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KPMG FAS Strategy部門

実例解説については、過去に自分で実際に受けた企業について記載しますので、すべてのファームを記載することができませんので、ご了承ください。
また直近の採用動向は変化していると思いますので現在は多少質問内容が変わっていることも考えられます。ただ、大きな流れや質問については乖離が少ないと思いますので、面接前の有効な参考情報にはなると思います。


前提

概要

KPMG FASはいわゆるFAS系ファームであり、財務に関する高度アドバイザリーサービスを提供する会社のひとつです。
ストラテジー部門、M&Aトランザクション、事業再生等のサービスラインがあり、ここ数年で人員拡大が進み、1000人程度まで従業員を増やしています。

部門

Strategy

ビヘイビア面接

1次面接~最終面接

基本的に1次面接から最終面接まで同じような質問が繰り返されます。
2次、最終と進むにつれて本当に志望しているか、という視点が厳しくなってくると思われるので、ロジックを確立して臨みましょう。

面接官
1次面接:
シニアマネージャー1名
2次面接:パートナー1名

実施形式
1次面接~2次面接:オンライン(Teams)

質問①自己紹介(1次、2次)
基本的にはまず自己紹介を求められます。大学卒業後からこれまでのキャリアについての概要を話しますが、せいぜい2分程度にしましょう。
それ以上話してしまうと冗長な印象を与えてしまい、スタートの評価がマイナスになってしまいます。

質問②志望動機・なぜKPMG FASか?(1次、2次)
具体的な経験を添えて、なぜコンサル?なぜうち?の問いに解答するようにしてください。正直ここは綺麗ごとを並べるよりも、実体験をベースにしていくことが望ましいです。
社会的インパクトを残したい、顧客に圧倒的にコミットしたい、というよりも、現状認識している課題とそれが現職で解決できない理由、そしてこの会社なら解決できる理由という一連のロジックを示すことが重要です。

また、KPMG FASはミドル~ラージキャップの大企業向け案件を扱うケースも多いため中小企業支援や地方企業支援を全面に押し出すと、違和感を与え兼ねないので、注意しましょう。

質問③なぜM&Aを志望するのか?(1次、2次)
志望動機となぜKPMG FASなのかと一貫したロジックでM&Aへの意欲を語ると良いでしょう。何かを試しているというよりは、純粋な面接官の疑問によるケースも多いので、しっかりと納得感のある理由があればOKです。

質問④M&Aでどういうことをしたいか?(1次)
ファームのサービスについての理解度を問う質問です。
サービスへの理解や解像度を高くして、具体的な業務/タスクに言及しながら自分の経験ベースで回答することが望ましいです。
「顧客目線での営業経験を活かして、営業収益性改善に繋がるようなシナジーを見極めたM&A戦略を策定したい」と述べるよりは、「顧客ニーズのヒアリング経験/スキルを活かして買収先のロングリストからショートリスト作成のロジックを構築していくことや、PMIにおける営業業務のオペレーション統一や効率化の局面で営業収益性改善のためのKPI策定やチェンジマネジメントに貢献できる」という表現の方が、面接官にもイメージしやすくその後の会話もより深くなります。

答えた内容に対して、なぜそう思うのか、それであれば別の選択肢もあるのでは?という深堀の質問が多くありました。
例えば、M&Aは社会貢献になるという志望理由に対して、なぜM&Aが社会貢献に繋がるのか、それは具体的にどのようなケースを想定しているか、という質問を実際に受けていました。
特にキャリアチェンジを図るようなケースでは、相当深堀してロジックを構築する準備が必要になると思います。

質問⑤どういう時にM&Aをすると思うか?(1次、2次)
M&A業務への理解や基本的知識の有無を問う質問です。
M&Aの実務フローやシチュエーションについて、専門書やネットの深い情報探索を通して調べておく必要があります。
バイサイド、セルサイドという大きな立場を押さえたうえで、どういった目的で実施することが多いのか、その結果どのように企業は成長したか、等について興味を持って調べておくようにしましょう。

質問⑤選考中の会社は?/いつから働けるか?/年収水準はOKか?
(1次、2次)

一般的な質問であり、基本的に正直に答えて良いと思います。
コンサルへの転職は複数企業受けることが一般的なので、変に嘘をつくよりも正直に受けている会社を答えて問題ないです。
年収については、希望があればはっきりと述べる方がベターです。転職エージェントが年収交渉をしてくれるという認識は捨てた方がよく、彼らは得意先の企業との良好な関係を築きたい(できるだけ良い人材をコスパよく提供する方が企業側も嬉しい)という思考であり、ごく一部を除いて交渉力は皆無です。年収についてはエージェントよりも企業の中の人の方が実態をよく知っているので、SC(シニアコンサル)なら出せてもこれくらい、という情報を教えてくれることもあります。

ケース面接

1次面接


ケース問題:フェルミ推定とシナリオプランニング

問題
東京都のタクシーの台数を求めてください。(5分)
そのうえで、今後10年間でタクシー市場は伸びると思うか?についてディスカッションします。

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