あしがらロングライド チャレンジ115キロ サポートライダー
あしがらロングライドのサポートライダーとして参加。放っておいてもどうせ100キロ走るんだろうし、美味いもの食べれてお金貰えるとかさいこうじゃん!と軽い気持ちで。ロードレースチーム、湘南ベルマーレの監督がひいたルートというだけはあり、なかなかの難コース。一部区間はまんまロードレースのコースに使えそうな感じ。
今回、サポートライダーとして、リョウタロと参加。朝4時前に家を出て、現地に5時30分着。6時からブリーフィングなので、無駄に早起きした。んでブリーフィングでGPSを渡される。115キロの先頭サポートのため、位置情報を把握したいとのこと。なるほど、そういうものかとバックポケットに入れる。115キロの先頭サポートライダーは2人でとにかく前に出ていいらしい?ロングライドイベントなのに?と不思議になる。ほどなくブリーフィングは終了。川原の芝生でブヨに刺されまくり、スタート前から足が痒い。
私のスタートは7時なのでそれまで時間があり、リョウタロと記念撮影。アマガエルを見つけたりしながら、7時になりスタート。
スタート直後はサイクリングロードから市街地へ。途中、自転車を降りて通過する高架などあってビックリする。ルートどうなってるんだろうと不安に。
市街地を抜け、ようやく走りやすくなったと思ったら、いきなりもう一人の先頭サポートライダー、Kさん(元JPT)がペースを爆上げする。2人ほどその人について行った。私は追いかけてもよかったのだがその少し後ろの5人くらいと小集団をつくり先頭をひく。あの速度で走ったら集団崩壊するぞ、と思いつつ3倍くらいで走る(体感)と、すぐにはじめのエイドにつく。この時、パワメがサイコンと通信できていなかったが、ロングライドなのでパワメ不要と気にしていなかったのだ。
はじめのエイドでは、トマトとオレンジジュースをいただく。写真はないようだ。ここで、先頭のサポートライダーの役割として、もっとペースを上げるよう要求される。ロングライドイベントなのにそんなバカな、とこの時は疑っていたが、とりあえず4倍くらいでひくことにする。仕方ないので、サイコンを再起動し、パワメとの接続を確認し、エイドステーションの参加者が多くなって来たので出発を促される。もっとチンタラ行きたいのだが…。
ということでペースを探りつつ、4倍弱を意識して前をひく。すると私についてくるのは4、5人しかいないのだが、これでいいのらしい…。サポートライダー道はわからん。一部登坂では、4倍ではちょっと強いかもと言われる程度で走ると二つ目のエイドへ。全然走ってないまま休憩。こんなものか…。
ふたつめのエイドではパウンドケーキと焼き菓子をいただく。もっとガッツリ炭水化物欲しいなぁと思いつつ。そうこうしてると、またエイドステーションの人数が集まって来たのと、なぜかエイドステーションを飛ばして先を急ぐ人がいたので運営側から急ぎ出発するよう促される。仕方なく出発。
エイドを出てほどなくするとスタート付近に戻り、70キロの人たちと混走になる。70キロの人たちをパスしまくり、しばらくするとアップダウンがそれなりに続く道に。かなりパンチの効いたアップダウンで足つきしてバイクを押し歩く人も出始めた。
この道はなんだかんどで10キロ以上あったように思う。なかなかいいアップダウン、ロードレース向きなコースだなと思っていたら、Kさん曰く、修善寺CSC、群馬CSC対策練をするのに有名なルートだそう。私も近所にあったら頻繁に通うかも。そうこうしてると足柄峠へ差し掛かる。
足柄峠は今回最大の難所らしい。足柄峠は入り口から見晴らしがよく、天気も良かった。スタートはボチボチの斜度で、そこそこのペースで登ると、Kさんから最大斜度16%が2箇所くらいあるよ、とのこと。そのままのペースで走っていたら、後ろからオルトレXR4(チェレステ)に乗った、アルペシンフェニックスのジロデイタリア特別ジャージを着てる人が「前行ってもいいんですか?」と言ってくる。ロングライドイベントなのに先導ライダーを抜くという発想自体がハテナなのだが、「もちろん、いいですよ」とニッコリ応じると、オルトレ(緑)は一気にカッ飛んでいった。それをみてさらに後ろから別のオルトレXR4(黒)が追いかける。Kさんを見ると、私に追え!と顔が訴えており、すぐ追いかけた。オルトレ(緑)は30秒もたずにもうバテているようだ。オルトレ(黒)もペース上げた割に弱い。まあ、レーサーじゃないからね。2人をすっとかわすとエイドステーションの看板。ここらでライダーの密集度も上がってきて危ないのだが、オルトレ(黒)は私しか目に入らないようでやっきになって私を抜きに来る…。メンドクサイので、周りのライダーを縫うようにわざと狭いところに頭をねじ込んで私を抜けないようフタをしてやり、そのまま115キロの頭とって3つ目のエイドへ。なんなんだろう、レースじゃないんだからゆっくり走ろうよ…。
3つ目のエイドではバナナ、饅頭などがもらえ、水分も補給し、トイレに行き、Kさんと会話する。やはり変なの沸いてきたね、と。例年、チャレンジという名前が悪いのか、ロングライドイベントなのにチャレンジ(周囲のライダーに)してくるのがいるらしい…。その辺をいなすのが先頭サポートライダーの役目とか…。いや、アホらしいわ、ルートの水先案内人じゃないのかよ、レース出ろや、と心の中だけで毒づく…。普段なら確実に口に出していたが、知らない人ばかりの場所では黙っておけるくらいはおとなになれた、46歳児。また115キロのライダーが多くなってきたので行ってこいとの指示があり、トイレに行ってから出発。
さて、ここからが足柄峠の本格的な登坂らしい、115キロコースの人だけとか。先程のオルトレ2名が私をマークしてるようで、ピタリとつけてくる。私は4.5倍より弱いくらいでひいていたがいつのまにかKさんも千切れ、オルトレ(緑)も千切れ、オルトレ(黒)と2人きりになった。この先のことも考え、俺には敵わないんだから無茶すんなよ、とワカラセル必要があるなと思う。オルトレ(黒)はそもそも走り方が下手で前の人に上手くつけてないし、まっすぐ走れていない、基本的なスキルが結構足りてない。私の後ろについているが下を向いてフラフラ、呼吸も荒いので、ここだな、と6倍で踏む。ヒルクライムではまず相手を諦めさせることが重要、6倍で踏んで出来たギャップをそのまま緩めず、つづら折れひとつ分くらいまで一気に拡げる。これで俺の背中が見えなくなって諦めただろうと5倍キープして踏み続け、峠を越えて次のエイドへ。
4つ目のエイドは水とようかんしかない小さいエイドだったが、はじめてのライダーとの接触でエイドのおばさんのテンションが高かった。5分くらい待つとオルトレ(黒)がやってきた。目に覇気がなく、完全にワカラセタと言えるだろう。オルトレ(黒)が唐突に私に、今年の富士ヒル76分でした、と告げたので、「速いですね(^◇^;)」と返す。唐突な富士ヒルタイムマウント、なんなんだ。
115キロのライダーは完全に集団が崩壊し、だいぶ時間差が出来たのでゆっくり休憩。エイドの先に足柄峠の石碑があるとかで記念に見に行く。
ボチボチ人数も集まって来たので次に向けて出発。もう登らないのかなと思っていたがまだ登るらしい。しばらく下り、下り切ると今度は丹沢湖方面へ微妙に登り。オルトレ2名とその他面々も足柄峠でワカラセタのが功を奏したか、しばらくは大人しく走っていた。丹沢湖に近づくにつれ、登坂か出てきた。とここで、70キロのサポートライダー、チームメイトの井下アニキと会ったので挨拶をする。アニキは丹沢湖のエイド前の登りを何往復もしているとか。サポートライダーって地味に大変だな。さて、私はそのまま115キロの集団を崩壊させつつ走る。そんなに上げてはいないんだが、皆疲れが出てきたのか勝手に千切れていく。私は登坂はそこそこで平坦頑張る、を意識して湖畔を下ハン握って巡航。気持ちよく走り、丹沢湖畔のエイドステーションに着く。
ここではホルモン焼きそばが振る舞われる。しばらくすると井下アニキも合流。アニキはあとは下るだけらしい。115キロはもうひと登りあるとか。ホルモン焼きそばを食べ、しばらく休んでいたがまた人数増えたから出ろとのオーダーが。次のエイドはよくわからないが、川沿いを走りつつ箒杉の方へ向かうらしい。土地勘ないのでまったく不明。
丹沢湖のエイドを出てきた道をしばらく引き返し、箒杉方面へ。細かいアップダウンとかで全体的に緩い登り基調。先程のまでのオルトレ2名が大人しくなってきたと思ったら今度は途中から合流してきたエベレスティングジャージ着てる人がグイグイ上げて、私のすぐ後ろ、前輪半分被せるように煽る。そうこうしてるとKさん、エベレスター、私の3人だけになり、流石に緩めましょうかとペースを緩める。結局、次のエイドまで私とエベレスターの2人だけになり、休憩へ。
ここではおにぎりが振る舞われる。流石に登坂で上げすぎたか、全然人が集まらず、このエイドではかなり長い時間休憩した。グイグイ上げすぎたと思うのだが、イベント的にはこれでいいらしい…。
このエイドではかなり休憩、20分とかだろうか。10人以上集まったので再度出発。ここからは下り基調、あっというまに最後のエイドへ。
最後のエイドの振る舞いは最中。おにぎりもあったが、これは70キロの人のみらしい…。炭水化物が足りない…。
最中を一飲みし、Kさんと雑談してたりしたら115キロのライダーが一人もうエイド出たとかで追うようにとの指示が。メンドクセエなぁと思いつつ、出発。基本下りなので、70キロのライダーをガンガン抜いていく、ほどなくしてさっきエイドから先に行った人を回収。すると、信号停止で反対車線にリョウタロを見かける。リョウタロは20キロのサポートライダーを無事終えて暇のようだ。俺と先頭交代しながら走ってくれたら楽できるなと思っていたが、リョウタロとは上手く合流できず。そのままゴールに向けて突き進む。ゴール直前の川沿いの道路になると急に私の周り、先頭の密集度が上がる…。なんか妙な雰囲気になり、集団の密集度を下げようと44キロで巡航してると、私の後ろ左右に何故か人が集まってくる…。ふと、一人飛び出して、スプリントのような展開に。これはすぐ私がキャッチし、赤信号に捕まったので何事もなかったのだが。なるほど、皆最後に集団の先頭切ってゴールしたいのか、順位がつくわけでもないのにアホらしい、公道でそんなことするなよと思い、私はゴール直前にコースから外れ、芝生に逃げ込む。集団はなだれ込むようにゴール、いやマジでお前らレース出ろよと…。多分、レース出ることもできない内弁慶のコミュ障がこういうロングライドイベントに出て暴れるんだろうなぁと理解。
ゴール後、リョウタロと合流し、サポートライダー終了して急ぎ帰宅。14時すぎ。帰り道にポツポツと降られたので、ゴールがもう少し遅かった人たちは少し濡れただろう。帰り際に同じイベントに参加してたと思われるモリサカックマを見かけた。モリサカックマはやはり走れる人なので、ロングライドイベントはマイペースで楽しんでいたようだ。これが本来の楽しみ方だろうに…。いつもならパワーデータを晒すところだが、今回は同じイベント参加者にちょっと見られたくないので載せない。
17時前には家に着き、どうせこんなに早く家にいるなら、と超合金のところへ、秋のJBCF群馬のエントリーフィーを払いに行く。超合金的には振り込んで欲しいと思っているようだが、直接顔をあわせて頼むことを大事にしているので、わざわざお店に行くのだ。そこで今日のロングライドイベントの話をし、最後スプリントみたいになって恐怖を覚えた、との話をしたら、超合金が「みんな脚余らせて終わりたくないですよね」と…。ああ、ここにも同類がいたか…、と絶句したのだが、考えてみれば私もこの間の渋峠で最後に超合金に踏み負けたのだった。ああ、私も同類か。
兎にも角にも、もうロングライドイベントのサポートライダーはやらない、少なくとも先頭はやらない、と心に決めた。