第8期パウパー神挑戦者決定戦に参加した話
お久しぶりです。にしむーです。
タイトルにもあるとおり第8期パウパー神挑戦者決定戦に参加してきました。
結果から申し上げるとTOP4という望外の成績を残せたため、記録にも残そうと筆を取った次第です。
ライフメモを紛失してしまったため細かい試合の内容などは書けない予感がしていますし、自分の気持ちの垂れ流し100%な文章になることが見込まれています。
それでもいい!という方は読んでいただけると幸いです。
デッキ選択
今回の神決はデッキ選択にとても時間を要しました。
MH3の発売以降Gleeコンボという新デッキが台頭はしてきていたものの、良くも悪くもどのデッキにも可能性があったのが一因です。
加えて、私情であまり練習する時間が取れなかった関係もあり、神決日程が発表されてからは毎日デッキに悩む日々が続きました。
そんな私が最終的に選択肢に残したのは以下の3デッキ。
RGB Glee
所謂サディストコンボ。そこに《浄化の野火》と《のたうつ蛹》が入ることで3色ながら抜群の安定感とコンボデッキとは思えない継戦能力を持つデッキです。
MH3の発売直後は第8期の神決が終わるまではRGB Gleeを擦り続けるつもりでした。
実際MH3発売から1ヶ月くらいはずっと擦っていて、大宮パウパー杯に出た際は準優勝という悪くない成績を残せたのは事実。
ではなぜ最終的に選ばなかったかというと、自分が練習できていない期間にリストも使用者の練度もどんどん洗練されていっているのを感じたから。今からやっても自分では間に合わないと感じたから。
同じデッキを握ってもミラーになった際に勝てないと思ってしまいました。
マジックうま男で今回の神挑戦者で爽やかボーイのもーりー氏は自身のnoteの中で「ミラーを恐れず、バットを振り続ける」という言葉を残しています。
この言葉は私も重々承知の上だったのですがどうしても勇気が出なかった。
バットを振り続けたもーりー氏はなるべくして神挑戦者になっていますね。
そんな彼のためになる記事はこちら。
カウゲート
神決日程が発表されてから神決前日まで自分の中で大本命だったデッキ。
マジックうま男で爽やかボーイのつばさくんの愛機でもあります。
過去の神決で2回TOP16に入った際に使っていた思い入れのあるデッキだし、Tier上位のデッキにも軒並み五分~有利が取れるデッキでした。Gleeコンボを除いては。
そう。Gleeコンボを除いては。
あのデッキだけは本っ当に不利なマッチアップで、大会でもフリプでも1G取れることはあれどもマッチを取れたことは一度もありませんでした。
《のたうつ蛹》で飛行は止まるし、《浄化の野火》で《バジリスク門》は破られるし、相手のコンボは止めづらいし。三重苦です。
RGBはまだいい方で、高速コンボのBGはもっとヤバい。
フリプで何度かどんさんのBGと対戦してみましたが正直勝てる未来が見えませんでした。
そして追い打ちをかけるような以下の投稿が。
それでも諦めきれずに前日まで細々と調整を続けていましたが、Gleeコンボだけでなくブラッドバーンや青単テラーもキツくなっていることがわかったため断念。
カルドーサレッド
そして私はこのデッキを手に取ることになるのでした。
神決前日に発売されることが決まっていたダスクモーンに収録される新カード《機械仕掛けの打楽器奏者》が見るからに強く、また昔から好んでカルドーサレッドを使っていて手に馴染んでいることが自分の中でも強みでした。
最終的にカルドーサレッドを握るまでに私の心を後押ししたのは以下の3つ。
神決前の練習会でブラッドバーンとスパーをした際の手応えが良く直感で「なんかイケそう」と感じた
praeさんが「(にしむー君の)カルレは何引いても強い」と言っていた
現スタン神に神決で握るデッキを相談したら即答で「赤単!」と言われた
デッキ選択は迷いに迷っていたため、周囲の方のありがたいお言葉と自分の直感を信じることにしました。
カルドーサレッドを握ると決心したのは神決前日の21時。そこからリストを微調整して、いざ神決へ!
神決当日
当日握ったリストは以下。
リストは家を出てからも悩み続けた結果、サイドに《ゴリラのシャーマン》をどうしても取りたくなって最寄駅に着いてから一回家に帰りました(元々は《炎の印章》を入れていた)。
結果的にゴリシャは大活躍だったから帰って良かった。
《発火器具》を含む大量のアーティファクトをタネに序盤は《カルドーサの再誕》で盤面を取ってライフをなるべく減らし、後半は《ゴブリンの手投げ弾》を筆頭とした火力呪文でライフを削り切るのがコンセプトです。
デッキを前日にふんわり決めたからかあまり気負うこともなく、リラックスして試合に臨めた。そんな1日の雑感を書き連ねてみる。
R1: カルニブラック(ペスト入り)
初戦のお相手はカルニブラック。
ランパンしたりドローしたりして序盤はアドを稼ぎつつ、中盤で《黒死病》を使って盤面をコントロールするタイプのようでした。
カルニブラックは序盤を凌がれるとカルレ的にはかなり厳しいため、トップギアをかけて2G連取。
幸先の良いスタートです。
R2: RGB Glee
R2で早速Gleeコンボと遭遇。
前日までの練習でジャンドGleeは速度勝負を仕掛けられるとかなりキツいことがわかっていたのでR1と同じくトップギア勝負。
カルドーサ×奇襲隊を2G連続で決めて勝利しました。
R3: ブラッドバーン
久しぶりのフィーチャーテーブルでの対戦でした。
カルレvsブラッドバーンは練習会でひたすら試したマッチアップだったので、今こそ練習の成果を発揮する時!
G1, G2はセオリー通り盤面を大事にしつつ相手のクリーチャーを丁寧に除去しつつ一進一退の攻防が続いて1-1。
G3は家に取りに帰った《ゴリラのシャーマン》が見事に刺さってお相手土地詰まり。その間にゴブリンたちでライフを削りきって勝利。
R4: カルドーサレッド
見知った顔の赤単使いと今大会初のミラー。
お相手ブンブン丸で一気に轢き◯されました。
ミラー対面の《炎の印章》強かったなぁ。。。
ここまでで3-1。「折り返し地点でこの戦績なら今日はもしかしたら…?」と感じ始めたのはここくらいからでした。
R5: 4cゲート
noteやTwitter(現X)などを通じて一方的に見知っていた東海のプレイヤーの方と対戦。
今大会唯一のゲート使いでもあります。
《ゴブリンの墓荒らし》が走り切ってG1を先取。
G2は《のたうつ蛹》が3体並んで圧死。
そして迎えたG3でこの日最大の犯罪ムーヴをかましてしまいます。
1T: セット《大焼炉》から《ゴブリンの墓荒らし》で2点
2T: 《ゴブリンの墓荒らし》で2点後、《山》セットして《ゴブリンの爆風走り》×2をキャスト
3T: 《大焼炉》サクって《カルドーサの再誕》、《山》セットして《ゴブリンの奇襲隊》キッカーしてフルパン
まさしく犯罪ムーヴ。
隣で見ていたpraeさんが思わず声をあげたのは今でも忘れられません。
それと同時に「今日の自分はノっているかも?」と確信し始めた瞬間でもありました。
R6: BG Glee
ここまで4-1という戦績であと一勝すればスイス抜けかと思いきや、この日は5-1-1では抜けられない可能性があって6-1しないといけないという情報が。
スイス抜けが見えてきた今「絶対に負けられない!」と気合を入れて臨んだR6は見知った顔のBG Gleeとの対戦でした。
が、正直この試合が疲労のピークであまり覚えていない…
G1は奇襲隊含めてブン回って勝ち、G2は見事な流れでコンボを決められて負け、G3はお相手トリマリだったため赤単には珍しく丁寧な攻めを続けて1マナを構え続けて勝利、といった内容だったと思います。
前情報でメインから《シルヴォクの生命杖》が入っていることを知っていたので、それが出たらほぼ終わりだと思って終始警戒していましたが、試合後に聞いたところ一枚も引けなかったとのこと。
完全なるラッキーではありますが勝利をもぎ取ってなんとか5-1で次勝てばスイス抜けが確定。
人生で初めての神決でのバブルマッチを目前にして胸が高まっていました。
すると…
R7: BG Glee (《本質の管理人》入り)
MTGコンパニオンに表示された名前を見た瞬間、どうにも言葉では形容し難い感情が湧き上がりました。
対戦相手は私がパウパーを始めた結構初期から仲良くしてくれているどんさん。
私が勝手になんとなくライバル視していて、対戦しているとなんか楽しくなるからイベントにいるとちょっと嬉しい人で、変なデッキをよく使うくせになぜか強くて、今回の神決を最後にしばらくは大会に出られないと公言していた人。
どんさんも5-1だったことを知っていたのでどうせならSEで当たりたかった。
が当たってしまったからにはそんなことは言っていられない。勝った方だけがSEに進める。
だから「今日が最後って言ってる人とSE抜けを争ってスイス最終戦で対戦するの熱くない?」と自分に言い聞かせてポジティブな気持ちで席につきました。
そしたらどんさんが既に涙ぐんでるじゃんwwwww
今だから言うけど、そんなどんさんを見て正直自分もちょっと泣きそうでした。
嬉しいとか悲しいとかじゃなくて感情が昂った結果だと思う。
そんなこともあったし、とはいえバブル戦で集中力も高まっていたこともあって、試合の内容はほとんど覚えてないです。
R1はゴブグレを《強迫》で抜かれながらも《ゴブリンの墓荒らし》と火力で20点削り切って勝ち。
R2は《本質の管理人》で足止めを喰らっている間にしっかりコンボを決められて100兆点ゲインされて負け。
R3は相手の引きが弱めで《嵐の乗り切り》で時間稼ぎされていたところに《実験統合機》から《ゴブリンの奇襲隊》がめくれて一気に削り切って勝ち。
こんな感じだったかな。
R3は《嵐の乗り切り》2回打たれましたがどちらも6点ゲインだったのでなんとかなっただけで、9点以上されていたら試合はひっくり返っていたかもしれません。
勝敗がついた後、どんさんから腕伸ばしてきて握手したことはしばらく忘れられないんだろうなぁ。
どんさんサイドのnoteが見たい方はこちら
さて。
長くなりましたが、なんとなんとまさかの6-1でスイス3位で抜け確定!いざ、SEへ!
準々決勝: グリクシス神話
スイスラウンド終了からSE開始まで少し時間が空いたため集中力切れが心配でしたが、杞憂でした。
R1で《マイアの処罰者》→《勢団の取り引き》を決められた際に観戦者サイドから「あれキツいんだよなぁ」という声が聞こえたのは覚えていますが、それ以降はほとんど周囲の声が聞こえなくなっていったのを覚えています。
R1は《勢団の取り引き》を決められたにも関わらず火力と《ゴブリンの奇襲隊》が間に合って一本目先取。
R2は《クラーク族のシャーマン》を《血の泉》で何度も使い回されて盤面取れず負け。
R3はお相手が赤青ブリッジランド×2で土地詰まりしたところにカルドーサで攻め込み、居ても立っても居られない相手は土地一枚サクってクラーク族を起動。
その後後続にいた《ヴォルダーレンの美食家》と《ゴブリンの墓荒らし》が完走して勝利!
準決勝: RGB Glee
準決のお相手はほぼ毎日MO配信をしていらっしゃるけいがさん。
「相手にとって不足なし!」と意気込んで臨んだR1でこの日初のダブマリをしてしまいます。
ゴブグレを絡ませつつ相手のライフを残6まで追い詰めることはできましたが削りきれずに負け。
後から聞いた話では《稲妻》を《クラーク族のシャーマン》に対して撃ったのがナンセンスとのこと。
確かに最後のドローも3点火力だったから、クラーク族じゃなくてプレイヤーに撃っていたら結果は変わっていたかもしれないと猛省。
けれど、こういう一挙手一投足で結果が変わりうるところがパウパーの魅力なんですよね。
R2はこちらがブン回ってカルドーサ×奇襲隊を決めて勝ち。
そして迎えたR3。
こちらが《カルドーサの再誕》で盤面をとって押し切ろうとしたところに《クラーク族のシャーマン》が間に合ってリセット。
すかさず後続の《ヴォルダーレンの美食家》を展開して態勢を整えつつ火力をプレイヤーに向けて撃ち、お相手のライフは残7。
けいがさんが初めて少しだけ表情を崩し、少し悩んだ末にフルタップで《のたうつ蛹》をキャスト。
今思い返してもこの返しのターンが最大のチャンスでした。
手札には《稲妻》《ゴブリンの手投げ弾》《ゴブリンの奇襲隊》、そして土地が2枚。
あと土地が1枚引ければ勝てる状況。願いも虚しく最後のドローは土地ではありませんでした。
その返しできっちり無限コンボを決められて負け。
私の神決はTOP4という結果で終わりを迎えました。
おわりに
気づけば長々と書いてしまいました。
ここまで読んでくださっている方はどれくらいいるのだろう。
今回の神決は
昔から擦っているカルドーサレッドで神決TOP4という好成績を残せた(嬉しい)
初めて神決でSEに上がれた(嬉しい)
SEでのプレミ(悔しい、不甲斐ない)
どんさんとのR7(感情ぐちゃぐちゃ)
などなど、感情を大きく揺さぶられる出来事が多くて記憶に強く残る大会となりました。
対戦してくださった皆様、応援してくださった皆様、この場を借りて感謝をお伝えいたします。
また自分はたくさんの人に支えられながらMtGを遊べているなと再認識する大会にもなりました。
神決前の練習会に参加してくれた皆さん、SEのとき奥歯が痛くなるくらい歯を噛み締めながら後ろから応援してくれて負けた時には自分以上に悔しがってくれた友人たち(、神決前日に赤単を握れと言ってくれた現スタン神)、本当にありがとう。
目まぐるしくライフステージが変わり得るいい大人たちが、こんなにも真剣に、そして楽しく遊べていることは本当に幸せだと思います。
どうしても、何かしら事情があって、これまでほど遊びづらくなってしまう人も出てくるかもしれないけれど、それでもたまには集まって今までみたいに遊べるといいね。
私自身がライフステージ変わってしまう可能性も秘めていますが、その際はどうか温かく見守って、たまには遊んでください笑
これからもどうぞよろしくお願いします!
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