あなたらしく
最近、電車でも新聞読んでるおっさん減りましたよね。学生に聞いても、新聞とってる家は少ない。うちも惰性でとってはいるけど、ほとんど読んでない。半分以上は読まずにそのまま古紙回収にいってる気がする。朝の時間がなかったりっていうのも確かに理由の一つなんだけど、内容の問題でしょうね。やっぱり。詳しくは書かないけど(思想信条がバレる)、一番面白いのは、週刊誌の広告の見出しだったりする。
それでも、一面の新刊紹介を見てアマゾンポチすること多いし、生活面の読者からの相談コーナーも面白い。特に、回答者が作家さんの時は当たりが多い。今日もほんとに感動させてもらった。。。
相談は高校3年生からで、1年生の時に父親と祖父を亡くし、それ以来同級生と関りができなくなり、気付くと3年生。周りには友達もいなくて虚しい。とまあ、こういった内容。彼女は、その気持ちを、
もう手遅れだと感じます。人を避けてしまったこと、自分から動かなかったこと、台無しにしたことに対して今、後悔しています。
と綴っている。それに対する作家先生のことば。
手遅れでも台無しでもない。ひととの関わりを「がんばる」必要などない。
みんなと仲良くなりたかった、その気持ちは切実に伝わる。ただ、あなたは、あなたにしかできないことを、この2年間でやってのけた。結果、あなたは、「あなた自身」という、かけがえのない親友を得たのだ。
だって。そして、
あなたは、このままでよい。顔をあげ、自然に、あなたらしく、うつくしいその10代を歩いていってほしい。
ですって。
なんだかなあ。厳しくもなんと優しい、愛のあることば。「あなたらしく」なんて5本の指に入るくらい嫌いなことばなのに、こんなにスッと入ってきて、この高校3年生の未来に贈る言葉としてこれ以上ないようにすら思えてくる。この先生は、孤高に生きてる人にはほんとに優しい。逆に、優しい言葉に飢えた甘えたいだけの相談者はバッサリいくので爽快だ。。。まあ、私なんかもバッサリいかれる口だが。
ということで、私はもうこの先生の数年来のファンなのだが、そういえばこの先生の作品を読んだことがなかったと今更ながらに気付いた。ただ、この相談コーナーだけで会える先生だった。ということで、またアマゾンさんでポチ。『トリツカレ男』だって。面白くないわけがない。さあ、発表が終わったら読もう。あ、でも明日着くのか。。。まずいな。。。私もトリツカレたように研究に没頭してみたい。なんて。無理だよね。いいじゃない。「じぶんらしく」で。