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第58回気象専門勉強 問1~5 1/9

第58回気象予報士専門試験
問1 地上気象観測

気象庁が行なっている地上気象観測について述べた次の文(a)〜(d)の正誤の組み合わせとして正しいものを、下記の①〜⑤の中から1つ選べ。

(a)最大風速は風速計の測定値を10分間平均した値の最大値であり、最大瞬間風速は風速計の測定値を3秒間平均した値の最大値である。
(b) 降水とは、 大気中の水蒸気が凝結したり、昇華してできた液体・体およびそれらの併用による生成物、 すなわち雨・ あられ・ひょうなどが落下する現象、又は落下してきたものの総称。
(c) 天気を決める大気現象がなく、全雲量が9以上で、見かけ上の最多雲量が巻雲・巻積雲・巻層雲およびこれらの組み合わせによるとき、天気は薄曇である。
(d)大気現象の霧と煙霧は、 ともにごく小さな水滴が大気中に浮遊する現象で、水平視程が1 km 未満の時が霧、 1キロkm以上のときが煙霧である。

(a)その通り


(b)その通り

以前の出題に夏のあられや雹も降雪か?という問題があったが、ひょうは降雪ではない。またあられは雪あられは降雪で氷あられは雨。

ここまでは確実なので⓵か➁、次の(c)(d)どちらかが正か誤。(d)の霧は合っているが1km以上は靄(もや)ではなかったかと調べると

(c)その通り


(d)1km未満は霧、1km以上はもやなので
誤 

正解は⓵

資料

霞は気象用語ではありませんが、空気中に小さなちりやけむりのつぶなどがたくさん浮かんでいて、白っぽく見えることをまとめてこう呼んでいるようです。
これに対して「もや」と「霧」は、主に空気中の水蒸気が細かい水てきとなって浮かんでいる状態をこのように呼びます。水平視程(すいへいしてい=見通せる距離)が1キロメートル未満の場合を「きり」、1キロメートル以上の場合を「もや」と呼びます。霧については霧の話を見てください。
雲も、こちらにあるように、水や氷のつぶでできています。

気象庁
はれるんランド

曇りとは 
全雲量が9以上であって、見かけ上、中・下層の雲が上層の雲より多く、降水現象がない状態。
薄曇りとは
全雲量が9以上であって、見かけ上、上層の雲が中・下層の雲より多く、降水現象がない状態。

気象庁
予報用語


第58回気象予報士専門試験
問2 ドップラーレーダー

気象庁の二重偏波気象ドップラーレーダーによる降水の観測について述べた次の文(a)〜(c)の正誤の組み合わせとして正しいものを、下記の①〜⑤の中から1つ選べ。
(a)気象レーダーから発射される電波は雨粒などの水の中を進むとき、雨粒などのない大気中を進むときと比べて伝搬速度が少し遅くなる。
(b)水平偏波と垂直偏波の反射波の位相の差から、雨の強さを推定することが可能である。
(c)水平偏波と垂直偏波の反射波の振幅の比から、降水粒子の形を推定することが可能である。

(a)その通り


(b)その通り


(c)その通り

正解は⓵

去年受験した時、(c)の問題解く時なんでそんなことを思ったのか分からないが、降水粒子の形まで分かるわけないだろ、四角だったらどうする。
などと思って誤とした。バカである。降水粒子の大きさや扁平さを調べてるわけで四角い降水粒子があるわけないのに。勉強不足だと変なことを考えてしまう。


第58回気象予報士専門試験
問3

図ア〜エは、ある台風が本州に上陸した際に高田、仙台、酒田、宮古のウィンドプロファイラで観測した高層風の3時から12時の時系列図である。この台風の経路図として適切なものは図(a)〜(e)のうちどれか、下記の①〜⑤の中から正しいものを1つ選べ。
なお経路図の△は3時の位置、
■は12時の位置を示す。

① 図 (a)  ② 図(b)  ③ 図(c)  ④ 図(d)  ⑤ 図(e)

わかりやすそうな仙台をみると、、

強い北風から西風へ反時計回りに変化しているので、台風は仙台の東を通る図(C)だとわかる。

高田はかぜは強くなく一様に西風のようで
酒田は高度2kmあたりをみると東風から反時計回りに西風に変わるので台風がすぐ北を通る
宮古は強風が東から南なので台風はすぐ南近くを通ると分かる

台風がどっちを通るかは風の向きで判断できる。
時計回りどうとかで覚えてもいいが、北へ動いていく台風へ向かう風を考えると、反時計回りに動く時、台風が東を通っているのは明らかである。
台風の風は高度2km位が最も強いので表を見るのもこのあたりがよい。

正解 ⓷



第58回気象予報士専門試験
問4 数値予報モデル

強い降水を伴うメソスケール現象を対象とする数値予報について述べた次の文章の空欄(a)〜(d)に入る語句または数値の組み合わせとして最も適切なものを、下記の①〜⑤の中から1つ選べ。

数値予報モデルを用いてメソスケールの現象による強い降水の予測精度を向上させるために、数値予報モデルの格子間隔を(a)とともに、(b)方程式系が用いられている。
数値予報モデルで表現できる現象のスケールは、モデルの格子間隔の(c)倍以上であることから、水平格子間隔が(d)kmの数値予報モデルの場合、予測対象とするのは局地的な低気圧や組織化された積乱雲群およびそれより大きなスケールの現象である。させるので

(a)精度を向上させるの格子間隔は小さくするので
これで⓵➁⓷
(b)積雲対流などを調べるには静力学(鉛直を考えない)でだめなので非静力学
プリミティブ方程式とは静力学方程式のようである。
これで⓵か➁
(c)数値予報モデルで表現できる現象のスケールは、モデルの格子間隔の5~8倍
なので➁が確定
あとは確認
(d)局地的な低気圧や積乱雲というのは、数十キロなので
格子間隔5kmであっている。

正解は➁

資料
気象庁|気象に関する数値予報モデルの種類 (jma.go.jp)
気象に関する数値予報モデルの種類
 気象庁では、予報する目的に応じて幾つかの数値予報モデルを運用しています。下表に記載してあるのは、現在、天気・天候の予報に使用している主な数値予報モデルの概要です。目先数時間程度の大雨等の予想には2km格子の局地モデルを、数時間~1日先の大雨や暴風などの災害をもたらす現象の予報には5km格子のメソモデルとメソアンサンブル予報システムを、1週間先までの天気予報や台風予報には約20km格子の全球モデル約27km格子の全球アンサンブル予報システムを使用しています。全球アンサンブル予報システムは、2週間先までの予報や1か月先までの予報にも使用されています。さらに、1か月を越える予報には、大気海洋結合モデルを用いた季節アンサンブル予報システムを使用しています。

数値予報モデルで予測できる気象現象の規模は格子間隔の大きさに依存しています。格子間隔が約20kmの全球モデルでは、高・低気圧や台風、梅雨前線などの水平規模が100km以上の現象を予測することができます。格子間隔が5kmのメソモデルになると、局地的な低気圧や集中豪雨をもたらす組織化された積乱雲群など水平規模が数10km以上の現象を予測できるようになります。格子間隔が2kmの局地モデルでは、水平規模が10数km程度の現象までが予測可能となりますが、まだ個々の積乱雲が表現できる程ではありません。

気象に関する数値予報モデルの種類


気象に関する数値予報モデルの種類




第58回気象予報士専門試験
問5 数値予報のパラメタリゼーション

気象庁が行っている数値予報のパラメタリゼーションについて述べられた次の文(a)〜(d)の正誤の組み合わせとして正しいものを、下記の①〜⑤の中から1つ選べ。

(a)パラメタリゼーションは、数値予報モデルの格子スケールより小さい現象が格子点の物理量に影響する効果を見積もって、格子点の物理量に反映させることをいう。
(b)数値予報モデルでは、すべての予報対象期間について格子点の気象要素の値が出力された後から、パラメタリゼーションを用いて小さいスケールの現象の効果を格子点の値に反映している。
(c)メソモデルでは、大気境界層における乱流による運動量や熱の輸送の効果については、パラメタリゼーションを用いていない。
(d)積雲対流パラメタリゼーションは、全球モデルに用いられているが、メソモデルには用いられていない。

(a)その通り

(b)気象要素の値が出力された後?
前では?

(c)そんなことはない

(d)そんなことはない

正解は⓷

資料
第4章数値予報モデル1_chapter4.pdf (jma.go.jp)

ひとつひとつの雲は、中には発達した積 乱雲水平方向に広がった層雲が発生することも あるが、多くの場合は現在の数値予報モデルで設定 される格子間隔よりも小さい。したがって、格子平 均の物理量により直接雲の存在をすべて表すこと はできない。しかし雲は大気において放射量に影響 を及ぼす重要な要素であり、また雲はその中で降水 粒子が生成・落下することにより地上に降水をもた らすものであるため、天気予報の精度にとっては非 常に重要である。数値予報モデルで直接その存在を 表すことができないからといって、それによる効果 を無視することはできず、その存在やそれによる効 果を何らかの形で表現する必要がある。 ひとつの格子の中の一部で生じている現象を近似的に取り扱うことから、「サブグリッドスケール」
の現象の効果(図4.5.2)を扱っている、と言い、そ
の効果を評価することを「パラメタリゼーション」
という。

このパラメタリゼーションはレポートのような資料なので貼り付けられないのです。おそらく、一つ一つの立体的な格子点だけでは大気の動きが説明できず、この格子の中はおそらく左半分から左上にかけて温度が上がっているだろう、というように近似的な計算をし、大気の分布を曲線で表すような方法のことなんだろうと思います。




気象庁 | 黄砂情報 (jma.go.jp)
少しこちら霞んでいます黄砂が関係あるのか、冷たい空気が入ってるからなのかまだ勉強不足でわかりません。

こんにちは、晴れて暖かそうにみえます。

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