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コンサルティングファームの採用基準②


戦略ファームの評価項目

+マインドセット

戦略ファームにおいては、思考力、マインドセット、専門性という3つの軸で評価されることが多いです。
思考力というのは、前回の記事でも触れた通り5つの大きなカテゴリに分かれており、ケース面接とビヘイビア面接を通して確認されます。

マインドセットはビヘイビア面接の中で確認されることが多いです。
「セット」という言葉通り、ビジネスパーソンたる資質を持っているか、という精神的に固着した考え方を確認することが目的です。
スキルや能力は入社後に一定伸ばしていくことが可能ですが、既に固着してしまったマインド面は簡単には変えられないので、この領域にノックアウト要件があると不合格となってしまいます。

++主体性

マインドセットの評価項目として主体性は非常に重要視されます。
ビジネス全般に言えることですが、主体性がないと成果を残すことが難しいですし、評価されづらくなってしまいます。
ある種ガツガツしたマインドがビジネスパーソンとしては非常に重要になってきます。

コンサルティングファームのエクセレント基準では、「自ら率先して行動を起こして、クライアントやプロジェクトメンバーに対して責任を持って動くことができるかどうか」という視点があります。
自分の仕事に対して問題意識を常に持っているかどうか、成果に対して責任を持って自分事として捉えているかどうか、という視点を確認します。

したがって現職においてどういう業務に問題意識を持ち改善してきたのか、それはクライアントや自分の組織に対して定量的にどれくらいのインパクトを与えることができたのか、ということを整理することが有効です。

++マネジメント力

マネジメント力はチームマネジメントだけでなく、プロジェクトマネジメント等のタスクデザインやゴールセッティングといった要素も含まれます。

チームとしての成果の最大化を企図した指示が出せること、クライアントやチーム全体を適切に巻き込んでデリバリーの品質を高めること、等の基準があります。
現職において適切な業務スコープを区切ってゴールの認識合わせを行ったうえでタスクデザインや割り振りを実施した経験だったり、マイルストンが変化した局面においては、その変化分に合わせたタスクやスケジュールの調整を行うことで仕事の品質を担保したような経験を話せると良いでしょう。

++目標完遂力

目標完遂に関しては全ての仕事で必須となる要素かと思われます。
営業であれば高い目標に対して論理的な勝ち筋を見出して、高い営業数字を達成したことであったり、販促系であれば従来のマーケティングや広告媒体を見直してリード集客の量と質を向上させたことだったり、自分のこれまでの業務を棚卸して話すことで一定評価はされると思います。

重要なことは、脚色しすぎて空虚な感じにならないようにすることです。
話を多少盛るということは必要ですが、あくまで自分自身が行った業務、自分が同僚にも語れる仕事内容をエピソードとするべきです。
自分自身では大した仕事をしていないと思われる場合でも、しっかりと過去の業務経験を言語化して定量的に語ることができれば問題ありません。

++関係構築力(リレーションビルディング)

関係構築において重要なポイントは、信頼されることです。
ビジネスにおけるコミュニケーションや関係構築とは、信頼されるかどうかに集約されるといっても過言ではないと個人的に思っています。

多くの利害関係者とのコミュニケーションやタフな交渉といった観点でエピソードを構築しても良いのですが、評価項目である信頼という点でいくと評価しづらいものとなってしまいます。

それよりもチームメンバーから頼られているといった話や、クライアントからバイネームで相談をされたというような個人的な信頼をベースに仕事を進めてきたエピソードを盛り込むと受けは良くなるかと思われます。





























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