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2024/9/28(土)の宿題:本の見た目の好みを語る

 『今日の宿題』(Rethink Books編、NUMABOOKS)に毎日取り組んでみる70日目。少し戻って、本日は水越伸さんからの出題。

これからあなたは本棚のあいだをゆっくりと歩き、背表紙を見て、ときどき本を手に取られることと思います。
その時、なんだかいい感じの本とそうじゃない感じの本があると思うのです。
なぜそのように感じるのでしょうか。
文章、字体、レイアウト、印刷、紙質、紙型、綴じ方、表紙、栞ひも。
それらのどれがどうだと、いい感じになるのでしょうか。
ずっと考えてきているのですがいつもよくわからなくなってしまうのでみなさんに伺いたいです。

『今日の宿題』Rethink Books編,151頁

 本に優劣をつけたくない、ような気もする、けど、個人的にこの本は良いなと手に取ってしまう差異があることは否定できない。

 いつの頃からか明朝体が好きだ。丁寧で、透き通っていて、洗練されている気がするから。表紙に使われる自体が明朝体とみえる場合、つい手に取る確率が上がる。
 noteも明朝体に設定しようかと思ったが、私の文を明朝体にするとなんだか気取りすぎているような違和感があり、やめた。

 表紙のレイアウトに必要なのは、余白かもしれない。シンプルで、でも画面を寂しく見せない余白。真ん中や端っこになんともいえず味わい深いアートワークがあったりすると、手に取る確率は跳ね上がる。イラストはデジタル感のあるものよりも、手描きのような揺らぎがあるほうが好き。

 紙はつるつるしていないほうがよく、ざらざらしているほどよい。手に取ってずっと撫でたくなる。

 栞ひも(スピン)はあったら嬉しい。新潮文庫は文庫なのについているからすごく嬉しい。あと新潮文庫は紙の上側の処理がわざとがたがたしていて、それもなんとなく愛しい。もちろん、他の文庫のぴしーっと綺麗に切り揃えられているのも美しくて好きだ。

 書き連ねると、私がいかに本を見た目で判断しているかが分かる。本当は、本は中身で評価されるべき……と思うけれども。
 しかし新しい出会いの一助となるという点で、本の見た目はやっぱり大事だ、と言い訳してみる。なんだか本のご機嫌をとっているみたいだ。


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