正体

ご来訪頂きありがとうございます。

映画「正体」を劇場にて鑑賞。

観て良かったです。

その一言が出るのには理由があります。

まず、予告や番宣を見て、重たそうなストーリーだなと。

重たそうなストーリーは嫌いじゃないけれど、ハズレを引いてしまったら、どっと疲れます。

そんな重そうな内容に、話題の監督。

あんまり監督が誰かとか気にしないのですが、そんな自分でもさすがに気になるほど話題の監督です。

この監督の長編映画は直近の8本中7本観ていますが、あんまり相性良くないんですよね…。

コスパやタイパのみを考えるならスルーしようかと思いましたが、もしかしたら縁があるかもと期待して鑑賞しました。

確かにテーマは重たいんです。

嫌な奴もいっぱい出てくる。

それが現実にもいそうだから余計に心が痛くなる。

でも…。

暗いストーリーの中であっても、登場人物が光を求めようともがいているのが伝わってくるんですよね。

それがあるから、重そうなストーリーが、とっても軽い口当たりになっている。

食べ物もそうだと思います。

こってりコテコテ過ぎると、例えすごく美味しくても数口でごちそうさまになってしまう。

ある程度の軽い口当たりがないと最後まで食べ進めづらいです。

ミステリー要素もあるようですが、そこにスポットを当てているわけでもない。

あくまで登場人物の一挙手一投足にこだわっているので、そういった所もまた軽い口当たりの要因になっています。

色んな要素がありつつも、特に描きたい所が際立っている。

一本筋が通っていると気持ちいいです。

次回の日本アカデミー賞はどうなるのでしょうか?

この作品や室井慎次は各レビューでも評価良さそうですが、TBS制作・フジテレビ制作。

色々なしがらみがあるのは世の常ですが、良いものは良いと評価される世の中になればいいなと願っています。

ではまた。

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