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大海

パッと思いついた今年やりたいこと

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なぜ理系に女性が少ないのか / 横山広美

OECD加盟国の中で大学・大学院における理系分野の女性学生の割合が最下位になってしまった日本。この現状を、環境要因や分野のジェンダーイメージ、親のバイアスや社会風土といった様々な観点から『データ』をもとに分析して問題を明確にしていく、という本。

感覚的になんとなく「そういう雰囲気あるよなぁ」という事柄を、はっきり数字やデータとして提示してくれるので読んでいてとてもすっきりする。ついでに、現状に対する今の主流の取り組み方である、女性の頭数を増やすという策に、なにかモヤモヤを感じていた私の気持ちもすっきりした。

読んでいて、ほっとした気持ちになれたのは、女性に優しい情報は男性にも優しいということ。日本の昔ながらの考え方だと、男性にプレッシャーがかかりやすい社会であることは事実。女性は能力を発揮できないし、男性も苦しい。ここらへんの、昔からの思い込みや固定観念をなくしていくことで、多くの人にとって優しい社会作りにつながるはずであると、私も強く思った。

今回は、男女差に焦点が置かれているけど、この分析の仕方は別の問題にも適用できると感じた。なんとなくの問題を、数字やデータで明確にしていくという取り組み方。これによって、多くの人に問題が共有されやすくなると思った。実際、言葉だけの主張や考えより、数を含ませた方が客観性が増すので、人に受け入れられやすいような気がするのだ。

分断を誘発しやすい問題に踏み込む時、分断を深めるのではなく、異なる考え方を持つ人それぞれをどうやって繋げて、共通の問題解決へ取り組めるようまとめていくのか。分断ではなく繋げるという感覚。何事も相互理解が大切ということ。

読んでよかった。とっても学びになりました。


以前読んだ本に書いてあったこと。

運転に慣れているが、運転が荒い人
運転に慣れていないので、ゆっくりとしか運転できない人
あなたならどっちの人がいい?
ー(中略)ー
大事なのはね、注意深さよ。

私はぐずだ。
調味料の中蓋や缶詰を開ける時、中身が溢れるのを恐れて、のろのろ。
料理を取り分ける時、溢したり多くを取りすぎたりしないよう、のろのろ。
何かを新しく(または久しく)始めた時、壊したり怪我したりするのが怖くて慣れるまで、のろのろ。
子どもの頃から「あなたのろまねぇ〜」言われることが多く(だから集団行動が苦手だったのかも)、自分でもどうにかならないかなぁと思っていたけれど、私は人より注意深いのよね、と思うようにすればあまり罪悪感を持たずに済むかもしれない。
ということに気づいた27歳。自分のコンプレックスと向き合う日々。

追記:
のろのろな性格であってよかったと思えたことを一つ思い出した。
予備審査の質疑応答の時間。質問せずじっと私の言動を見ていたある教授が、教室を出た後に一言。「君は、質問に対して即答せず、質問内容を自分がわかるまでよく聞き返しているね。すごくいいから、これからも大事にしたほうがいい。」ということだった。
スーパー頭の回転がいい人だったら効率的にブンブンと質問対応をこなせるのだろうけど、私は平々凡々な頭の持ち主であることと、学問の性質上テキトーなことは応えちゃいけないという意識が強くあるので、これもまたのろのろなのである。
間違えたことを伝えてしまうより、ゆっくりでも正しいことを伝えたほうがいいということかしら。長所と短所は紙一重ということがよくわかった出来事なので、必要以上に落ち込みすぎず、この点とはうまく付き合っていきたい。

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