愛犬・外飼いトイプードルの思い出50
愛犬の名前は「ちゅー」と言った。15年前に家に来た時、今はもう独立している家族が付けた名前だ。高齢家族は「ちゅん」と呼んでいた。「ちゅん」じゃなくて「ちゅー」だよ、と何度訂正しても、決して直ることはなかった。
まあ「ちゅー」でも「ちゅん」でもいいけれど、どちらもあまり犬らしくない名前だ。ネズミなんだか、スズメなんだか。
そういえばその昔、2回出産をして4匹の子犬を産み、捨て猫の面倒までみた、賢くて母性本能豊かなシェルティを飼っていたことがある。その犬の名前は「キティ」だった。犬なのに子猫……。う〜ん、家中、命名のセンスが独特だ。
ちゅーは慌てん坊で、内弁慶で、食い意地が張っていて、あまり賢い犬ではなかったけれど、健康で長生きしてくれ、家族みんなの生活に癒やしと彩りを与えてくれた。
慌てん坊だけど道に迷わず、
途中で大きな犬に会ったり、道草を食わずに、
無事に天国へ行けたかな?
さようなら、ちゅーちゃん。
いつまでも忘れないよ。
夢に出ておいで。
生まれ変わったら、またうちに来てね。
ありがとう、ちゅーちゃん。
バイバイ、また会う日まで……。