2024/9/14(土)の宿題:音
『今日の宿題』(Rethink Books編、NUMABOOKS)に毎日取り組んでみる56日目。本日は小沼純一さんからの出題。
この頃口ずさんでしまうメロディーは、もっぱら米津玄師さんの「さよーならまたいつか!」。
さらっとしてるけど単純じゃないメロディー、聴くたびに違う発見や考え方ができる歌詞。彼の音楽が素晴らしいのはずーっと前から世に知られているけれど、今まで自発的に聴くことはなかった。それを少し後悔してしまうくらい、すごい音楽だ。
「さよーならまたいつか!」はNHKの連続テレビ小説「虎に翼」の主題歌。1番の歌詞に「空に唾を吐く」とあるのだが、「そらにつば」と「とらにつば(さ)」は発音が似ているので意識されているのかな、と思ったりする。
その直前の「口の中はたと血が滲んで」の「はた」もここで使われるのは少し違和感があって、もしかしたら「虎に翼」の主人公・寅ちゃんの口癖「はて?」を意識しているのだろうかと勘繰ってしまう。
そして最近いちばん印象に残っている音は、たいしたことない音。父が、母が、それぞれの車で帰ってきたときの音。
母の車が車庫に入ってくるときの音。父が車のドアをバタンと閉める音。これは子供の頃から耳を澄ませていた音だった。その音が聞こえたら、読んでいるマンガを隠す。「おかえり」と言う準備をする。勉強しているふりをする。条件反射みたいなもの。
だから車の音には今も敏感なところがある。
帰省して長く実家で過ごす中で、この車の音を何度も聞いた。その度に高校生の頃を思い出した。勉強しなきゃ、と、サボりたい、の間を行き来し、車の音ではっとして勉強に取り掛かるあの頃を。