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2024/9/19(木)の宿題:本を定義する
『今日の宿題』(Rethink Books編、NUMABOOKS)に毎日取り組んでみる61日目。本日は桂川潤さんからの出題。
いつも何気なく使っている「本」ということばを『大辞林』で引くと…
「本」→「書物」→「書籍」→「図書」→「本」→と、出口のない無限ループに陥ります。
定評ある辞書すら定義できない「本」っていったい何だろう?
Rethinkして、あなたならではの答えを出してください。
そうなんだ! 知らなかった。
この宿題、とっかかりが難しくて、本の定義についてインターネットで軽く調べてみた。
こちらのサイトでは丹念に調べられて再定義されていて、とても勉強になった。こんなふうに調べものをすれば何かしらでとっかかりを掴めるんだな。
こちらのサイトは読まれるためもあるだろうが、言い切り方が乱暴すぎてあまり好きじゃないな、と思った。でも比較のために基準が必要だったと書かれており、それは確かにそうだな、何らかの定義は必要だなと思った。
では、私ならではの本の定義は何だろう。
形から考えてみる。紙の束の片方が綴じられている状態のもの、これは全て本と読んであげたい。
しかし形がないものもある。電子書籍だけで発信されるものも本と呼びたい。最近はオーディオブックもある。
形なんて関係ない、と少し乱暴に定義してみてもいい気がする。
じゃあ芯にあるものは何だ?
本に書いてあることは本当のこともあれば作り話もある。楽しいことも辛いことも怖いこともおもしろいことも書いてある。文字も写真も絵もある。言葉もさまざま。いろいろな国の言葉、点字、意味を持たない文字列だってあるかもしれない。
内容の定義も難しいかもしれない。
内容ではない芯のところ。それは本を作る目的と言えそうじゃないか? 何かを作って誰かに届けたい、そのために本にするのではないか? 誰にも届かなくてよければ自分の頭やパソコンの中に留めておけばよいのだ。それでも頭の中の何かを出力して誰かに届ける、そのために本にする。
つまり本とは、誰かの頭の中にあるものをなんらかのかたちに出力して誰かに届けるために作成されたもの。
というのを私なりの定義としたい。
答えが浮かばないまま、言葉を探りながら文章にしていった回だった。かっこよくてスッキリする答えは出せなかったけれど、私は「本」がとても好きだ。