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おすすめ本『ニキ』

低い目標ですが、今年は本を20冊読むぞーと意気込んでいましたが、まだ13冊止まり。現在14冊目を読み進めております。まもなく14冊目も読み終わるけど、残り2ヶ月で6冊?
(ᇂᇂ)。。。やば!
読むスピードが遅いので、目標を達成する為に絵本でも読もうかなと考えております。

でも、大人でも楽しめる絵本って結構ありますよね。読んだらnoteに書こうと思います!

さてさて前述した通り、現在14冊目を読んでいる途中なのですが、ストーリーも終盤に差し掛かっております。これが、なかなかに面白いのです。

タイトルは、「ニキ」

内容(「BOOK」データベースより)
高校生・田井中広一は黙っていても、口を開いても、つねに人からか馬鹿にされ、世界から浮き上がってしまう。そんな広一が「この人なら」と唯一、人間的な関心を寄せたのが美術教師の二木良平だった。穏やかな人気教師で通っていたが、それは表の顔。彼が自分以上に危険な人間であると確信する広一は、二木に近づき、脅し、とんでもない取引をもちかける―。嘘と誠実が崖っぷちで交錯し、追い詰めあうふたり。生徒と教師の悪戦苦闘をスリリングに描き、読後に爽やかな感動を呼ぶ青春小説。第9回ポプラ社小説新人賞受賞作『Bとの邂逅』改題。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
夏木/志朋
1989年大阪府生まれ。大阪市立第二工芸高校卒。2019年、本作にて第9回ポプラ社小説新人賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


無事、読了しましたので、ネタバレになるかもしれないゆる〜い感想を書きますね!

⭐︎⭐︎⭐︎

広一と二木先生の遣り取りが面白かったです。物語が進んでいく中で二人の関係性が変化していくのが分かりました。広一の中で最初は二木に対して「普通の仮面」を付けた異常者だったのが、物語が進んでいくにつれて、生きづらい世の中の生きる術を示す模範的人物に変化したのだと思います。そして、私には最終的に二人は同志のように感じました。

最後の猫の下りも秀逸です!読後感もスッキリしていて、寧ろ続きカモンッと私は待機している位です。今後、二人はどのように生きていくのか。個人的には広一が賞を獲れたのか気になりますね。でも、例え賞を獲れなかったとしても彼はもう大丈夫でしょう。人と上手く関われなかった広一が生まれてはじめて、人を庇ったと思うと感慨深いです。

きみには足りないものがある。
自分を好きになることだよ。

自分は今後一生、家庭を持つどころか、友人を超えた人間関係を作らないって決めている。

自分を好きでいられる行動を取りなさい。


これは、すべて二木先生の言葉です。
二木先生も必死に生きてきたんだな、と感じました。そう見えないように演じているだけで。

この本には少数派の人達の葛藤が描かれています。普通ってそんなに偉い事なのか、大多数の答えが正解なのかとか読んでて考えさせられました。同調圧力というのもあるかもしれませんが、人に迷惑かけなきゃ、いいじゃんと思ってしまう私です。(作中のクラスにいた女子も同じこと言ってた)

そして、何よりも夏木志朋さんの文章に引き込まれました。比喩が私好みで、他の作品もあれば是非読んでみたいと思いました。


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