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『汝、星のごとく』読みました
凪良ゆう『汝、星のごとく』を読みました。
『流浪の月』『私の美しい庭』に続き3冊目。
調べたら凪良さんは2024年時点で51歳だそうです。勝手にもっとお若い方を想像していたので(大変失礼)知ったときは非常に驚きました。
毎回、どうしてこんな複雑な関係をするりと読める文で書き表せるのだ、というスキル的な部分と、フィクションなのにノンフィクションのような、すぐ隣にある実在の話にしか感じない物語をどうやってかいているのか、ストーリーメイキングの部分が気になって仕方がありません。
本作は主人公二人の視点が交互に切り替わりながら物語が時系列に沿って進んでいく形式をとっています。
『手持ちのカードの中から一番譲れんもんをえらぶしかないやろ』
上の文は本作の主人公の片方が、もう片方に向かって物語の序盤に投げかけたものです。
これまで読んできた凪良作日2冊に共通する点、というか私が凪良さんの小説が好きな点として、主人公が複雑な人間関係を持っていることが挙げられます。(というか普通の人間は物語の主人公として描く意味がないのかもしれませんが。)
自分が体験したことのない世界がノンフィクションのように描かれている印象を受けた凪良作品。「手持ちのカードから選ぶしかない」という文が、これまで読んだ2冊と合わさって、記憶に残っています。
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