アーサー・ディ・リトルジャパン
実例解説については、過去に自分で実際に受けた企業について記載しますので、すべてのファームを記載することができませんので、ご了承ください。
また直近の採用動向は変化していると思いますので現在は多少質問内容が変わっていることも考えられます。ただ、大きな流れや質問については乖離が少ないと思いますので、面接前の有効な参考情報にはなると思います。
前提
概要
ADLジャパンは外資戦略ファームでありながら日系企業的な風土を有するファームになります。厳格なup or out が無く、年功序列的な昇進制度も垣間見れるそうです。伝統的に理系修士のコンサルタントが多いようですが、最近はより社員の多様化が進んできているらしいです。
ザ・ディファレンスを標榜し、技術的な分野の強みを中心にしつつ他社との差別化を打ちだしている積極的な姿勢もみられます。
部門
Consultant
ビヘイビア面接
1次面接~2次面接
ADLの面接フローは平均5回程度あり、非常に選考が長いことが特徴です。
ただ各回とも同じような流れで面接が進むので、最初に型を構築して臨めば問題ないでしょう。
筆者自身は2回目終了後に選考を辞退しています。
面接官
1次面接:マネージャークラス 1名
2次面接:マネージャークラス 1名
質問①自己紹介と志望動機(1次、2次)
面接官の自己紹介の後、簡単な自己紹介を実施します。
面接官が「前職は~でこういうことをしていて、転職後は~ということをしている。具体的にはXXX案件でDDしたり、中計策定したりしています。」という話の構成で2分程度で話をされたのであれば、自分も同じような話の構成/経歴の粒度で2分程度で返すようにしましょう。
質問②なぜコンサルを志望するのか(1次、2次)
なぜコンサルタントを志望するのか、なぜ今の会社ではダメなのかということをかなり深堀されます。コンサルタントという仕事について実態を理解しているかどうか、今の会社でキャリアチェンジをすることができない/しない理由は何なのか、かなり深いレベルでロジック構築していくことをお勧めします。
コンサルティングでは仕事の内容や進め方が事業会社と異なる(どちらが良いという話ではなく、単に職種の違い)ので、その差異を明確にしたうえで、それでもなお~ということがしたいと伝えることができると良いと思います。
質問③総合ファームでなくて戦略ファームの志望理由は?(1次)
面接官も総合ファーム出身の方で、総合ファームの方がインダストリー/コンピテンシーも網羅的であり、やりたいことができるのでは?ということを投げかけられました。
こういう質問に対して、流されて同意してしまうことがないようにしましょう。これは面接官の本心ではないと思います。コンサルタントになるためには、総合、戦略、ブティック、人事等いろいろありますが、当然各社の違いは理解していますよね?という意図もあると思いますし、戦略というけどその実態を理解しているのか?という意図もあると思います。
以下私見ですが、総合ファームはインダストリーカット/サービスラインカットが厳密であり、領域横断的なプロジェクト組成がされにくい構造になっていると思います。縄張り意識が強く、できるだけ身内で固めてデリバリーしたいという意向があるので、クライアントに対して適切かつ十分に組織の知見が提供されるような状態にはなっていません。したがって領域が異なれば別の会社のようになり、実態は単一領域におけるコンサルティングにしか携われないということが一般的です。
一方で戦略を扱うのであれば、会社の一機能だけをスコープとするということはありえません。会計、人事、法律、IT、ガバナンス、営業、開発等会社全体のことを考慮しながら経営/部門戦略を立案する必要があります。
その中で専門はあるにせよ、包括的な視点が求められることは確かであると思います。
質問④戦略の定義とは何ですか?(2次)
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