アイドルの笑いについて
ご来訪頂きありがとうございます。
“アイドル”と“お笑い”
自分の人生において、それなりに多くの費用と時間を割いてきたのがこの2ジャンルだと思ってます。
結論から言うと、この2ジャンルは突き詰めれば水と油なので、本業でなかなか跳ねないからと言ってアイドルさんにお笑いをさせようとする運営さんは一度考え直して!です。
バラエティを頑張っている方々を揶揄するものでは決してありません。
まず、笑わせるって何なのでしょう。
掘り下げたものは後日改めて記事にしようと考えているので、今回はざっくりと書いていきます。
日本人に生まれて幸運だなと思ったのが、笑いに関して言語化されています。
ボケとツッコミなる概念。
ツッコミの役割は流れの軌道修正をしたり、観客の代弁者になったり。
その役割についてはコンテストの審査なんかでたまに言われるので、既に各所で言語化されています。
じゃあ、ボケるって何?
コンテストとか見ていても、ボケのジャンルに対してあれこれ指摘はあっても、根本的な“ボケる”と言う行為についてスッキリした答えを聞いた事はありません。
機会があれば、プロの方にインタビューしてみたいくらいです。
個人的に辿り着いた答えとしては“ボケる”=“違和感を生み出す”行為です。
世の中にあるボケる行為の大多数は、正解・正解らしきものがあるのに間違える事でしょう。
例えば、ワン→ツー→スリー→フォー→シックス
順番があるものを抜かしている超シンプルなパターンですので面白さは省いています。
じゃあ、“ボケる”=“間違える”じゃないかと言われそうですが、違うパターンもあるんです。
例えば、7人くらい芸人さんがいて、一人ずつコメントを求められる状況。
5人目までおちゃらけふざけたコメントを言ってきたところで、6人目は真面目なコメントを発する。
これもボケになってませんか?
5人目までのふざけた流れから、あえて真面目なコメントで違和感を生み出すのもボケになるんです。
他にも違和感パターンはあります。
例えば、知りすぎているパターン。
1万円札に描かれている人物は?と聞かれて、渋沢栄一と答えるだけでなく、生年月日はおろか、出生地や家系図、歴代の彼女とかまで答え出したら、それはもうボケになりますよね?
これも求められている以上の事を言う“違和感”だと思います。
某脳科学者さんや、某コンテスト2013年王者さんが日本のお笑いより上だと言う、スタンダップコメディも根本は同じだと認識しています。
大統領やセレブ達の言動に、庶民レベルの視点から生ずる違和感を皮肉などにしてイジっているわけです。
観客が抱く常識や流れから外れたものがボケになっているんです。
お待たせしました。
ここからアイドルさんの話が絡んでいきます。
アイドルさんも多種多様。
一括りにできなくなっているほど、アイドルと言う分野も広がっていますが、今回は王道のアイドルをベースに考えたいです。
王道のアイドルと言えば、
ダンス上手い!歌が上手い!ファン対応いい!かわいい!
こんなところでしょうか。
ルッキズムの話は別の機会でお願いしますね。
日本のアイドル文化はアイドルを育てていく一面もありますが、だとしても上記に挙げた内の一つくらいはないと応援しづらいかなと思います。
ダンスはまだまだこれからだけど、歌が感動するから推す!
歌は時々音程外すけど、ファンとの距離が近いから推す!
どこかキラキラした魅力があるから、アイドルを推したくなるんだと思います。
そんなアイドルさんがお金を稼いだり、ライブに集客したりするには、テレビの仕事も重要になってきます。
それなりにお金と時間にゆとりがあるのは、テレビを見て育ってきた層であるのは否定できないかなと。
そうなると、アイドルさんがバラエティに出ていくのは必然だし、その出演番組の空気を壊さないようにしなきゃいけない。
そういう歴史が積み重なってきたから、お笑い事業にも力を入れようとするアイドルさんや運営さんが出てくるのは仕方ないとも理解しています。
しかし。
アイドルさんって本来は、かっこいいダンス、かわいい仕草、感動させる歌がお仕事のはず。
たとえお仕事の一つであっても、度を超えて違和感を生み出す作業に力を入れてしまっては、矛盾が同居してしまいます。
アイドルさんは正解を見せるお仕事なんです。
研ぎ澄まされた正解で感動させるお仕事なんです。
仮に、下ネタと言うボケを振られても、分かんないですぅ~でお茶を濁せばいいんです。
それがアイドルさんに求められている役割なんです。
アイドルさんにボケを振って芸人に求めているような答えが返ってこなくても、そこから対処できなければ振った人間の負けです。
適材適所を理解してないだけです。
ただ、ボケなくても空気は壊さないようにすると言うのは、まあテレビに限らずどのジャンルの仕事でも気にしないといけないかなと…。
数多いるアイドルさんの中で生き残っていく為、お笑い事業に手を出していくのに否定はできません。
頑張り方も人それぞれ。
楽しみ方も人それぞれ。
できれば王道キラキラアイドルを目指してほしい。
違和感の追求ではなく、正解エリアに身を置き続けてほしい。
個人的には、アイドル路線から外れず頑張っている方に時間とお金を割いていきたいです。
あまりにお笑い色が強くなりすぎて、その週から観られなくなった番組もあります。
何事もバランスが大事なのかもしれません。
ではまた。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?