2024/9/25(水)の宿題:猫にも人権を!
『今日の宿題』(Rethink Books編、NUMABOOKS)に毎日取り組んでみる67日目。本日は小島ケイタニーラブさんからの出題。
猫には言わずもがな人権がなくて、法律上はモノとして扱われる。ペットの猫が誰かに殺されても、殺した犯人は器物損壊罪しか問われない。
私たち人間が勝手に決めた人間の法律で、大切な家族であるペットのことを守れないのは、なんだか酷いことのように思える。
猫が人権を主張する場合、何を求めるだろうか?
もし私が猫だったら、それも飼い猫だったら、外に出たい。勝手に避妊手術をされずに自由に暮らしたい。
飼い猫を外に出さないことは、猫の安全を守るためには大事なことだ。外で事故に遭ったり、他の動物と喧嘩をして大怪我を負ったり、二度と家に帰ってこなくなることを防ぐ。
でももし猫に人権があるなら、家から出さずに軟禁しておくことは問題になるだろう。成猫を外に出さないことと、成人した子供を外に出さないことを比べたら、そのおかしさがわかる。
また、避妊手術については、今朝、野良犬や野良猫に関する番組を観ていてぼんやりと考えていた。内容は、地域の野良猫を捕獲して避妊手術をし、もといた場所に帰す活動(TNR)について。野良猫が増え続けるのを防ぎ、人間に捕まって殺処分されるかわいそうな猫を少しでも減らすためには、有意義な活動だ。
しかし、人間に置き換えてみると、本人の承諾なく避妊手術を行うことはおぞましい人権侵害だ。旧優生保護法によってそのような仕打ちを受けた人もいて、今ではそれは違憲と判断されている。
野生動物を保護することも、有害指定して殺すことも、捕まえて避妊手術などの手を加えることも、全て人間の都合でやっている。このようなことを行っていいのだろうか? TNRの有意義さを理解しながら、有害鳥獣が他の野生動物に与える悪影響を理解しながら、それでも疑問は消えない。
前述のようなことをしなければ困る人がいる。農作物を育てる人など。野生動物のせいで農作物の収穫が減れば、その作物の流通量は減り、高価になる。消費者は困る。直接私たちに影響しなくても、回り回って何らかの影響を受けることになる。
私は自然に手を加えるなって言いたいのではなくて、自然に手を加える限りは頭の中に入れておかなければならないと思っている。現場に立たない私の言葉は今とても無責任だけれど。
猫にも人権を! その答えはまだ出せない。
だからせめて、飼い猫はその家で安全で健康で安らかな暮らしを送ってほしい。それは飼い猫たちにだけ認められた猫様権であり、飼い猫たちはそれを主張する権利があると思う。
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