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DTFA(デロイトトーマツファイナンシャルアドバイザリー)

実例解説については、過去に自分で実際に受けた企業について記載しますので、すべてのファームを記載することができませんので、ご了承ください。
また直近の採用動向は変化していると思いますので現在は多少質問内容が変わっていることも考えられます。ただ、大きな流れや質問については乖離が少ないと思いますので、面接前の有効な参考情報にはなると思います。


前提

概要

DTFAはいわゆるFAS系ファームであり、財務に関する高度アドバイザリーサービスを提供する会社のひとつです。
ストラテジー部門、M&Aトランザクション、事業再生等のサービスラインがあり、最近ではビッグモーターの再生支援を受注しています。
国の補助金事業獲得に積極的で、PMO案件が増えていることでも有名です。

部門

Strategy

ビヘイビア面接

1次面接~最終面接

基本的に1次面接から最終面接まで同じような質問が繰り返されます。
2次、最終と進むにつれて本当に志望しているか、という視点が厳しくなってくると思われるので、ロジックを確立して臨みましょう。

面接官
1次面接:
パートナー1名、マネージングディレクター1名
2次面接:マネージングディレクター1名
最終面接:パートナー1名

実施形式
1次面接~最終面接:オンライン(ZOOM)

質問①自己紹介(1次、2次、最終)
基本的にはまず自己紹介を求められます。大学卒業後からこれまでのキャリアについての概要を話しますが、せいぜい2分程度にしましょう。
それ以上話してしまうと冗長な印象を与えてしまい、スタートの評価がマイナスになってしまいます。

質問②志望動機・なぜDTFAか?(1次、2次)
具体的な経験を添えて、なぜコンサル?なぜうち?の問いに解答するようにしてください。正直ここは綺麗ごとを並べるよりも、実体験をベースにしていくことが望ましいです。
社会的インパクトを残したい、顧客に圧倒的にコミットしたい、というよりも、現状認識している課題とそれが現職で解決できない理由、そしてこの会社なら解決できる理由という一連のロジックを示すことが重要です。

質問③なぜM&Aを志望するのか?(2次)
志望動機となぜDTFAなのかと一貫したロジックでM&Aへの意欲を語ると良いでしょう。何かを試しているというよりは、純粋な面接官の疑問によるケースも多いので、しっかりと納得感のある理由があればOKです。

質問④仕事で結果を出すために行った具体的なことは?(2次)
ゴールセッティングとそこに向かうタスクデザイン、マインドセットを確認する質問です。また、初めて聞く相手に対してわかりやすい言葉や表現で伝えられるかというコミュニケーションスキルも把握することができる質問です。
どのゴールに到達するために、何を計画して何を実施し、どういう結果を得たのか、またそれはなぜ自分にできたのか?を意識して業務の棚卸をすると良いでしょう。


質問④どんな業務に貢献できそうか?(1次)
ファームのサービスについての理解度を問う質問です。
サービスへの理解や解像度を高くして、具体的な業務/タスクに言及しながら自分の経験ベースで回答することが望ましいです。
「顧客目線での営業経験を活かして、営業収益性改善に繋がるようなシナジーを見極めたM&A戦略を策定したい」と述べるよりは、「顧客ニーズのヒアリング経験/スキルを活かして買収先のロングリストからショートリスト作成のロジックを構築していくことや、PMIにおける営業業務のオペレーション統一や効率化の局面で営業収益性改善のためのKPI策定やチェンジマネジメントに貢献できる」という表現の方が、面接官にもイメージしやすくその後の会話もより深くなります。

質問⑤どんな分野で活躍できると考えているか?(1次)
専門性や具体的なプロジェクトを面接官がイメージし、そこにアサインするイメージができるかどうかを問う質問です。
自分が所属してきた業界や、カウンターパートとしてきた業界に対する深い理解や商習慣の知見を基に回答すると良いでしょう。
また、インダストリー以外にも会計分野や貿易実務、多言語スキルなどがあればサービスライン(コンピテンシー)を軸にして答えるのも良いです。

質問⑤選考中の会社は?/いつから働けるか?/年収水準はOKか?
(1次、最終)

一般的な質問であり、基本的に正直に答えて良いと思います。
コンサルへの転職は複数企業受けることが一般的なので、変に嘘をつくよりも正直に受けている会社を答えて問題ないです。
年収については、希望があればはっきりと述べる方がベターです。転職エージェントが年収交渉をしてくれるという認識は捨てた方がよく、彼らは得意先の企業との良好な関係を築きたい(できるだけ良い人材をコスパよく提供する方が企業側も嬉しい)という思考であり、ごく一部を除いて交渉力は皆無です。年収についてはエージェントよりも企業の中の人の方が実態をよく知っているので、SC(シニアコンサル)なら出せてもこれくらい、という情報を教えてくれることもあります。

ケース面接

2次面接

ケース面接は2次面接が多いようですが、場合によっては1次や最終でも実施されることもあります。

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