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思い出のカレーライス

昭和のおじさんこと、私が高校生のとき、土曜日は午前中だけ授業だった。ふと、友達に誘われて土曜日の授業終了後にカレーライスを食べに行ったことを思い出す。当時16才だったハズであれから30年ほど経っている。店の名前もあやふやにしか覚えておらず、小動物名+亭という名前だったかな?程度の記憶しかない。モモンガ亭かムササビ亭かの二択の記憶。はじめて食べた本格的なカレーだった気がする。

今年の正月、鎖骨を折って暇だったからか、記憶をトレースして育ちの地、埼玉県飯能市についてGoogle先生で調べてみると未だに現存していることがわかる。30年間営業し続けてるなんて凄いことだなとちょっと感動する。しかも、土日しか営業してないのに30年間営業し続けてるとのこと。思い出補正を抜いても相当美味しいのだろうと思い、いてもたってもいられず、カレーを食べに行くことに。

毎週日曜日はチーム練に行くし、富士ヒルまでの残り少ない日数を有効に使いたいので行くとしたらオフシーズンの2月の土曜日かなということで、ちょうど気温も上がる予報だったので生贄2名を携えて飯能(正確には日高市)に出向くことになった。チームメイトの監視官とチームの誇るおっさん三銃士が一員、ミスターエイジサイクルことザ・エイジを携えていざ飯能へ、2月最終土曜日、26日に赴く。

おっさん三銃士withひのじゃがくん

飯能までのルートも車なら地図みないでも行けるが自転車となるとよくわからない。監視官は世田谷、ザ・エイジは国立市在住。私は八王子と居住地がバラバラなので、多摩サイクリングロード沿いのくじら公園を集合地点とした。くじら公園は真夏のチーム練帰りに素通りすることはよくあるが、ちゃんと行くのははじめて。集合時間より少し前に現地に着くとちょうど反対側からザ・エイジも到着。少しして監視官とも合流。まずは多摩サイを羽村方面に遡上。羽村まではすぐ。そこから青梅方面に向かい、一気に景色は飯能。ちょっといい勾配になり、監視官はテンションが上がり、ナチュラルに350W以上で飛び出る。ザ・エイジと私はそこそこで進むとあれよあれよと差が広がる。しばらくすると成木方面への分岐を右に行く必要があるが、監視官はいない…。ザ・エイジとまっすぐ行っちゃったかな?と相談する。まっすぐ行くと御岳山方面、いくらなんでも方向違うとわかるよなぁ?いやでも監視官はなんか道勘違いしてるっぽいよな、とりあえずLINEして分岐で待つことに。案の定、監視官はまっすぐ行っていたようだ。まっすぐ行くと軍畑(いくさばた、ぐんぱたではない)、そこまで行っておかしいと気づいたらしい。そこから成木方面に向かう。このあたりから酒店の看板は飯能の地酒・天覧山がちらほら出てくる。狭山茶の幟も昔からデザインが変わっておらず、懐かしい。このあたりの景色は30年前と同じ。異なるのは道路事情の良さだろうか、昔はもっと舗装が悪かったハズ。昭島から飯能のへり、名栗まで案外近くて驚く。名栗から小沢トンネルを抜け、飯能市街地方面へ。原市場から飯能市役所方面に抜ける。この辺りから道が昔と変わっており、全然わからない。途中、中山(母校の近く)の交差点を通過したが全然場所がわからなかった。時空に歪みが生じているとしか思えない…。そのまま道に迷ったりしながら、30年ぶりにムササビ亭へ。途中、滝不動というお不動様が昔と変わらなくて懐かしかった。当時、北斗の拳の南斗五車星が一人、山のフドウのお陰で子供心に刷り込まれてしまったのだ。

雲のジュウザ 撃壁背水掌

さて、ムササビ亭は30年前の記憶ではうっそうとした山道に止まっている軍用バスを改造した店舗だったが、着いた場所は普通に住宅街の一角だった。店舗はオシャレな佇まいで、ここに入る高校生は相当なシャレオツなガイだなとビビる。むしろ今ではコンビニばかりだが…。
メニューを見るとカレーライスのみ、辛さは1から5まで選べるようだ。カレー一本で30年生き残っているとは、なかなかサムライのようなカレー。3人とも2辛を選ぶ。少しするとカレーが運ばれてきた。

思い出?のカレーライス


食べてみるとスパイシーでやはり、本格的なカレー。レーズンが乗っていたかは記憶にないが、独特のドロッとした食感は30年前の記憶と変わらない…。高校当時の思い出が蘇るとか、そんなことは一切なかったが。うまいカレーライスだなと言うのが感想。語彙力…。ペロリと平らげ、退店。

今度は飯能銘菓 四里餅を食べに行こうと店舗へ。ムササビ亭からは結構距離あったけど、せいぜい4キロくらいかと思う。2人には黙っていたが、四里餅は飯能銘菓などと看板に書いてあるが飯能の人間は食べない。むしろ、四里餅より青梅せんべいを食べる。四里餅はたいしてうまくもない割に安くないからだ。和菓子たべたきゃ飯能民はヤマザキの和菓子を食べる…。

四里餅。ひとつ140円。
 四里餅はローディーに大人気

四里餅も25年ぶりとかに食べてみたが記憶どおりだった。安定感…。我々以外にもローディーがいたり、車で買いに来てるお客さんがいたりしてビックリ。私の記憶では常に閑古鳥ないていたけど。ひそかに四里餅ブームが来ているのかも知れない。あと25年来ないでいいやと思いながら退店、帰路へ。

帰路は青梅方面に抜け、青梅街道から瑞穂町を掠めて昭島へ。途中、瑞穂という名前が20年くらい前のエロゲーのヒロインの名前っぽいと力説しながら。監視官には通じたらしい。なんだか帰路はあっと言う間に昭島に。そこから多摩サイで帰宅、それぞれ流れ解散する。飯能まで往復して感じたが、思っていた以上に近い。全力出せば午前中に往復できるんじゃないかなってくらい、やらないけど。

青春の思い出に浸ろうと飯能まで行ったが驚くほど何も思い出さなかった。しいていえば同級生の坂本次郎ちゃんの家を思い出したくらい。また来年、子の権現に行くまで飯能はいいや、と今も思う。

最後に、チームメイトでムササビ亭のカレーを食べたい方は監視官に連れて行ってもらうといいよ、一緒に軍畑で寄り道しながら。




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