枚目のパワータブレットと言われる理由
280のVstarを倒すにはタブレットが2枚とベルトが必要ですが、220のVを倒すにはベルトかタブレット1枚で良くなるためパワータブレットを節約出来る。そのため『やまびこホーン』は実質的にパワータブレットになり得る
ともだちてちょう 1枚
サポートを2枚まで山に戻すカード
ボスの司令やジャッジマンなどのサポートを使い回すために必要
山にあればサポートをボールのコストすることが出来るので確認しましょう
現物を増やさずに使い回せるので手札消費が激しいミュウとは相性抜群のカード
勇気のおまもり 1枚
稀に入っていることがあるので採用理由を推測の範囲で解説します
以下採用理由
メロエッタがウッウやゲッコウガの攻撃を耐える
ロスト対面でスタートしてしまったメロエッタをケア出来る
ゲノセクトVがドラピオンVのダイナミックテールを耐える
ゲノセクトVに貼ることで『ロストマイン』や『月光手裏剣』で取られにくくなる
アルセウスのノヴァをVが耐える
特にメロエッタがウッウの『おとぼけスピット』やかがやくゲッコウガの『月光手裏剣』を耐えるため、ロスト軸のドラピオンVの返しにメロエッタを使うことが出来る点が優秀
(ミュウで返すと3-3で負けかねないため)
サポート
カミツレの煌めき 2〜3枚
後攻1ターン目から攻撃するためのサポート
アタッカーを2面用意したり、サイコジャンプを連続で撃つ際に必要になります
手札で嵩張るのを嫌って2枚にする人が多いですが、後攻1ターン目から攻撃することを意識して3枚とする人もいます
主流は2枚だと思います
※ハイブリッドミュウの場合、ジャッジマンやナンジャモ等の手札干渉サポートに2枚以上枠を割くため2枚採用がほとんどです
ボスの指令 2〜3枚
説明不要の試合を決めるサポート
ミュウはドローサポートを必要としないため他のデッキがサポートをドローに使っている中ボスを宣言しやすいのが強力
他に欲しいサポートがあることと、嵩張るのを嫌ってパラダイムトリガーあたりから2枚採用がミュウの主流です
最近は裏のキルリアやミカルゲを処理するために3枚採用の人も増えているイメージです
ジャッジマン 1〜2枚
説明不要の手札干渉カード
ミュウは自前でフュージョンシステムを持っているので自分がジャッジマンで事故ることは滅多に無いので強く使えます
ロストを始め、序盤にプレイされたジャッジマンがきついデッキは多いので最低1枚は絶対に入っています。
トレンドとして最近は2枚目が入ることが増えていてミュウのジャッジマンは2枚が主流になってきています
ナンジャモ 1枚
新弾で誕生した3枚目のの手札干渉
不意にミュウがワンパンされたときの返しとして強いです。
ナンジャモの弱点として終盤だと互いに引ける枚数が少なくなってしまいますが、フュージョンシステムでカバー出来るのでそこまでアンチシナジーではありません
ツツジと比較して使用条件が無くいつでも使える点で優れています。
※ミュウの手札干渉サポートについて
ジャッジマン、ナンジャモ共に相手の手札を流すのが強いと書きましたがミュウVMAXデッキにおいては『リソースを切らずに手札をリセットする手段』としても非常に優秀です。
ミュウVMAXにおいて『手札が消費出来ない(=フュージョンシステムが使えない)』ことは致命的なため、手札詰まりを解消するカードという観点から見てもジャッジマンやナンジャモを採用することをおすすめします
シマボシ 1枚
最近抜けがちなカード
運ゲーといえばそれまでですが、50%以上でトラッシュから好きなカードを1枚山上に戻せるのが想像以上に強力
フュージョンシステムのために切ってしまったリソースを回収出来るので一定数採用している人がいる印象
戻したカードはフュージョンシステムで回収して使用してもいいですが、スタジアムやスイーパーを乗せたままにすることで『雪道+ナンジャモ』への回答と出来るのも強力
スタジアム
ロストシティ 1〜2枚
上で解説したように対サーナイトexにおいてラルトスキルリアラインをロストに送る行動が有効な環境とマッチしたスタジアム
メタカードのドラピオンやミカルゲを再利用させない動きも強いです。
前環境では1枚が主流でしたが、現環境になって2枚が主流になってきました。
頂への雪道 1〜2枚
説明不要の現環境における最強スタジアム
アンチシナジーなはずなのにデッキに入り、貼る側に回れるところがミュウVMAXがミュウVMAXたる所以
ドラピオンVの『ワイルドスタイル』、サーナイトexの『サイコエンブレイス』、ルギアVstarの『アッセンブルスター』、パオジアンexの『戦慄く冷気』、アルセウスVstarの『スターバース』、かがやくゲッコウガの『隠し札』、ネオラントVの『ルミナスサイン』、ゲノセクトVの『フュージョンシステム』…
数をあげればキリがないくらいに多くのデッキに有効なスタジアムです
これらのデッキとのマッチ相性を無視して雪道で止めて勝てることがザラにあるほどに強力なカードなので採用しないのは勿体無いように感じています
ハイブリッドミュウと呼ばれる、雪道ミュウ要素を持たせたフュージョンミュウでは2枚、そうでないフュージョンミュウでも1枚はほぼ確定で採用するのが主流、雪道ミュウは3枚採用するのが主流です
結晶の洞窟 1枚
鋼、ドラゴンタイプのポケモンを毎ターン30回復するスタジアム
雪道を割れる癖のないスタジアムであり、ロスト軸のゲノセクトVへの『月光手裏剣』や『ロストマイン』をいれかえカートと合わせて回復させることで相手のプランを崩せる点が優秀でロストバレットへの回答になります。
具体的な例
・かがやくゲッコウガの『月光手裏剣』+ヤミラミの『ロストマイン』2回が90×2+120×2で合計420、ゲノセクトV2体の㏋が190×2で380のため倒されてしまうところを60回復することで420-60=360となり耐えられる
・ウッウの『おとぼけスピット』を受けたゲノセクトVをいれかえカートと合わせてゲノセクトを回復させることで次のウッウやロストマインを耐える
といった感じで有効に働きます
ロストバレットはスタジアムがボウルタウンやビーチコート、ポケストップあたりから2枚程度しか入っていないことが多く、ミュウ側がスタジアム権を奪いやすいです
割られるまで常に場に残って毎ターン効果を使用出来るため、ロストバレット視点で非常にめんどくさいスタジアムです。
ロストバレットを強く意識する場合に採用するのがおすすめです
崩れたスタジアム 1枚
お互いのベンチを4枠にするスタジアム
主にダメージを受けたゲノセクトVやミュウ、ロスト対面でスタートしてしまったメロエッタを盤面からトラッシュすることで相手のプランを崩すために採用されます
ロスト対面で有効な他、ルギアのアッセンブルスターをベンチを縮めて使いにくくすることが出来ます(崩れたスタジアムを割るためにバケッチャを使うとバケッチャアーケオス2体で3枠無くなり、ネオラントVやイキリンコを置いてる場合ベンチ枠がパンクする)
特殊な使い方ですが、『崩れたスタジアム→ロストスイーパー→やまびこホーン』でベンチを埋めてやまびこホーンをケアしてくる動きを咎めることも出来ます
エネルギー
フュージョンエネルギー 4枚
コンセプトなので4枚確定です
メロディアスエコーの火力に直結する他、何故か特性遮断までついているのでミカルゲの特性が働いている状態でフュージョンシステムを使うためにゲノセクトVに付けることがあります
ダブルターボエネルギー 2〜3枚
1エネでミュウが動く魔法のカード
手貼り出来なかったときの保険になるので最低2枚は確定で入っています
主流はフュージョン4ダブルターボ3の配分
基本超エネルギー 1枚
霧の水晶で触れるためダブルターボの3枚目をこれにしているケースがあります
超エネルギーはメロエッタを2枚採用している際に特に有効な選択肢で、『超エネをつけたメロエッタで攻撃することでメロディアスエコーの威力が下がりにくくなる(=2体使うプランを取りやすくなる)』、『70ダメージのサイコジャンプでキュワワーをタブレット無しで倒しやすくなる』などの利点があります
シンオウ神殿に耐性があるのも偉いため、メロエッタ2枚構成にする場合おすすめです
おまけ:雪道ミュウの採用カード
軽くにはなりますが雪道ミュウについても書かせて頂きます。
・フュージョンと差異があるものをメインに書きます
グッズ、道具
クロススイッチャー 4枚
特筆すべきはサポート権を使わずにポケモンを呼び出せる点です。
ジャッジマンやツツジ、ナンジャモといった強力な手札干渉と裏を呼ぶ行動を両立させられる点がこのグッズ最大の強みです。
雪道ミュウはフュージョンエネルギーやメロエッタ、カミツレの煌めきといったカードが不採用で自由枠を広い分スイッチャーのようなカードを採用できます。
ヒスイのヘビーボール 1枚
サイドを見て埋まっているたねポケモンを手札に持ってくるという効果は、例え対象無しであったとしても『サイド落ちを直接確認出来る』という点で非常に優秀です。
テキスト効果外の効果が優秀で、フュージョンミュウと比べて採用されるポケモンの数が少なくなる雪道ミュウにおいてミュウVやゲノセクトVのサイド落ちをケア出来るので、雪道ミュウには比較的枠が余っていることもあってフュージョンミュウよりも採用されやすいです。
サポート
セイボリー 1枚
3枚引きつつ相手のベンチポケモンを減らすサポート
特に『サーナイトex』と『ミライドンex』、ミラーなどで有効な1枚
ラルトスラインを削って展開を遅らせたり、ミラーで相手のフュージョンシステムを弱くしたりと刺さる場面では非常に強力なサポートです。
自由枠の多い雪道ミュウならではのサポートだと思います
今の環境で雪道ミュウを使うなら採用したいカード
ツツジ 1枚
使用条件があるものの、現環境最強の手札干渉サポートです。
相手の手札を2枚にまで減らす『ツツジ』は『ロスト軸』や『サーナイトex』に刺さりやすく、要求を跳ね上げることが出来ます。
倒されるとサイドを3枚渡すVMAXとツツジは相性抜群で、1体倒されたタイミングで使うことでその真価を発揮します。
このカードには大きな落とし穴があり、『サイドが3枚に以下にならなければ使えない』という明確な弱点があります。
そのためツツジ圏内に入らないように山を圧縮し、ツツジに強い山(使われても返しやすい状態にすること)を作られてしまう可能性があります。
特にサーナイトやロストは『リファイン』や『隠し札』、『花選び』といった優秀なドローエンジンを持つためツツジを過信しないのが大切です。
ロストやサーナイトには終盤のツツジよりも序盤の『ジャッジマン』や中盤(特にサイド4枚にして調整している場合)『ナンジャモ』の方が有効な場面も多いです。
ペパー 1枚
意外と小回りが効いて便利なサポート
具体的な強み
1ターン目に『バトルVIPパス』と『森の封印石』を持ってくる
2,3ターン目に『ロストスイーパー』と『森の封印石』を持ってくる
『お祓いグローブ』と『パワータブレット』を持ってきてサイコジャンプ
『こだわりベルト』と『パワータブレット』を確定サーチしてVsarを倒す
『クロススイッチャー』を持ってきて揃える
こんな感じで痒い所に手が届くカードで、事故回避やリーサル盤面で必要札を用意することが出来るため採用するケースがあります。
おわりに
自分なりに色々書いてみました
この文章が誰かにとってミュウへの理解に繋がるのなら私は嬉しいです
読んでくださってありがとうございました!!
追記:たくさんの方の目に入ってスキが10越えていたため、より記事が見やすいように内容を調整しました
追記その2:PJCS2023マスターリーグでフュージョンミュウが優勝しました!!!
本当に優勝おめでとうございます