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20240715 建設途中(のような)

新しい建築
ガラス張りで明るい
吹き抜けみたいだ
壁やら床から
あちこち別のフロアが見える

私はどこかに行かなくてはならなくて
エレベータに乗る
上へ向かうけれど
扉は閉まらない
開いた扉から
光が見えて
私がいるところは暗い
景色が変わっていく

上層階は
コンクリート打ちっぱなしで
壁もない
工事の途中みたいだ
下の階は
壁材や板材も綺麗に貼られて
明るいけれど
ここは薄暗くて
ひっそり秘められた屋根裏のよう

だけども
もうみんな自分の仕事スペースを持って
普通に使い始めている
明るい下の階を人々は行き交い
薄暗い上の階では
人知れず仕事をする人々がいる
わたしはその横をすり抜けて
でも壁がないから落ちそうな気分だ

結局行かなくてはならない場所には
行くことができなくて
わたしはまたエレベータに乗る
なかなか目的地に着けずに
建設途中の上層階を
あちこち行ったり来たりする

何回目かエレベータに乗ったときは
車のシートみたいなのがあって
身体をそこにうずめるように乗る
わたしは間違えて高速ボタンを押してしまった
もう取り返しはつかなくて
Gに耐えうるか恐怖を感じながら
落ちていく
なんとか持ち堪えた




大きなバレエホールみたいな
そこで着物を着る
着物を着てこいと指示があったけれど
みんな浴衣だったり甚平だったり
作務衣だったりする
とにかく和服ならいいのだろうか
着物を支持された理由と
何をするための条件なのか
わからなくて
足元も
下駄がいいのか、たびシューズがいいのか
どうしたものかと
右往左往する

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