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私のパパは新しい先生
私のパパは、新しい先生だ。
私のパパは、しっかりと考える人だ。
私のパパは、とてもセンスが良い人だ。
私のパパは、家族が大好きだ。
私のパパは、生徒が大好きだ。
私のパパは、教師という仕事が大好きだ。
私は、そんなパパが大好きだ。
そして、そんな人が自分のパパなことがとても誇らしい。
先週、私のパパが突然
「おしゃれな曲を聞きなさい」
と言ってきた。
続けて、
「おしゃれな人間になりなさい」
と言った。
内心、いきなり何言うんだよ!と思った。
35歳の少女を家族で見終わり、少しゆっくりしながら、寝る準備をしていた夜中の11時30分頃だ。
明日は早く起きようと思っていた私は早く寝たくてしょうがなかった。
だから、正直言って最初の方は、今日の夢は何かなぁとか、明日何しようとか、そんなことを考えていた。
でも、最後はなぜか泣いていた。
横になっていた顔の肌をなぞるようにそっと、一筋の涙がこぼれ落ちていた。
⒈センスの良い人間になれ
「おしゃれな曲を聞きなさい」
そう言われた時、別に音楽くらいならおしゃれも関係なくない?好きな音楽聞いてたいんだけど。そんな反抗的なことを考えていた。
「私は別におしゃれじゃなくても良いもん!」
だから私は、そんなんだったらおしゃれしなくても良いやなんてそんな安易な考えをしていた。
でもパパは、適当に返した言葉に真剣に答えてくれた。
「おしゃれじゃないとダメだよ。センスが良くないとダメ。絶対に。センスの良い人間になりなさい。」
真剣な眼差しで私を見るパパに私は何も言えなかった。
⒉頭の良い人間になれ
「頭も良くないとダメ。
頭が良くないと、ちゃんと物事を考えることができなくなるんだよ。だから、ちゃんと勉強をしなさい。」
次に言われたのは、頭が良い人間になりなさいと言うこと。
最近、私は学生でありながらも、なぜ勉強するのかと言うことがわからなくなってしまっていた。
なぜ勉強するのか、学校の先生に聞いても、誰に聞いても、腑に落ちなかったがパパの言葉はすごく腑に落ちた。
⒊新しい先生
私のパパは、高校の先生だ。それも、市内で一番頭がいいと言われている高校の先生だ。
私のパパは日々勉強をしている。どんなに忙しくても、隙間の時間を見つけては、You tubeや様々な本などで勉強している。
私のパパは、私に言ったようなことを常に考えながら先生をしている。(私のパパは突然語り出す今回のようなことが多いため、パパがどんな風に先生をしているのかをその学校に通っていない私でも、想像することができた)
「たくさんのことを学べる環境を、常に与えられるような授業を作っているんだ。」
このパパの言葉を聞いて私は、パパは新しい先生なんだと、感じた。思わず口に、そのことを出してしまっていた。
「パパは新しい先生なんだね。」
私の言葉を聞いたパパは、少しびっくりしながら、うんと頷いて、話した。
「そうだよ。パパは新しい先生。だから、毎日勉強するし、その度に人のいいところを見つけられるようになるんだ。でも、そんなパパのことをよく思わない先生もいるし生徒だっている。だけど、それは仕方のないことだから、それを磨いていくんだ。」
その言葉を聞いた私の目からは、涙が流れてきた。
パパを改めてかっこいいと思った。
私のパパは新しい先生だ。
新しい先生のパパがみんなに与える影響はものすごく強い。
私の周りには、パパの関係で繋がっている人たちが多い。
だから、パパの評判はよく聞く。
「〇〇先生に会って、教師を目指そうと思った。」(〇〇には私のパパの名字が入る)
だとか、
「〇〇先生を本当に尊敬しています。」
とか。
そんな、みんなから尊敬される人が、私のお父さんなことがとても誇らしい。
私も、パパのようなみんなから尊敬される人になれるように、たくさん勉強して、たくさん人のいいところを見つけて行きたいと思う。
最後に声を大にして言いたい。
「私のパパは新しい先生だ。」
と。