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愛犬・外飼いトイプードルの思い出48

今日は愛犬の四十九日だった。歴代のペットと同じように、家の庭に埋葬する予定だったのだが……。高齢家族の一人が異を唱えた。「可愛そうだからもう少し家の中に置いておいてあげようよ」と。

いわゆる届け出上の飼い主ではなかったけれど、なんだかんだと長年にわたり日々の世話をしていたのは二人の高齢家族だった。だからその意見を受け入れることにした。

いつも生き物がいる家だったけど、高齢家族にとっては15歳の愛犬が最後のペットになるだろうと感じていたようだ。子犬のように頻繁に餌をやらなければいけなかったり、成犬のように散歩のリードをぐいぐい引っ張ったりしないシニア犬なら、まだしばらくは面倒が見られるはずだったのに……。

最近、急に暑くなったと思ったら、庭に置かれた犬小屋の向きが、入り口から太陽が差し込まない夏パターンに変わっていた。ん?高齢家族の仕業のよう。ボケたわけはなさそうだ。

歳を取っている分、悲しみはより深いのかもしれないなぁ。

庭に埋葬用の穴を掘ってしまったけれど、気がすむまでお骨を手元に置かせてあげることにしようと思う。

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