2020年の日向坂による、私を悩ませた3大問題

日向坂46に笑い、日向坂46に泣き、日向坂46に心揺さぶられた2020年。
鬱々とした1年を楽しく過ごせたのも日向坂46のおかげ。グループとしてもメンバー個人にもいろんなことが起こり、印象に残った出来事をピックアップしようにも絞りきれないほど。
しかし、2020年の自分と日向坂46を振り返ってみると、3つの問題が浮かび上がってきた。

●「ししの全部が好きだ」問題

他に類を見ない素晴らしい名曲を作りやがってふざけんなでございますよ。
作者が音楽関係の夢を掴もうとしている方である以上、この曲のクオリティーはただのネタじゃない。夢追う者の努力の結晶だ。声真似がやたら上手いとかAV女優の名前を探し出すのがやたら上手いとかアダルトグッズの使用感レビューがやたら文学的──みたいな才能の無駄使いではないんだ。夢を持つ作者がそこに向けて正しく懸命に努力してきた血と汗と涙の結晶なんだよ。
そんな眩しすぎるものを見せないでくれ。夢もなく、努力もせず、積み重ねてきた成果もない、そんな自分のクソ溜まりが浮かび上がってくるではないか。非常に困る。大問題である。

これがもし音楽を生業とする人の仕業だったら、
「プロの技術ってやっぱすげーなあ」
「遊び心のある素敵な方だ」
と、手放しで感心していただろうし、そこら辺の学生のお遊びだったら頭空っぽで笑ってたはずだ。
でもこの曲は、笑いと感心と、嫉妬を産んだ。嫉妬とは自分の心のウンコが漏れるということだ。恥ずかしいったらありゃしない。穴があったら入りたい。ウンコだけに。
ラジオで採用どころか、かとしの笑顔を引き出し、メンバーにヘビロテまでされて、レコメン火曜日ヘビーチューンにもなっている。紅白での披露の期待値はアザトカワイイより上だったことは周知の事実。羨ましいったらこの上ない。

まさにおひさま版アメリカン・ドリーム。おひさまンドリーム。みんな手放しで笑い、賞賛し、より遠くへ羽ばたいて行けと応援している。僕は涙もウンコも漏らさないよう必死に歯を食いしばっているのである。

●Novelbright問題

どうでもいい話だがNovelbrightが嫌いだ。なんだかイキってて調子こいてるからである。こう言うと、
「音楽はいい」
「好き嫌いで音楽を判断するの良くない」
「ああもったいない」
なんて言われそうだが、知ったこっちゃないうるせえ黙ってろである。
業界関係者でも音楽ライターでもないんだからビュッフェのように好きに聞きゃいいのだ。嫌いなものをわざわざ取りに席を立ち食べる必要など全くない。どれだけ素晴らしかろうがどれだけ流行ろうが、嫌いな奴の歌なんぞ聞きたくないのである。

だが、困ったことに、日向坂メンバーは彼らを好んでいる。大問題である。

「今日の一曲はNovelbrightさんの○○です！」
「〇〇を聞くと元気が出る」
「最近Novelbrightさんばかり聞いてます」

こんなのがしょっちゅう発信されてくる。音楽なんて好きなように聞けばいいと言ったが、自分が好きな人たちが嫌いな人を好きでいる事実は、なかなか穏やかではない。心のバランスがうまく取れないでいる。
想像してほしい。あなたは梅干しが嫌いだとする。お弁当を買うたびに白飯の真ん中に梅干しが入っていたらどう思うか。またかよ…とうんざりするだろう。唐揚げ弁当でも焼肉弁等でも、梅干しさえなければ…と思わないだろうか。そういうことだ。

自分の器が小さいだけとも思うし、メンバーのセンスを疑ってもしまうし、そんな自分も嫌だし、由々しき問題だ。どれもこれも全て、彼らがイキるのが悪い。

●アザトカワイイの歌詞問題

とんでもない歌詞を渡されたもんだ。
デビューしてからインパクトやら可愛さに全振りしていくのは感じており、その度に考えることはあった。でもまあ、重たいものばかり来られてもしんどいし、明るい日向坂46には似合っているし、メンバーが楽しそうならいいか、と思っていた。

が、このザマである。

コンセプトにいつまでもああだこうだ言うのもダサい。メンバーが楽しそうに活動して頑張っているならそれが一番いい。メロディも耳に馴染んできた。しかし、アザトカワイイの歌詞、てめえだけは大問題である。結局、不満だけはいつまでも解消されず、やがて苛立ちへと変わり、ついには記事になった。

これはとても多くの方に読んでいただき、いまだに日向坂46がアザトカワイイを披露するたびに読まれている。ファンじゃない方からコメントをいただくこともあり、喜んでいいのか悲しいことなのかよくわからない。

ただ、この問題は悪いことだけではなかった。
アザトカワイイが都合よく遊ばれて多くのテレビにメンバーが呼ばれたように、この記事がきっかけで繋がりを持ったフォロワーさんや絡むようになった人が増えたのだ。アザトカワイイが至高の歌詞だったらわざわざ記事なんて書かなかったと思う。こればかりはアザトカワイイがとんでもなかったおかげである。
秋元康さん、最高の歌詞をありがとう！

今年も宜しくお願いします

さて、2021年はどうなるだろう。問題自体は解決されても似たようなことが起こるような気はする。プロの漫画家を目指す人の作品がフューチャーされるかもしれない。クソつまらんイキった若手芸人を好きですとか言い出すかもしれない。5thシングルでも秋元康がやってくれるかもしれない。
でもなんとかして不満を愚痴で終わらさず、少しでも笑いに昇華しながら今年も楽しく日向坂46を応援していけたらなと思う。
そして、今年こそ約束の地に立てるようメンバーの活躍と穏やかな日常が来ることを願っている。