月間走行距離の価値
「月間走行距離が多いランナーほどマラソンの自己記録が優れている」
これは統計により明らかな否定できない事実です。
その理由は3つあると考えます。
①速くなりたいランナーほど日々に多くの練習を詰め込むから。結果として月間走行距離は多くなる。
※「月間走行距離は速さへの欲望を表した数値」と僕は思っています。
②月間走行距離が多いランナーはその分体重が減るので少ない力で速く長く走れる。
※「体重が軽いランナーほどマラソンの自己記録が優れる」という統計結果はあまりに有名な事実です。
③月間走行距離の多いランナーは慢性的に疲労を抱えた状態で走っているので、マラソン終盤でしか使わないような筋繊維まで鍛錬できている。
以前は月間走行距離は目的ではなく結果として後からついてくるものだと思っていたが、それだけではなさそう。
月間走行距離を増やすことはすなわち筋肉疲労が残った状況で走ることであり、これはレース後半の状況に類似する。
毎回の練習前に完全に疲労が抜けた状態であるとしたら、それはレース前半のシミュレーションにしかならない。
疲労がある状態での練習こそマラソン以上の長距離レースの後半におけるパフォーマンスの違いを生み出すと思う。
月間走行距離を積み上げることは走力アップへの最短コースか、
それはランニング歴によって異なりますが、
少なくとも月間走行距離は情熱の指標となる数字であり、
多くを積み上げているランナーに対して僕は尊敬の念を抱いています。