ショウタイムセブン
ご来訪頂きありがとうございます。
映画「ショウタイムセブン」を劇場で拝見した感想です。
極力ネタバレなしで頑張ります。
匂わせもなしです。
前半はとってもワクワクしたんですよね。
放送の裏側と言いますか。
実際は見た事ないですが、放送内容について上層部と相談したり、スポンサーにお伺いを立てたりって言うのは何となく知ってるじゃないですか。
放送業界じゃなくて別の業界であっても、上司や出資者の顔色をうかがう事なんてよくあるでしょう。
そういった想像の枠をはみ出さないリアリティが前半にはあったんです。
そしてリアリティが積み重なる事によって、緊迫感もどんどん増していきました。
その分、期待値も上がっていく。
問題は後半。
ちょっとずつ、リアリティからはかけ離れていってると感じました。
最後までストーリーを追うと、終着点から逆算してあんな設定にしたんだな、あんなトリックにしたんだなと分かる部分もあります。
終着点から逆算して辻褄合わせにいっていたんだなと理解できる部分は多いです。
それでもリアリティから遠ざかっている設定がいくつかある。
一応言うと、映画においてリアリティから遠ざかっている設定があってもいいんですよ。
例えば、火星の話とか。
火星の話なんて簡単に想像できるものじゃないんですから。
火星の話の時点でぶっ飛んでいるので、要はスタート地点からぶっ飛んでいるので、そこから先にどんなぶっ飛んでいる設定が出てきても飲み込みやすいです。
ただ、この「ショウタイムセブン」は前半が割とリアリティで積み上げてきていたので、後半でぶっ飛んでくると、温度感の違いに着いていけなくなってしまいます。
どんどん盛り上げるためと言う意図なんでしょうが、ここまでリアリティを武器にしてきたのに、急に別の武器を持って戦いだしているよう。
極端に言うと、前半と後半で人格が違うんですよね、極端に言うと。
途中でリセットボタンを押した感覚。
結構コンボ数が伸びてたんですけどね…。
そこでリセットしちゃうのか~勿体ないな~、と素人感覚で思いました。
リアリティで攻めるのか、エンタメとして割り切るのか。
逆に、エンドロールは好きです。
放送業界と言う設定を面白く使ったな~と思いました。
虚構と現実の融合を味わえて、何だか得した感覚になりました。
おそらく初っ端からエンタメだと割り切っていれば楽しめていたかもしれません。
現実の日本ではなく、パラレルワールドの日本として柔軟に受け止める事が出来れば、とっても素敵な作品だと思います。
ではまた。