愛犬・外飼いトイプードルの思い出25
シャンプーの後のブローが大事なんだな、人間も犬も。
そう、トリミングに行くとすごく可愛くなって帰ってくるのに、家でシャンプーした後は、清潔にはなっても、なんだか煤けた感じがする。それはトリマーさんのようなブローテクニックを誰も持っていないから。家だと、ただ乾かすだけになっちゃうから。
シャンプーの時はおとなしく、されるがままになっている犬だった。
歴代の飼い犬の中には、お風呂場に入るのさえ嫌がるのもいたし、洗っている最中に「待て」と言っても我慢できずにブルブルッとやっちゃうのもいたけれど、トイプードルの愛犬はシャンプーされるのが好きかは別にして、その最中はじっとしていた。流し終わって、ブルブルしても「いいよ」と言っても、ジッとして濡れ鼠のようにショボーンとしていた。
だからシャンプーの後はクルクルした毛から水分を絞って、タオルで拭いて、ドライヤーで乾かすところまでつきっきりだった。
友人宅のゴールデンレトリーバーは海遊びが大好きで、家に帰ってくるとホースで水をかけられ、豪快にブルブルとする。あとはタオルで軽く拭けはいいだけだったんだけどな。
まっ、小型犬だからドライヤーをかけるのも大した手間でなかったけれど、実はその後がちょっと大変だった。何が大変って、シャンプー行事が一段落してちょっと目を離すと、必ず家の中で粗相をするのだ。ほっとするのだろうか?
だからドライヤーが終わったら間髪入れずおしめをするか、庭に出さなければいけなかった。おしめを取りに行っている間に……なんてことがあるから油断できなかった。
冬なら湯冷めしないように、おしめをしてしばらく家に入れておくし、暖かければは速やかに庭へ。そうすると……例のひっくり返って背中ゴシゴシをやるんだな、これが。
習性だからしょうがないんだけど、シャンプーするのも人間の都合なんだけど……もうちっと我慢できなかったのかなぁ。愛犬にすれば、シャンプーの間中おとなしくしていたんだから、もう好きにさせて!ということだろう。
旅行から帰ってきたらシャンプーするはずだった。犬臭くて、ボサボサの毛のまま旅立ってしまったな……。