愛犬・外飼いトイプードルの思い出01
それは突然の訃報だった。
長野に出かけていた家族から、一緒に連れていったいた愛犬が「死んじゃった」と連絡が入ったのだ。
「えっ、どういうこと!?」
ゴールデンウィークは長野の林の中にある別荘(といっても質素な小屋だが)に犬連れで行くのが、その家族の定例行事だ。その別荘の外で、アウトドアチェアに座ってコーヒーを飲んでいた時のこと。
その周りできままに過ごしていた愛犬に、高い木の上のから枝が落ちてきて直撃したと。「ワン」とも「キャン」とも言わず、パタリと倒れてしまったと。事の重大さを察知した家族がすぐに車で動物病院に、道中、心臓マッサージをしながら運んだけど、途中で一瞬ピクッとしたのが最後だったと。
「なんてこった!」
そんなことあるの?あたり一面林の中で、特別に開けた場所でもないのに?愛犬の体長なんてたかだか40cmたらずなのに?落ちてきた枝は直径5cm程度なのに?なんで直撃?どうして?どうして?
雌のトイプードル。15歳。今日の昼まで元気はつらつ。
特筆すべきは外飼いだったこと。
近所ではちょいと知られた存在だった。散歩途中に出会う犬の飼い主さんの間でも顔が知られていた。私の友人知人にも覚えられていた。外飼いのトイプードルとして。
突然の別れに呆然としている。