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書くことについて

昨年は日本での鉄道開業150周年だったそうで、JRグループが「鉄道文学大賞」なるものを企画した。
実は私はいまだにFacebookに寄稿していて、それなりの分量の文章を書くことが好きだと自認している。
Facebookで書くからには読み手を「クスリ」とさせることを多少なりとも意識しており、イイネの数以上に対面で「おもしろい」という言葉をいただくこともあるが、おい!じゃあイイネしろ!
しかも鉄道好きでもあるので、鉄道文学大賞には迷わず飛びついたのである。

2本の私鉄とJRと地下鉄が並走する、箱庭のようなまち神戸。15歳の子どもが神戸を離れるまでのクロニクルを描いたが、舞台装置をリアルに描写するほどに、自伝的小説に近いものになった。
記憶は場所にこびりつく。筆を走らせながら頭の中でマイ聖地巡礼をすれば、良くも悪くも胸がチクチクする。乾燥したはずの記憶に「生」な部分があったと気付かされ愕然とする。

…さて、応募からそろそろ1年が経つが、鉄道文学大賞事務局からは何の音沙汰もない。
私に栄誉も賞金も与えることなく、この鉄道文学大賞は心をかき乱すだけの罪深いものとなったが、めげずにnoteを始めてみることにする。

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