とある書家の血圧との冬季攻防戦 二日三日
今だ世界は自転している
毎日の腰痛の薬と共に血圧降下のお薬を飲む、なんなら前日に朝の分をまとめておいている。
ただ朝起きて薬を飲もうとすると既に目眩のような感じに襲われる、完全に気持ちの持ちようでなんとかなるとおぼしきそれは気圧のせいでも体調不良でもなく単に「あー、また一日中船酔いかぁ」と心が拒否をしているだけなのだろう。
意を決して流し込む…、不思議なのは効いてくるまで多少の時間を要するはすなのだが『今だ!!!』とばかりに平らだった地面が斜になるのだ。
ほんと病は気からとはよく言ったものだ、寝ぼけて飲んだ三日目は気持ち悪いと感じるまでに2時間くらいかかった気がする。
ぽんぽんがぽんぽんだから気持ち悪くて正露丸
日が変わり次の午後、仕事をしながら突然とパズルのピースが脳内でハマる音が聞こえた。
『そうだ、気持ち悪いなら正露丸を飲もう』
ここでもまた至言である「病は気から」が発動する、原因が食あたりや腹痛でもなんでもないのに効いた気になって楽な感じになってしまったのだ。
これが実は後から大問題になる。
多分におかしい思考回路が動いてしまったために、その後の作業は思った以上に進んだのである。
ここでひとつ人間の思い込みにおいて後から来る思考的であり現実的な現象がある、ダイエットで言うところのリバウンド(反動)と言うものなのだ。
正直なところ『まじ卍』状態だった…、食欲不振どころか喉を通らなくなるほどヤバい気持ち悪さで超絶後悔したのである。
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