腹部救急画像解答4
腹部救急画像の症例4の解答です。
虚血性大腸炎でした。
画像診断上は下行結腸に3層構造を保った壁肥厚および周囲脂肪組織濃度上昇があることから、下行結腸炎です。
腸炎をみたときは場所である程度、原因の予想がつきます。
下行結腸炎をみたとき、その原因の多くは虚血性大腸炎です。
主訴の下血とも合います。
鑑別をむりやりあげると直腸から連続して炎症をきたす潰瘍性大腸炎や全大腸に炎症をきたす偽膜性腸炎などが挙げられますが、病歴から除外できることが多いです。
一言
虚血性大腸炎は内視鏡で診断と教科書に書かれていたりしますが、実際には手軽さからCTと診察のみで診断されていることがほとんどです。
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