こうじ屋のお仕事、ちょっとだけ覗いてみよう!
こうじ屋の朝は早い。
いや、正確には、朝が早いことが多いだけで、毎日4時から仕事しているわけではない。
大体、週一で4時起きの作業があって、職人の夫は週3くらいで5時前から動いています。
朝早いけど、夜も早い。
大体、夫は子供と同じくらいの時間にはご就寝。笑(朝早いから、仕方ないのよね。)
わたしは、子供と夫が寝ている間に、こうやって記事を仕上げてます。いつも22時頃には寝たい願望有り…だけど、現実、結構無理で遅くなっちゃう。
そのせいか、最近、全然、朝起きれなくなっててマズい。
ところで、麹の作り方って知ってますか?
麹は3日掛けて作られます。
1日目:仕込み
2日目:盛り込み
3日目:出麹
ざっくり説明すると、
蒸した米に、麹菌をつけて置いておくと米麹になります。
ただ、時間や、温度を見て、要所要所で手入れをするために、早起きが必要だったり、夜中に起きたりする必要があります。うちでは、それが今は夫の仕事。わたしは、あくまで、それに付随する仕事がメイン。
仕込みは少ないと90kgくらい。
多いと、180kgくらい。味噌を仕込むためのこうじ仕込みの時はもっと多くて200kgを超えることもある。
全部、簡単な道具は使うけど、全て手作業でやるので、結構体力勝負な仕事でもあります。
そして、夏は暑くて、冬は寒い。めっちゃ寒い。『疲れる・キツい・終わりがない』TKOの仕事。
仕込みをする日は、大体、麹を盛り込む『室蓋』洗いの仕事もやります。
キレイな室蓋じゃないと、麹の機嫌がなんだか悪い。
もちろん、こちらも一枚ずつ手作業で洗います。使うのは、亀の子束子と簓だけ。(「ささら」ってこうやって書くんだー!驚!)
いいお天気の中、一枚一枚手洗いしたあとは、お天道様の元に。
この干したのが、トップの写真です。
どうです?ちょっと、こうじやの仕事が見えてきましたか??
実際の仕事風景も、写真で残したいんだけど、作業中に写真を撮る余裕がなさすぎて、なかなか撮れません。手が濡れてたり、汚れることも多い中、写真を撮るのはさすがに難しい。
大体、そんなことをしていたらお昼近く。
作業を、えっちらおっちら、頑張っていたら、店舗をトンカンしている大工さんがやってきて、『大体の作業が終わりました』と。
あとは、内装屋さんが来て、家具屋さんが来て。
その後に作業をするとのことで、ひとまず大工さんの大きな作業はこれで終わりだそう。
3月終わりに上棟してから約2ヶ月。あっという間に、いつのまにか出来ていた!
久しぶりに、中を見せてもらうと、
おぉ!カウンターらしき物が出来ている!!
夫がいる方が厨房。ここでドリンク類の仕込みと提供をします。(あ、割烹着を着てるのは義母。背中だから、載せちゃえw)
今のところ、席数は少なく、カウンター+数席の予定。
物販をメインに。買い物ついでに、ドリンクが飲める…という感じのイメージです。
とはいえ、ウチの商品だけではモノも少ないので、仲良くなった作り手の方に声を掛けて、商品を置かせてもらえないかな〜。なんて、考えています。
さて、ここまで出来上がった状態を見ると、テンションが上がるのが夫。
反対に、若干テンションが下がりやすくなるのがわたし。
あー、どうしよう。
言い出しっぺのわたしの責任が重大!
プレッシャーすぎて、若干、吐き気がします。
でも、それ以上に、楽しみで仕方ない自分が居て、とても複雑な気持ち。
今日も、甘酒を買いに来てくださったお客様が、『そこのお店、心待ちにしてますから!』とおっしゃってくださって、嬉しかったー!(お願い、もっと言ってー!笑)
そうやって、『楽しみにしてくれている人がいると思うと』、やる気になりますねー!
さぁ、これで、新しい風が吹くかな。吹かせたいなー。